
2008年製
義理の姉からの修理依頼。ブルーレイデッキの電源が入らないようになったらしくメーカーに問い合わせたが既に修理対応不可との回答だったようだ。それで諦めてくれれば良かったがYoutubeの無責任修理動画を発見し見よう見真似で修理したが失敗したとのこと。義理の姉は半田ゴテを使った経験もなく電気工学とも無縁。参考にしたという動画を観てみたが基板の実装面からケミコン足をニッパーで切って交換部品の足を切り残した足に継ぎ半田するというデタラメなものだった。こういった中途半端な修理品というのは一番厄介。下手な素人修理品は単純な不良個所を拗らせ複合的に破壊を拡大させることも多い。普通なら修理を断るところだが義理の姉ということもあり故障したデッキを預かる。筐体を開けHDDを降ろすと下の基板に修理箇所を見つける。ケミコン(電解コンデンサ)を苦労して半田付けされた箇所を見つける。先ずはコテでこのケミコンを降ろす。
中途半端なつぎ足しマウント部品を降ろし清掃
このままでは作業できないので基板に繋がるハーネス、コネクターを全て取り外し基板固定ビスを緩め取る。筐体背面のビスをすべて緩め背面パネルをシャーシからずらして電源基板を筐体から降ろす。降ろした基板の裏面側から先ほどのケミコン取り付け位置を探り残った足を抜き取る。半田を吸い取り綺麗に清掃。
切り残した足を基板裏側から取り除く
新品のケミコンをマウント
姉がアマゾンで購入した新品のケミコンに乗せ換える。容量、耐圧などに間違いはなかった。基板のシルクから極性も判明。あとは元通りに組み戻し通電確認してみる。筐体中央部のブルーLEDのイグニッションが光りHELLOの表示が出て正常起動を確認。ここからディスクの動作チェックしようとするもデッキの出力端子にHDMIはなくRCAコンポジットとD4端子のみ。仕舞い込んでいたRCAケーブルを探すことが今回の作業で一番面倒ごとだった。ドライブのトレイも正常に開閉できるようになる。吞み込まれたディスクを取り出すこともできた。ふたたびトレイにディスクをセットし再生までを確認する。これにて修理は終了。デッキのフロントパネルなど曇った部分を綺麗に清掃しておく。次に故障するとなればHDDの寿命かブルーレイドライブのピックアップ出力低下あたりか。ブルーレイもオワコンとなったけれど次に故障したときは買い替えを勧めたい。
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