Saitolab 「なにもせんほうがええ」

婚しては妻に従い ボケては猫に従う

知らない路地を曲がるとき

2024年06月21日 | 写真、カメラ

四条の路地

 

京都市内は碁盤の目に大通りがはしる。更に細い路地が縦横無数に通りを繋ぐ。5歳の頃、この路地探索が好きで幼稚園から帰ってからひとりで路地を探検してまわった。路地だと思い飛び込んだ先が人の家の裏庭だったり、知らないおばさんに呼び止められ、家に招かれその家の子供と遊んだこともあった。帰り際に「また、うちの子と遊んでやってね」と言われた。クランク状の狭い路地を抜けると思いがけず七条大通りに出て大発見と喜び母親に報告したこともあった。探検が過ぎて西大路通りから三輪車で阪急西京極駅まで遠征したこともあった。当時の西京極駅周辺には田んぼも多く残っていた。花屋町通りと阪急京都線が斜めに交差する三角形の田んぼがあった。その田んぼの先の土手に阪急の高架線路があり下をくぐる使われていない小さなトンネルがあった。そのトンネルを覗くとなんだかとても懐かしく暖かな光に満ちた不思議な世界が拡がっていた。ちょうど水木しげるの短編漫画にある「丸い輪の世界」に似ていた。しかしその世界の奥のほうから何か訳の分からない生きものの気配を感じ慌てて逃げだした。家に帰ってオバケがいたと親に必死で報告した。親はオバケよりもそんなに遠くまで遠征したことに驚き厳しく怒られた。大人になってからその時のことを親に確認してみるとオバケが出たと騒いでいたことを覚えてくれていた。4~6歳あたりの日々の記憶と当時の感情思考は結構鮮明に今も残っている。

 

 

 


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