先日の岩手県観光では「陸中海岸うみねこ復興応援号」を利用した。観光地の「浄土ヶ浜」「龍泉洞」の見学と三陸鉄道での移動。そして東日本大震災で大きな津波被害を受けた宮古、田老を巡るものだった。ツアーの途中で立ち寄った道の駅「三田貝分校」で大袋に入った胡桃が売られていた。ちょっとした興味もあり安かったので買い求めた。横浜に戻り早速買った胡桃の殻割りに挑戦。若い頃に買ったセイヨウグルミ(ペルシャグルミ)は二個を掌で握れば握力で簡単に殻を割ることが出来た。その要領を思い出し同じように二個を握ってみた。しかしまったく割れる気配なし。仕方なくコンクリの上でハンマーを当てる。かなり強めに叩くもヒビさえ入らない。これには少し焦る。あまり何度も叩き続けるのはご近所迷惑なのでハンマーは諦める。ネットで殻割のやり方を調べたところ購入した胡桃は「オニグルミ」という種類らしくフライパンで乾煎りせよとある。ここからが苦行の始まり。乾煎りしては割れ目の入ったものを取り出し殻を割る。割れ目を広げる道具を探して見つけたのが時計修理工具の「こじ開け」。わずかな隙間に差し込みグイと捻れば殻は割れる。開けた殻から千枚通しを使い実を抜き取る。乾煎りしても開かないものはプライヤーで硬い殻を割る。この果てしない作業を延々と繰り返す。大量に買ったことが今更悔やまれる。黙々と作業を続けて気がつけば2時間以上胡桃と格闘していた。取り出した実は300gほどになった。しかし、もう二度とオニグルミだけは買わないと心に誓う。
おいしい胡桃をご馳走しよう
胡桃の化石
おいしい胡桃をご馳走しよう
胡桃の化石