そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
ネタばれあるかも、気をつけて

ナイロビの蜂

2008年11月23日 | サスペンス/ミステリー

2005年 イギリス 128分
■原題「THE CONSTANT GARDENER」
■2008.11.17 DVD
■監督 フェルナンド・メイレレス
■出演
   レイフ・ファインズ(ジャスティン・クエイル)
   レイチェル・ワイズ(テッサ・クエイル)
   ユベール・クンデ(アーノルド・ブルーム)
   ダニー・ヒューストン(サンディ・ウッドロウ)
    ビル・ナイ(サー・バーバード・ペレグリン)
   ピート・ポスルスウェイト(ロービア)
   ジェラルド・マクソーリー
   ジュリエット・オーブリー
   リチャード・マッケーブ
   アーチー・パンジャビ

 《story》

「地の果てで、やっと君に帰る」

ナイロビ空港からロキに旅立つテッサを見送ったジャスティン。それが永遠の別れだった。その2日後、トゥルカナ湖の南端で、大破した車の中で死体となって発見。同行したアーノルド医師は行方不明だった。テッサとの出会いは講演会。恋に落ちたテッサはジャスティンの赴任先のアフリカに連れて行ってほしいとプロポーズ。テッサは正義感が強く、子どもを身ごもりながらも、アフリカ住民のために活動していた。ところが、子どもは死産。その後、さらにアフリカの住民の救援活動にのめり込む。そして、製薬会社がアフリカ住民を新薬の実験に使っていることをつきとめる。テッサの行動に不審を抱いていたジャスティンは、同僚サンディのテッサ宛の手紙を見つけ、テッサに死に疑問を強くする。テッサがレポートを渡した製薬会社を訪ねたところkら、ジャスティンは国に呼び戻され、脅迫を受けるようになる。ジャスティンは、テッサの従姉の弁護士の力を借りて、再びアフリカに渡り調査を始める。そこでジャスティンがつかんだものは・・・。

 利潤のために

世の中、だれか一部の人の儲けのために、大きく動かされているのだろう。ガソリンの高騰だってそうだった。儲けのためなら、人の命を奪っても平気。見つからなければそれでいいという考えが通用するのだ。ジャスティンが真相をつきとめようとしなければ、闇の中。きっと闇の中に葬られたことはいっぱいあるのだろう。こうして事実が明らかになった方が少ないはずだ。指示を出すのは雲の上の人。伝達ゲーム的に伝わって、何の関係もない人、ときには友人であるはずの人間が、事件を実行する。逮捕されるとしたら、その実行犯だけ。雲の上の人は痛くも痒くもないのかも。なんだか悔しいよね。本当に悪いことを考えやらそうとした人が裁かれるべきだけど、証拠がない。覆い隠される。
この映画は愛する人のために、その真実を探ろうとした愛の行動、人々を救おうとした正義をつらぬく行動、そんな人間として求めるべき姿を賞賛したものだ。他の人間を踏み台にして、利潤を追求することがどれだけ人間として汚いことか対比して見せてくれる。

初めて買い物をしたのは「サンマルク」というスーパーだった。それは引っ越しするとき、その途中で寄ったスーパーだ。下宿から10km以上離れていた。下宿の近くにはスーパーはない。けれど、このサンマルクまで行かなくても、その途中にいくつもスーパーはある。それなのに、しばらくはこのサンマルクに通うのだ。一度行ったことがあるというだけで、周りを見ることなく、そこ目指して買い物に行く。そんな性分なんだ。だから一度体験したこと、経験したことを唯一のもののように捕らえてしまい、もっといいものもっと便利な物に気づくまでに時間がかかる。自分が体験したことが世の中で一番いいものに思え、それ以外を受け付けようとしないところがある。不器用と言えばそうだよね。農家の2階の下宿で、カセットコンロを持ち込み自炊する。カレーを作る。野菜炒めを作る。ここには冷蔵庫がなかったので、あまり自炊はできなかった。朝は食べなかった。昼は学食。夜はしばらく自炊、学校の近くの安く大盛りの食堂。名前は忘れた。250円の焼きめし、食べきれないくらい大盛り。その頃はやせの大食いだったのでけっこう食べた。

 公式サイト「ナイロビの蜂」

ウォーター・ホース

2008年11月23日 | ファンタジー/アドベンチャー

2007年 アメリカ 112分
■原題「THE WATER HORSE: LEGEND OF THE DEEP」
■2008.11.15 DVD
■監督 ジェイ・ラッセル
■出演
   アレックス・エテル(アンガス・マクマロウ)
   エミリー・ワトソン(アン・マクマロウ)
   ベン・チャップリン(ルイス・モーブリー)
   デヴィッド・モリッシー(ハミルトン大尉)

 《story》

「ネス湖に眠った、ひとりぼっちの二人の想い」
「“一枚の写真”に隠された、壮大な感動秘話」


第二次世界大戦の真っ只中、スコットランドのネス湖畔に、いつもひとりぼっちの少年がいた。少年アンガスは、ひたすら戦場に行った父を待っていた。ある時、湖の岩場で奇妙な岩を見つけ家に持ち帰る。その岩は、薄皮がはげるように割れ、中から今まで見たことのない生き物が出てくる。傷の手当てをしたことから、アンガスを親と思いこむ。その生き物に「クルーソー」と名前を付けた。その頃、軍隊がやってきて家に駐留することになった。また下働きとしてルイスが、父親の仕事場に住むことになった。ルイスにクルーソーが見つかってしまうが、秘密を守ると言ってくれ、ケルト人の古い伝説に出てくる「ウォーター・ホース」ではないかと教えてくれた。大きくなったクルーソーをネス湖に放す。時間を見つけては会いに行くアンガス。しかし、クルーソーが目撃されるやいなや大騒ぎとなる。また、軍は敵の潜水艦と間違え発砲を始める。クルーソーを助けるために、背中に乗り、湖からの出口に向かう。

 守り神を追い出す人間

昔なら、神秘の湖で神秘の生き物として恐れられ、自然は守られました。ということになるのだろうなあ。今は、攻撃して追い出してしまう。見られたら最後、捕獲され、見せ物として扱われるか、殺されるか。キングコングの悲惨な最期のように。ひっそりの触れあう人間と神秘な生き物の時代は、ずっとずっと大昔。現代にはない。そいうものを信じなくなってしまった。神・・・よりも異次元の世界。
ウォーターホースが守ってきたもの。それは何だったのだろうか。もう守りきれなくなってしまったのか。次は、人間の手で殺されてしまう姿が・・・。

蛇の池、やまたのおろち伝説。伝説は自然を守り、人々の心に戒めを強める。良心を育てる。人の目の届かない所でも、自分を見つめ暴走をくい止める力となる。自然を壊すことは、それらの力を失わせてしまうということ。抑制のきかない心を作り出しているのかもしれない。迷信は、人々の心の暴走をくい止める大きな力があった。確かに迷信によって人々の命が危険にさらされてきたことも事実。いいところも悪いところもあった。けれど、未知なる力として、人々の欲望を抑え、自滅することを押さえる力となることを・・・。ただ、夢を追いかけるという単純なものではなく、自制の力となってほしいと思う。

北東の向き。冷え冷えする部屋。朝、日が差し込むが、昼から全く日が差し込まない。それでも、すぐそばにスーパーがあり、そのスパーの駐車場に車も停めることができた。また、喫茶店も酒屋もあった。何より学校に近かった。それだけでよしとしなければ。以前の下宿は、学校からかなり離れていて、農家の2階だった。8畳で広かったけど、炊事が自由にできない。周りは田畑ばかりで便利が悪い。でも、学校でここを紹介され、月8000円という安さで決めた。学校の周りには、トイレバス付きの豪華なアパートがいっぱい。到底そこには入れない。学校に行けるだけでもうれしいこと。あんなに頭が悪く、おもうように勉強できなかたのに、運良く合格した。ここに来れただけでも幸せなんだと思わなければ。1年目は、この農家の2階で過ごした。隣にもう一部屋あって、2つ上の先輩が生活していた。何学部だったかな。忘れたけど、これが・・・。

 公式サイト「ウォーター・ホース」