そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
ネタばれあるかも、気をつけて

まぼろしの邪馬台国

2008年11月08日 | 人間/社会派ドラマ

2008年 日本 118分
2008.11.3 TOHOシネマズ緑井  with h
■監督 堤幸彦
■出演
   吉永小百合(宮崎和子)  竹中直人(宮崎康平)
   窪塚洋介(佐々木一馬)  風間トオル(矢沢)
   平田満(和子の父)  柳原可奈子(玉子)
   黒谷友香(吉岡静香)  麻生祐未(和子の母)
   綾小路きみまろ(綾ばあさん)  
   不破万作(具雑煮屋)  大仁田厚(人夫)
   宮崎香蓮(和子=幼少時代)  岡本信人(村井)
   大槻義彦(学者)  草野仁(司会者)
   井川比佐志(吉川英治賞主催者)
   石橋蓮司(戸田亮吉=島鉄副社長)
   ベンガル(岩崎伸一=島鉄役員)  江守徹(江阪=有明銀行頭取)
   大杉漣(古賀=ラジオディレクター)  余貴美子(佐野明子)
   由紀さおり(克江=島月旅館おかみ)  

  《story》

「ふたりが歩いた旅路、8年。神話の中に見つけたものは・・・」
「二人の旅が、やがて日本中に旋風を巻き起こす」


昭和31年、長浜和子と宮崎康平は、NHK福岡ラジオ放送の番組で初めて出会う。目の見えない康平だが、和子を直感で気に入り、いつか島原に来るように言う。1ヶ月後、番組終了となった和子は、放送局を辞め、島原に向かう。やってきた和子に、康平は新しく始めた観光バスのガイドの養成講師を頼む。バス事業は成功し、たくさんの観光客が島原にやってきた。しかし、巨大台風の影響で、島原鉄道はずたずたになり、復旧工事のとき発掘作業に没頭する康平は社長の座を降ろされる。福岡に帰ろうとする和子に、康平は子どもたちといっしょにおってほしいと訴える。和子は、子どもたちの世話と同時に、康平の邪馬台国探しの調査を手伝う。大きな地図を作り、魏志倭人伝を読み、康平の目となって九州を歩く。そのときのことを描いた本が出版され、一躍康平は有名人となる。そして正式に和子は籍を入れることができた。邪馬台国探しで康平は小高い丘の発掘を始める。その途中で倒れ、帰らぬ人となる。

 活気あふれる人間模様

わがままワンマンな人間はあまり好きではない。自分の言うことに従っていれば間違いないと、周りの人間を渦の中に吸い込んでしまう人間はきらいだ。それは嫉妬からくるのかもしれないし、人に動かされたくないというただの負けず嫌いからかもしれない。この宮崎康平も同じだ。でも、和子さんは大好きだ。彼女がいたからこそ、康平の道も切り開かれたのだ。彼女ないでは、宮崎康平は存在しない。

邪馬台国探しは、大きなロマンがある。九州か奈良か・・・卑弥呼がそこにいたという証拠が出れば大騒ぎになることだろうなあ。卑弥呼という人間がどんな人間だったのか、あの新聞もテレビもない古代に、中国の記録に残されるほどの人間だから、さぞかし魅力があったのだろう。その彼女が治めた国だからこそ、どんなくにだったのか知りたいし、どこにあったのか見つけたくなるのだ。

けっこういい映画だと思ったんだけど、子どもはつまらなかったようだ。ちょっと残念。同じ映画を見て、同じような感動を覚えるって夢だね。人はみんな感じ方ちがうからね。でもだれかと同じ映画を見て、同じように感動して、こうだねああだねって語りたいよね。

 公式サイト「まぼろしの邪馬台国」

デジャヴ

2008年11月08日 | サスペンス/ミステリー

2006年 アメリカ 127分
■原題「DEJA VU」
■2008.11.2 DVD
■監督 トニー・スコット
■出演
   デンゼル・ワシントン(ATF捜査官ダグ・カーリン)
   ポーラ・パットン(クレア・クチヴァー)
   ヴァル・キルマー(FBI捜査官プライズワーラ)
   ジム・カヴィーゼル(キャロル・オースタッド)
   アダム・ゴールドバーグ
      (Dr.アレクサンダー・デニー)
   エルデン・ヘンソン(ガナース)
   エリカ・アレクサンダー(シャンティ)
   ブルース・グリーンウッド
      (FBI捜査官ジャック・マクレディ)
   エル・ファニング(アビー)  マット・クレイヴン(ATF捜査官ラリー・ミヌーティ)
   ションドレラ・エイヴリー(キャシー)  ドナ・W・スコット(ベス)

 《story》

「すでに起こった事件を、あなたは防げるか?
    すでに殺された女性を、あなたは救えるか?
    すべての答えは『デジャヴ』の中に・・・」


アメリカ、ニューオリンズ州。500人の海兵隊と家族を乗せたフェリーが爆破された。捜査官のダグは、現場で収容された女性クレアを見たとき、この女性を知っているというデジャブに襲われる。彼女の部屋を捜査したとき、残されたメッセージ、留守電から流れる自分の声に驚く。ダグは、政府の極秘組織「タイム・ウィンドウ」に誘われ、スクリーンに映される過去の映像を操作する姿に驚く。そこでタグは、クレアの自宅映像を要求。それはどこかで見た記憶であり、今回の事件を防ぎ、彼女を救うことができると強く思うのだった。ダグは、自分が過去に戻ることを決意。犯人に殺されかけていたクレアを救出。フェリーに仕掛けられた爆弾を爆発させないようにフェリーに向かう。しかし、そこで犯人に気づかれる。爆弾が積み込まれた車ごと、ダグとクレアは海に沈む。フェリー爆破は免れる。脱出したクレアも生きていた。しかし、ダグは車ともに海に沈んだ。桟橋で悲嘆に暮れるクレアの前に現れた捜査官は・・。

 結局タイムマシンだ

ひとつの時空のタグは死んだが、もうひとつの時空のタグは生きている。あのあとクレアとタグはどんな会話をするのだろうか。タイム・ウィンドウのメンバーとタグは接触することなく時は流れる。フェリーの大惨事は起きなかったのだから。時を越えるってややこしくてわからなくなる。ひとつの時間の世界に二人の自分がいるなんて変だ。自分にとってはそのもう一人の自分は他人だ。どちらかが死んでもいいなんて思えない。でも、そんな難しいことを考えなくても、おもしろくて楽しめる映画だ。

時を越えられるならどこにもどろうか。少年時代・・高校生のとき・・大学生・・いつがいいだろうか。もどって何かをやりなおせるだろうか。そして未来が変わるだろうか。それは自信がない。過去にもどっても同じ事を繰り返してしまうと思う。一歩踏み出せないところは、やっぱり二度目も踏み出せない。失敗したところは、同じように失敗する。こうすればうまくいかないという道を、もう一度同じようにたどるアホな自分がいる。二つに分かれている道を、そっちはだめだと分かっていても、進んでしまう自分。結局生きていく力強さがないのだろうね。自分で切り開いていくというエネルギーに欠けているんだろうね。

偶然の良いことと悪いことに左右される。自分で切り開こうとしないから、占いのような偶然の選択に大きく左右される。死に神が出れば憂鬱になって物事がうまくいかないし、大吉がでれば心が晴れて積極的に行動できてよかったり。昨日は心配事が一気に増え、一気に解決した珍しい日。気分はよかったけど・・・

 公式サイト「デジャヴ」