趣味の日記

観劇・歴史・小説・漫画などなど、思いつくままの語り日記

新・青年館

2017-08-06 17:47:01 | 観劇
昨日、「阿弖流為」を観に、新しい日本青年館へ行ってきました。
場所は神宮球場の真向かい。
建物に近づくと、球場の鳴り物応援も響いてきて、ついそっちが気になりました(笑)。自分がかなり野球に染まってるのがわかる(苦笑)。ちなみに昨日の神宮は、リトルリーグの試合をしていたらしい。

新しい青年館は、ロビーもそれなりに広く、動けるのはありがたい。前は狭すぎて、身動きとりにくかった。ただ、現時点ではベンチも椅子もなく、ロビーで休憩する場所がない。今後、ベンチくらい置いてくれないかな…。
劇場は思ったよりコンパクトで、高さがある感じ。2階席から観ましたが、1階の客席が全く見えない角度なので、客席降りのシーンは、完全アウト。
そこは前の青年館の方が、少し余裕あったな~。舞台の幅も広かったですし。

舞台は、梅田で観たときと、全体としてそこまで変化はなかったような。もっとみんな余裕ができていれば、と思ったのですけど(苦笑)。
梅田で始まったときから、MAX状態を維持している、ということなのかな。
田村麻呂のせおっちが、ラストにかけてかなり感情が入り、涙をこらえつつ声が震えがちだったのが、お芝居として感動的ではあるけど、原作ファンの私からすれば、頑張って抑えてほしかった気もする…。
揺るがない強さと、ラストに見せる、静かな空虚と切なさが、田村麻呂さまだと思うので。
阿弖流為の両腕として、綾くんの母礼と、えまくんの飛良手がバランスよく居るのが良いですね。綾くんの静の芝居は貴重。今の星組でこの佇まいを出せる子は少ないので、綾くんに母礼を当ててくれた大野先生、ナイス配役。
礼くんの阿弖流為が、なんだかお化粧も台詞回しも歌いかたも、やたられおんくんに似ているのが気になる。んんん…本人は無意識なのかもしれないけど、あまりそっくりでは勿体ない。礼くん自身の素直な歌やお芝居で充分魅力が出ると思うんだけどな…。

天鈴さんファンの私には、天鈴さんの描きかたが少し物足りない大野版「阿弖流為」でしたが、世界観を堪能できたので充分満足です。
やっぱり大野先生好きだ~。

天鈴さんついでにちょっとだけ言わせて(笑)。
原作…というか、その前段にあたる「風の陣」では、天鈴さんはピチピチの若者で、自分の天才的頭脳と黄金の力があれば、何でも思い通りに動かせると思っている傲慢な美青年(笑)。
それが、蝦夷でありながら都で実直に生きる道嶋嶋足と出会い、嶋足の武勇とそれとは対照的な真面目で頑固でお人好しな人柄に振り回されながら、友情を深めていく…というのが、若き日の天鈴さん(笑)。(ちなみに「風の陣」の主人公はあくまでも嶋足さんのほう)
その天鈴さんが、歳を重ね、嶋足さんと一緒にいろんな出来事を乗り越え、そして「火怨」で渋く懐深い壮年となって登場しているのが、すごく好きなんです。
ま、小説が書かれたのは「火怨」が先で、「風の陣」のほうがあとなんですが。(私が読んだのも同じ順番)
「風の陣」のラストが微妙に中途半端で、そのあとに何があったのか、謎のままなのがすごく気になるんですけどね…。

コメント
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