趣味の日記

観劇・歴史・小説・漫画などなど、思いつくままの語り日記

月組役替り

2017-03-08 00:59:26 | 観劇
月組さんが始まって少し経ちましたが、これまでに2度観劇。
役替りのもうひとつのパターンも観れました。

つくづく、あーさ君は上手いなぁ。
包容力があるんですね。ラファエラも、エリックも。相手を包み込む愛情が感じられる。
ありちゃんのラファエラは、エリザベッタに憧れて見上げてる感じがするけど、あーさ君のラファエラは、エリザベッタを支え、見守り、包み込んでいる。
フラムシェンのわかばちゃんは、ちょっと薄幸そうな感じ。その分、周りに‘守りたい’オーラを感じさせるタイプというか。
美月ちゃんのフラムシェンは、どちらかというと小悪魔系かな。強く生きたいという意志と、でも誰かに頼りたいという弱さもある。

月組のお芝居は、個々にきちんと‘人生’があるのが面白い。メイド一人一人、ボーイ一人一人、労働者一人一人、何かしら抱えているんだろうと感じます。
それぞれにいろんな人生を歩み、それぞれに苦しさや辛さを抱え、通りすぎる日々を過ごしていている世の中に、それでもなお、生まれてきた我が子に対して「人生へようこそ」とあたたかく語りかけるエリックの愛情と幸福感に、涙があふれますね。

今週は新人公演も観劇予定。
ムラで観たときも、レベルの高さにブラボー!でしたが、東京でまたどれだけ成長しているか楽しみです。
主演の瑠音君も、すごく良かったですし。
新公1回きりという必死さが、男爵のあとのない刹那感に繋がったのか、退廃的風情も出て、とても魅力的でした。
…案外、たまきち君に足りないのは、その退廃感なのかも。安定感ある持ち味が、そういう刹那性に繋がらない。たまきち君の男爵様だと、真面目に家名を立て直そうと努力してそう…。
逆に、だからこそアーサー王とかがものすごくぴったりなんでしょうね。
ホセが似合ってたのも、安定した堅実な人生を望みながら、カルメンのためにそこからどんどん遠ざかって転落していく悲劇性が強かったからかな。

せっかくなので、先日の観劇ついでに公演デザートを食べてきました。



餡のゼリーが美味しかったです。
コメント
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