趣味の日記

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飛鳥ウォーキング

2016-05-21 23:49:54 | 歴史散策
今日は、めちゃくちゃいい天気!
炎天下の中、ウォーキングへ行ってきました。

今日のテーマは、「飛鳥北部の寺院と宮殿」というタイトルで、現役大学生の皆さんと一緒に歩いて、学生さんたちが作った資料や解説をもとに史跡を巡るというもの。
ここ数年、この時期に恒例となってきた、学生さんたちとの合同ウォーキング。
いつも、ある意味マニアックな(笑)歴史や飛鳥好きの人たちと歩いていますが、まだピチピチ初心者の、これから飛鳥について学んでいく学生さんたちと歩くのは、なかなか新鮮。
最近、歴史から離れがちな身には、時々こういう初心のテーマに戻って基本を思い出すのもまた勉強になりますし、一生懸命でたどたどしい学生さんや、昨年も経験して少し慣れてきた学生さんたちの成長を眺めたり、この中から将来の学者の卵が生まれたらいいなぁとか、そんなことを思って歩いてました。

出発は、奈良の桜井駅。
集合して、学生さんが一杯なのが、まず新鮮で面白い。
中には、ウォーキングにしては随分気楽な格好だなぁと思う子たちもいたりして、みんな本当にまず飛鳥めぐりの初心者なんだろうな~とか。
やっぱり、街中に慣れてる子って、飛鳥がどんなにだだっ広い、ひたすらてくてく歩く場所か、見たことがないとわからないんでしょうね。
しかも今日は晴天で暑かった。
それでも、誰も欠けることなく、最後まで歩ききったのは、本当によく頑張ってお疲れさまでした。

最初の地点は、山田寺跡。



史跡公園になっているとはいえ、わずかな土壇や石敷、礎石などがあるのみ。



飛鳥が面白いのは、その目に見えないところに、どれだけ想像を膨らませて頭のなかで自分なりに構築していくか。
どんな建物があったんだろうとか、どんな人が住んで、生きていたんだろうとか。
目の前にある寺院などを見て、わ~すごい!じゃないんですよね。

史跡を見てから、そこでの出土品を展示している飛鳥資料館へ。
発見された遺物も、想像を膨らませる材料。
学生さんたちの初々しい解説を聴いたり、それを聴いている学生さんたちの反応を見たり、そこからどんな想像が膨らむのか…そう思ったら、自分の想像力も、まだまだ膨らませる余地があるのかなぁと、そんな風にも思えてきました。

資料館見学のあと、石神遺跡へ。



ここも、見た目はただの田んぼと畑。
でもここから、いろんな石造物が出土してるんですよね。

水落遺跡へ回り、時間を測って時を刻む話をしているところで、タイミングよく明日香村の正午のチャイムが聴こえました。
そうか…1300年以上昔と、今も同じことをしてるんだな~と。

甘樫丘の広場で昼食休憩のあと、展望台への登り。
いやぁ、久々のあの坂道は、キツかった(汗)。でも学生さんたちは、元気に歩いていく…若いなぁ(爆)。

でも、登っての風景は大好き。
耳成山。



畝傍山。



発見当初、入鹿の邸宅か!?と騒がれた東麓遺跡にも立ち寄り。



今はすっかり、遺跡を掘ってた面影はないですね。

川原寺跡。



そこから望む橘寺。



ひたすら日陰のない中を歩いて、板蓋宮跡へ。



苑池遺跡にも足を伸ばしました。



そうしたら、見慣れぬものが建っていてびっくり。



どうやら、史跡整備に合わせて、新しく休憩所を建てたらしい。
確かにこの辺りには、日除けになるものさえなく、座って休憩できる場所があるのはありがたい。…でも、それが史跡に必ずしもマッチするかどうかは、別問題になるのでしょう。
願わくば、歩く人の憩いの場、そして交流の場となりますように。

最後に首塚。



ここへ来ると、原点に戻ったようでホッとしますね。

飛鳥寺から、再び石神遺跡と水落遺跡のそばを通って、明日香村の埋蔵文化財展示室に立ち寄り、そこでウォーキングは終了しました。
売店の前で、学生さんたちが一斉に自販機に群がる様子は、かなり暑さに参っていたのでしょうね。

解説を担当した学生さんたちも、一生懸命自分の言葉で話そうとする子や、つくった資料を読むのに必死の子がいたり、さまざま。
それをフォローしつつ、初めての学生にも簡単にわかりやすくまとめて話される先生方の、さすが日頃から教えておられるプロの技。
しゃべり方はとてもわかりやすく聴きやすい、両槻会の事務局長さんの、実はものすごくマニアックな内容の解説のギャップに、ひそかにウケたり(爆)。

くたくたになりましたけど、楽しいウォーキングでした。
打上宴会も、いつものお店で、美味しく楽しく盛り上がりました。
疲れて、お料理の写真を撮るのをすっかり忘れてた(苦笑)。
明日は、筋肉痛になりませんように。

コメント
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