ターボの薩摩ぶらり日記

歳時記を念頭において

ぽつんと傘

2006年03月08日 | 俳句雑考

公園の石垣に傘がぽつんと立てかけてあった。
朝から晴れわたっていたが、公園には人影はなかった。
傘は新しい男物のようだった。ひらくと、カチッと快い音がした。柄はこまかくて、高級品にみえた。さわると、雨粒をはじきとばすと思えるほどの弾力があった。
画像はきのう7日、印西市西の原で写した。
きょう8日は急に汗ばむような陽気になった。
午後5時まえ、公園では多くのこどもが遊び、主婦が立ち話していた、傘は見あたらなかった。

   破れ傘を笑ひさしをり春の雨      虚 子

引用句の傘は雨傘にまちがいないが、 葉が破れているようなので「破れ傘」と名づけられた植物が、歳時記に夏の季語として載っている。