ターボの薩摩ぶらり日記

歳時記を念頭において

綿菅

2008年05月31日 | 俳句雑考

綿菅が群生していた。
画像は30日、印西市草深で写す。今年初めに同じ場所の雪景色を載せている。

   綿菅の揺るるは祖霊の国ならむ   多 映

無音のかすかな風。


山菜採り

2008年05月30日 | 俳句雑考

夫婦が山菜を採っていた。画像は28日、印西市宗甫で撮影。

    山菜採り日暮忘れてゐたるかな      甲子雄

しかも自分だけ道に迷っているのだろうか。


釣人

2008年05月29日 | 俳句雑考

木陰に肌もあらわな釣人がいた。カメラのシャッターの音に見返った釣人は、水のしたたるような美形だった。
画像は26日、成田市で撮す。

   沙魚釣や画にかゝれても知らぬ顔    三 允

見返り美形はカメラへ向いて口元をゆるめた。撮られ馴れている感じだった。


白日傘

2008年05月28日 | 俳句雑考

夫婦が池のまわりを散歩していた。日傘をさした夫人は三歩下がって、夫の影を踏まなかった。
画像は26日、成田市で撮影。

      白日傘女房菩薩と歩もふよ       宇 人

夫は極楽浄土にいる気分に違いない。


薔薇盛り

2008年05月27日 | 俳句雑考

薔薇園を訪ねた。画像は26日、八千代市で撮影。

  太陽の色


   赤も黄も太陽の色薔薇盛り    西 方

初夏の太陽を仰いでみたが、眩しくて色を確かめられなかった。

 手入れ

   薔薇剪るや深きところに鋏入れ      征 良

棘をうまく避けて。

  車椅子

   車椅子の母のり出して薔薇をかぐ    郁 子

月曜の午前中の薔薇園は、人出がまばらで、車椅子が進むのに支障がなかった。

  薔薇に読む

   薔薇に読む船に始まる物語    風 車

メイフラワー号に始まる大河小説だろうか。

 写しあう

    薔薇を背に夫婦かたみに写しあふ  豊 水

撮りあっている夫婦に近寄ってみたが、ふたり一緒の写真を撮ってほしいとは頼まれなかった。

 激しいこと


   薔薇崩る激しきことの起る如   多佳子

薔薇の前で自裁するヒロインの小説は、読んだことがないか、あっても忘れてしまっている。


耕す

2008年05月26日 | 俳句雑考

高級そうな耕耘機が草の生えた空地を行ったり来たりしていた。
耕しているようだったが、空地には建売住宅の事前公開板が掲げてあった。画像は24日、印西市西の原で撮影。

   耕すやむかし右京の土の艶    太 祗

平成の今、そこにはまた家が建っているのではないだろうか。


農協祭

2008年05月25日 | 俳句雑考

農協祭がひらかれ、小さな男の子がコンバインの操縦席をながながと独占していた。若い母親は男の子をしたいようにさせていた。画像は24日、印西市西の原で撮影。

   挨拶のしわぶき一つ在祭    喜代子

村長だろうか、会場のざわめきを咳ばらい一回で鎮めたのであろう。


畑づくり

2008年05月24日 | 俳句雑考

先日、休耕田の跡地を造成していたので、工事関係者に訊くと、畑を作っているのだった。
画像は今朝、印西市草深で撮す。

   向日葵畑迷路に己が齢捨つ   杏 花

向日葵畑のなかで迷ったのであろうが、そのとき迷いごとを抱えていたのだと受けとった。

おことわり
恐縮ですが、コメントには「俳句雑考」に関わりのある場合に限って、応対することにしました。


休載の弁

2008年05月08日 | 俳句雑考

身辺雑事の整理のため、しばらく休載します。
高花六無斎さん、とんとんさん、諏訪ッチさん
いただいたコメントに返事をさしあげないで、申し訳ありません。            
                                         ターボ


遠足

2008年05月01日 | 俳句雑考

日差しが汗ばむほど強くなった。
遠足から学校に帰りついた生徒たちの多くは、日陰の芝生に座った。画像は4月30日、印西市西の原で写す。

     屈ませて遠足の子の数かぞふ      は な

数え損なうと一大事。