オクラの花が咲いていた。
歳時記では別名アメリカねり。「ねり」の意味を調べてみたが、わからなかった。
画像は30日、印西市草深で写した。
山雲はひかりを含みオクラ咲く 禎 子
山にさえぎられて、雲以外は日かげになっているのであろう。画像の花を撮ったときは、朝曇りだった。
引用句のテーマは、雲とオクラの花の照応と受けとった。
オクラの花が咲いていた。
歳時記では別名アメリカねり。「ねり」の意味を調べてみたが、わからなかった。
画像は30日、印西市草深で写した。
山雲はひかりを含みオクラ咲く 禎 子
山にさえぎられて、雲以外は日かげになっているのであろう。画像の花を撮ったときは、朝曇りだった。
引用句のテーマは、雲とオクラの花の照応と受けとった。
公園の木に蝉がとまっていた。
静かに、微動もしなかった。俳句では啞蝉というはずであるが、現在は差別用語になったのではないかと思い、調べたところ、刊行されたばかりの角川俳句大歳時記には、つぎの例句などが載っていた。
画像は28日、印西市高花で撮す。
啞蝉も鳴く蝉ほどはゐるならむ 青 邨
歳時記は、鳴く蝉は雄、鳴かぬ蝉は雌だと教えている。
西の原公園(印西市)で、父と子が模型飛行機をとばしていた。印旛飛行場の跡であり、終戦直前の一時期、特攻隊の基地だったらしい。
画像は27日に撮った。
「戦死す」と重き秋思や未完の絵 フミ子
秋は思うことが多いとして、秋思は季語になっており、秋思祭は菅原道真の詩「秋思詩篇独断腸」にちなんでいるそうだ。
マンションのごみ置き場に、捕虫網が立てかけてあった。
持ち主は夏休みの残りの日数と、宿題の残りの嵩を計算して、もはや蝶や蝉を追いかける暇はないと判断し、処理したのだろうか。
画像は25日、印西市西の原で写した。
盆過ぎの草ばかり打ち捕虫網 隆 信
ごみ置き場の捕虫網は、土ばかりも打っていたようだった。
ドッグランの柵を白く塗りなおしていた。
作業員はまぶしいのか、できばえに満足なのか、目を細めて丹念にペンキを使っていた。
画像は25日、印西市草深で写す。
白秋と思ひぬ思ひ余りては 比奈夫
辞書によると、五行説で白を秋に配するので、白秋というのだそうだ。
丘の畑に多くの西瓜が採り残されていた。
ビニールハウスをたたんだばかりの感じだった。
画像は23日、印西市草深で撮す。
棄西瓜散華し始じむ丘の雲 樵 人
広辞苑は、散華を戦死と解釈するのは誤りだと指摘しているが。
トントンさんから姑案山子の原版をいただいた。
ブロガー冥利に尽きる。ありがとうございました。
画像はその版画。
めくばせはピカソの絵より今朝の秋 良 子
俳諧的な表現による黙示がテーマと受けとった。
歳時記によると「今朝の秋」は、立秋の日の朝のこと。
ひっそりと茗荷の花が咲いていた。その花を支えるようにして、茗荷の子が起っていた。
歳時記には茗荷の子は夏、花は秋の季語として載っている。夏のはじめに筍をいただいた農家をたずねたところ、裏山に案内されて、見せてもらった。
画像は23日、印西市草深で写す。
茗荷の子花かかげては地を祀る 東門居
茗荷の花は一日のいのちだそうだ。
公民館でパソコン講座がひらかれていた。
ほとんどの受講生は、家庭にあるパソコンに触ったことがないらしく、まず、絵を描かされていた。
画像は22日、印西市原で写す。
母であり妻であり夏期講座にも 美佐子
夏の講座だけが季語なのは、古い歳時記によると、主に夏休みの学校の施設を利用してひらかれるため。
農家の私道と畑の境界が、さまざまな植物で縁どられていた。
葉が紅く色づいているのは、雁来紅と推察した。雁が渡ってくるころに紅くなるので、そう名づけられたそうだ。別名は葉鶏頭、かまつか。
画像は19日、本埜村滝野で写す。
暮るるとは知らず雁来紅と居る 舗 土
秋の日が釣瓶落しになったころの嘱目吟だろうか。
夕立に急襲されて、ホームセンターへ逃げ込んだ。
あたりが薄暗くなり、雷光でも走りそうな雰囲気になった。
篠つく雨のなか、男が駐車場へとび出した。駆けてはいたが、全力疾走ではなかったので、カメラを向けることができた。
画像は19日、印西市草深で写す。
雨粒の顔に当りてより夕立 美 典
粒といっても、大粒であろう。
ベランダにに撒いた蕎麦の丈がひょろりと手摺を超え、花が咲いた。
種は北総花の丘公園の相談室で飯田先生にいただいた。
画像は18日に撮す。
八月の雨に蕎麦咲く高地かな 久 女
土が痩せていても, 蕎麦は育つと聞いていたが、事実らしい。実を結ばないうちに結論を出すのは、時期尚早かもしれないが。
中年の男女が前を歩いていた。
男が足をとめずに、歩道わきのメタセコイアの葉先を軽く突いた。近寄ってみると、蝉の脱殻が縋っていた。
画像は17日、印西市原で写す。
空蝉のなほ苦しみを負ふかたち 狩 行
地中におけるすがたのまま、殻を脱いだのであろう。