ターボの薩摩ぶらり日記

歳時記を念頭において

赤のまま       

2013年05月31日 | 俳句雑考

ままごとの赤飯「赤のまま」に紋白蝶二匹とまっていた。画像は30日、鹿児島市慈眼寺で撮影。

   勝ち誇る子をみな逃げぬ赤のまま       草田男

悪童が来たので、ままごと遊びをしていた子たちが逃げたのであろう。


2013年05月30日 | 俳句雑考

地上で影と一緒だった燕が颯と影と離れた。画像は今朝、鹿児島市谷山中央で撮影。

   燕が切る空の十字はみづみづし       耕 二

写真は俳句のようには、燕を颯と表現できない。

 


色鳥

2013年05月29日 | 俳句雑考

柵にとまっている色鳥は磯鵯の雄に似ていたが、帰宅して図鑑でしらべるとすこし違うようだった。上目使いで樹上を仰いでいるので、巣立ったばかりで巣が恋しい幼鳥だったかもしれない。
画像は28日、鹿児島市谷山中央で撮影。


   色鳥の吹かれしやうにゐずなりぬ     典 子


小鳥は風にのるのが上手のようだ。


春蕎麦

2013年05月28日 | 俳句雑考

蕎麦に花が咲いて、紋白蝶が寄ってきた。歳時記には蕎麦は春季の約束になっているが、当地では春にも種をまいている。画像は23日、鹿児島市中山で撮影。

   いかめしき門を這入れば蕎麦の花     漱 石

武家屋敷だろうか。


飛燕

2013年05月27日 | 俳句雑考

朝日が照らす川中で、燕が飛び交っていた。画像は今朝、鹿児島市谷山中央で撮影。

   曇り来て飛燕せはしくなりにけり        みづえ

雨が降らないうちに、雛の餌を捕らなくてはならないからだろうか。


夏の朝

2013年05月26日 | 俳句雑考

日中は暑くなりだしたので、朝餉まえに木之下川まで散歩すると、今年初めて五位鷺と出会った。画像は今朝撮す。

   肌ふるゝ風新しき夏の朝       佳 津


五位鷺も涼しげに朝日に向いていた。


水馬

2013年05月25日 | 俳句雑考

水上で対峙していた水馬同士が目にもとまらぬ速さでぶつかり合うや、すぐに別れた。画像は24日、鹿児島市慈眼寺で撮影。

   水面の硬さの上の水馬     樹実雄

水馬は地上ではどうなるかと想像してみたが、イメージが湧かなかった。


紫陽花

2013年05月23日 | 俳句雑考

咲きはじめた紫陽花に小さな揚羽か、または蛾がとまっていた。画像は今朝、鹿児島市谷山中央で撮影。

   紫陽花の最初の色の頃のこと       秋 を

白っぽい色と決めないところが俳諧がろうか。


 


京鹿子

2013年05月22日 | 俳句雑考

京鹿子の花に紋白蝶がとまっていた。きちんと翅をそろえて。画像は22日、鹿児島市中山で撮影。

   日が差せば命のいろに京鹿子     爽 青

京鹿子にすでに血色の悪い枯れた花があると思ってよく見ると、蕾のようだった。


烏鷺の争い

2013年05月21日 | 俳句雑考

木之下川で青鷺と鴉が対峙していた。画像は20日、鹿児島市谷山中央で撮影。

                                                      退 散

やがて烏が飛び去った。

      盆僧が烏鷺の遊びをせむと来し         磐  井

烏鷺の争いとは囲碁のたとえ。烏と白鷺のイメージがうかぶが、白石が青い碁石をみたことがある。


親燕

2013年05月20日 | 俳句雑考

燕の巣では親が子を育てていた。画像は今朝、鹿児島市谷山中央で撮影。

   親燕出入りさかんに旅人宿     耕 子

親は一回に子ひとり分しか餌が運べないので、大忙しだった。


 


糸蜻蛉

2013年05月17日 | 俳句雑考

木漏日が照らす枝に糸蜻蛉がとまっていて、ときどき少し飛んだ。微細な羽虫を捕らえているようだった。画像は6日、鹿児島市慈眼寺で撮影。

   糸蜻蛉記憶横切るやうに飛ぶ     立 夫

糸蜻蛉が羽虫を追うときは素早かった。