田圃では田植の準備をしたり、田植をしたり、植田の補植などをおこなっていた。画像は29日、印旛村で写す。
代掻
夫婦して代掻をしていた。夫が冷暖房完備の耕耘機を操るそばで、妻が仕上げていた。
鞭もまた泥まみれなり田掻牛 新 一
かつては重労働の代掻は牛や馬にやらせていたらしく、歳時記には田掻牛、田掻馬の例句が多い。
畦塗
男が畦塗の準備をしていた。
淡墨の花を螺鈿に畦塗れり 十 雨
花びらを「螺鈿」と描写。塗りゆく畦が陽光に濡れかがやいているのであろう。
田植
四人の男女が素手で田植をしていた。
田を植ゑるしづかな音へ出でにけり 草田男
泥田から脚を抜くとき、かすかに水の音がするのであろう。
補植
植田のなかで男が念入りに補植していた。
田の補植縦横斜めに水踏んで 豊 水
田植機による田植はすぐに終わるが、補植は時間がかかる。
一服
農夫婦だろうか、男女が腰をおろして一服していた。
一服に和む幾世を名残の茶 星 城
ふたりの茶は缶入りだった。