ターボの薩摩ぶらり日記

歳時記を念頭において

百日紅

2012年08月31日 | 俳句雑考

茶屋の庭木の百日紅が咲いていた。画像は30日、知覧で撮影。

   先に逝くことは裏切り百日紅         佑 介


女流でもこのような句を作るだろうか。

 


茶屋

2012年08月30日 | 俳句雑考

保存された武家屋敷の一角に、茅葺屋根の茶屋があった。のどが渇いていたので、声をかけたが反応がなかった。画像は今日、知覧で撮影。

    漱石忌近づく峠茶屋を訪ふ        春 兆

「草枕」のモデルになった茶屋を訪ねてみたい。


2012年08月29日 | 俳句雑考

広大な庭で犬がゴルフボールと遊んでいた。画像は26日、鹿児島市谷山中央で撮影。

   ひた急ぐ犬に会ひけり木の芽道            草田男


目的地のない散歩をしていると、目的地のありそうな犬とすれ違うことがある。


葦簀

2012年08月28日 | 俳句雑考

その民家は新しい葭簀、古い葭簀に囲まれていた。画像は今朝、鹿児島市谷山中央で撮影。

   犬小屋も葭簀の端にいれてやる       敦 子


谷山の民家は左の奥に予備の葭簀が置いてあって、いつ犬小屋ができても心配はなかった。


水分補給

2012年08月27日 | 俳句雑考

猿が長い手で池の水を掬って、こまめに水分を補給していた。画像は17日、平川動物公園で撮影。

      のむよりもこぼるが早し山清水     桃 子

猿は器用に水を掬った。


氷いちご

2012年08月26日 | 俳句雑考

在祭。よく日に焼けた少女は、色とりどりの氷菓のなかから氷いちごを選んだ。画像は25日、鹿児島市谷山中央で撮影。

   氷いちご八十の胸濡らしけり        京 子

山盛りの氷いちご。

 


河馬

2012年08月25日 | 俳句雑考

頑丈な柵の間で、河馬がキスを交わしていた。画像は24日、鹿児島市 平川動物公園で撮影。

   許されぬ恋などはなし鳥の恋         狩 行


河馬を柵で隔てる必要があるのだろうか。

 


雀と穂

2012年08月24日 | 俳句雑考

雀が安定感のない草の穂に苦労してとまり、啄んだ。画像は今朝、鹿児島市和田で撮影。

   草の穂や吹かれて声の出ぬ雀     陽 子

吹かれたわけではないが、和田の雀は騒がなかった。

 


2012年08月23日 | 俳句雑考

永田川に一週間ぶりに行くと、河畔に鉄柵が設けられ、正面からみて、ペイントで意味のなさそうな模様が描かれていた。
画像は
22日、鹿児島市谷山中央で撮影。

斜めに見ると

鉄柵のなかの 道を歩くと、模様の意味が判った。桜島は雲に覆われて、噴煙中かどうかわからなかった。

   絵簾の吹かれては透け消ゆる絵よ        青 邨


鉄柵の絵は、絵簾からヒントをもらったのだろうか。


糸蜻蛉

2012年08月22日 | 俳句雑考

糸蜻蛉がとまっていた。。画像は20日、鹿児島市慈眼寺で撮影。

   止まり切つたれば剛直糸蜻蛉      克 己

糸蜻蛉は朝日を受けて、メタリックな感じだった。

 


廃屋の跡

2012年08月21日 | 俳句雑考

門柱だけ残った廃屋の跡に、白百合が咲いていた。画像は18日、鹿児島市慈眼寺で撮影。

    枇杷の花咲き廃屋となりてゐし        正 忠


枇杷の産地の桜島での嘱目吟のように思う。

 


交尾

2012年08月19日 | 俳句雑考

蝶か蛾か識別できなかったが、路上で尾を交えていた。画像は今朝、鹿児島市谷山中央で撮影。

   鳥交る恋といふには淡すぎし       甲子雄

野鳥の場合、あっという間に終わるので、撮影できたためしがない。


2012年08月18日 | 俳句雑考

夕方、山なみの上に虹がかかった。画像は16日、鹿児島市谷山中央で撮影。

   虹見るやこころの虹はいつ消えし       翔


雑用に追われていた日々


月見草

2012年08月17日 | 俳句雑考

月見草の咲く駅に列車が入ってきた。画像は14日、鹿児島市慈眼寺で撮影。

    月見草めざめて黒き貨車流し     菟絲子

貨車と月見草は似合いそうだ。

 


海紅豆  

2012年08月16日 | 俳句雑考

海紅豆の木に花が咲いた。画像は15日、鹿児島市谷山中央で撮影。

     火の国に火のいろ保つ海紅豆       照 子


海紅豆は鹿児島の県木だが、引用句の吟行地は薩摩か肥後のどっちだろうか。