忍び足の鶴に新しいグループが加わった。
出水の鶴は撒餌に頼っているそうだが、忍び足は地虫など自然の糧を油断させるためのようだ。画像は24日撮影。
けふの糧に幸足る汝や寒雀 久 女
この間引用した「足るを知る顔してふくら雀かな 千空」より以前に発表されていたらしい。
大群の鶴にすこし離れた刈田で、数羽の鶴が抜き足差し足で歩いていた。画像は23日、出水市で撮影。
よく晴れて鶴を数へる鶴居村 法 弘
ことしすでに出水の鶴の渡来が1万羽を超えたそうだが、数え方の見当がつかない。
「鹿児島」としるされた路標に、鶲系らしい小鳥が立っていた。
ひとを見ると鳥はふつう横目をつかうが、カメラをむけても小鳥は、案内役が気配りするかに正視していた。画像は19日、鹿児島市中山で撮影。
瀧径や案内の童とつとつと 播 水
路標上の小鳥は黙ったままだった。
大滝を訪ねると、山茶花が咲いていた。歳時記によると、自生の山茶花は日本では山口県以南に限られている。
画像は20日、鹿児島市中山で撮影。
山茶花のこぼれつぐなり夜も見ゆ楸邨
山茶花が椿と違うのは、花びらが分かれて散るところだそうだ。