星五位と思われる鷺が和田川の段差で身を膨らませていた。歳時記によると、魚に羽毛を疑餌にみせて、おびき寄せているのだそうだ。画像は22日に写す。
捕獲!
星五位は五位鷺の幼鳥。素早く動いたと見るや、魚を咥えていた。画像は遡って13日、おなじ場所で撮影。
十六夜や一声こぼす五位の声 嵐 外
五位鷺には葭五位、笹五位、溝五位もいるので、愛鳥家でなければ、声だけでは聞き分けられないと思う。
山畑で夫婦が仕事をしていた。自給自足なのか、いろんな野菜を少しずつ栽培していた。画像は日、鹿児島市野頭谷山中央で撮影。
まだ打たぬ山畑つづき雉子歩む 京 子
北総では、雉は地虫が掘り起されるを待ち構えていた。
和田川のなかで白鷺と烏が互いに相手を敬遠するように、離れて行き交った。画像は22日、鹿児島市谷山中央で撮影。
盆僧が烏鷺の遊びをせむと来し 磐 井
烏と鳶は争うが、烏鷺の争いというのは碁盤上に限られているようだ。
蓮華草を撮って帰宅して整理していると、一枚に蜜蜂が写り込んでいた。画像は21-22日、鹿児島市慈眼寺で撮影。
黄紋蝶も動きまわっていた。
一蝶を放ちて蓮華浄土かな 風 生
夏の揚羽にくらべて、春の黄紋蝶は小さくて浮かれているので撮るのに苦労した。
鴎が光るさざ波の中に佇んでいた。画像は16日、鹿児島市谷山中央で撮影。
朝凪の浪立つて風光る頃 碧梧桐
新しい感覚の季語と思っていたが、嘉永時代に「春情日でて風吹くを光風といふ」という記述があるそうだ。