ターボの薩摩ぶらり日記

歳時記を念頭において

斑猫

2013年03月31日 | 俳句雑考

慈眼寺の渓流沿いの径で斑猫と出会った。画像は30日写す。

   案内僧斑猫の気を損ねけり     栄 子

斑猫の別名は道教え。


幼鳥の知恵

2013年03月30日 | 俳句雑考

星五位と思われる鷺が和田川の段差で身を膨らませていた。歳時記によると、魚に羽毛を疑餌にみせて、おびき寄せているのだそうだ。画像は22日に写す。

捕獲!

星五位は五位鷺の幼鳥。素早く動いたと見るや、魚を咥えていた。画像は遡って13日、おなじ場所で撮影。

    十六夜や一声こぼす五位の声      嵐 外

五位鷺には葭五位、笹五位、溝五位もいるので、愛鳥家でなければ、声だけでは聞き分けられないと思う。


 


イペー

2013年03月29日 | 俳句雑考

この春もイペーの花がたかだかと咲いた。画像は26日、鹿児島市谷山中央で撮影。

   風の凌霄楽の終曲高まりつつ      節 子


イペーはブラジルの国花で、ノウゼンカズラ科だそうだ。楽はサンバだろうか。

 


紋白蝶

2013年03月28日 | 俳句雑考

大根の花の上を紋白蝶がひらひらしていた。画像は今朝、鹿児島市慈眼寺で撮影。

   紋白蝶ほどの汚れの白靴に      耕 二


撮った紋白蝶は、純白とはいえなかった。


松の花

2013年03月27日 | 俳句雑考

松の芯が伸びて、その先に花が咲いていた。画像は27日、鹿児島市南栄で撮影。

     松の花波寄せ返すこゑもなし       秋櫻子


南栄はかつて海だったそうだ。


桃紅白

2013年03月26日 | 俳句雑考

一樹に紅白の桃が咲いていた。画像は25日、鹿児島市谷山中央で撮影。

     鬼あそび捕まるならば桃畑で      陽 子


桃太郎伝説の地岡山では、鬼が祀られていると聞いたことがある。


山畑

2013年03月25日 | 俳句雑考

山畑で夫婦が仕事をしていた。自給自足なのか、いろんな野菜を少しずつ栽培していた。画像は日、鹿児島市野頭谷山中央で撮影。

   まだ打たぬ山畑つづき雉子歩む     京 子

北総では、雉は地虫が掘り起されるを待ち構えていた。


烏鷺争わず

2013年03月24日 | 俳句雑考

和田川のなかで白鷺と烏が互いに相手を敬遠するように、離れて行き交った。画像は22日、鹿児島市谷山中央で撮影。

   盆僧が烏鷺の遊びをせむと来し    磐 井

烏と鳶は争うが、烏鷺の争いというのは碁盤上に限られているようだ。


蓮華浄土

2013年03月23日 | 俳句雑考

蓮華草を撮って帰宅して整理していると、一枚に蜜蜂が写り込んでいた。画像は21-22日、鹿児島市慈眼寺で撮影。

 

 

黄紋蝶も動きまわっていた。

   一蝶を放ちて蓮華浄土かな      風 生

夏の揚羽にくらべて、春の黄紋蝶は小さくて浮かれているので撮るのに苦労した。

 


竹の秋

2013年03月22日 | 俳句雑考

竹林が秋の色をしていた。画像は21日、鹿児島市野頭地区で撮影。

   草木みな日暮れやさしきた竹の秋     龍 太


「草木みな」には竹は除外されていると思う。


風光る

2013年03月21日 | 俳句雑考

鴎が光るさざ波の中に佇んでいた。画像は16日、鹿児島市谷山中央で撮影。

   朝凪の浪立つて風光る頃      碧梧桐


新しい感覚の季語と思っていたが、
嘉永時代に「春情日でて風吹くを光風といふ」という記述があるそうだ。


春の川

2013年03月20日 | 俳句雑考

白鷺が浅瀬に佇んで、菜の花を眺めているようにみえた。画像は19日、鹿児島市谷山中央で撮影。

 

 

   海に入ることを急がず春の川    風 生

木之下川は短いから、急ぐとすぐに海に着いてしまう。

 


花鳥

2013年03月19日 | 俳句雑考

公園の染井吉野がようやく咲いた。下で鳥を待っていると、鵯が来て蜜を吸った。画像は今朝、鹿児島市谷山中央で撮影。

   明易や花鳥諷詠南無阿弥陀       虚 子


花鳥諷詠は作者の造語だそうだ。


山桜

2013年03月18日 | 俳句雑考

山なみのところどころが山桜で白っぽくなった。画像は16日、鹿児島市慈眼寺で撮影。

   空高く花遊ばせて山桜   典 子


紅葉と違って、桜は近くで眺めたいと思う。


2013年03月17日 | 俳句雑考

ぶらりと繰り返し出かけるようになった野頭の伝統芸能を観た。画像は16日、鹿児島市谷山中央のホールで撮影。

   芸に老い芸に生きてしけふの菊        はん女


本名は武原はん。俳句は虚子に師事。