ターボの薩摩ぶらり日記

歳時記を念頭において

梅雨朝焼 

2008年06月14日 | 俳句雑考

梅雨どきには珍しく,東方の空が焼けていた。
画像は今朝、印西市西の原で撮影。

   南国に余生托さん梅雨朝焼   

近々、この地を去るため「ターボの北総ぶらり日記」は今回で閉じます。いずれあらためて「ターボの薩摩ぶらり日記」と題して、俳句雑考録を再開するつもりです。  ターボ

                                        


乳母車

2008年06月13日 | 俳句雑考

若い母親が颯爽と乳母車を押していたが、立ちどまり、乳母車のなかを覗いた。
画像は11日、印西市原で撮す。

   夏休の校門少し入る乳母車    拓 夫

それほど遠くない将来、乳母車に乗っている子が通う学校だろうか。


開校15周年

2008年06月12日 | 俳句雑考

校庭に「祝15周年」と記して、生徒たちは儀式をおこなっていた。画像は10日、印西市西の原で撮す。

   百千鳥廃校式は歌で終ふ     いさむ

校歌とまでは、言わぬが花なのであろう。


泰山木の花

2008年06月11日 | 俳句雑考

泰山木が大輪の花を咲かせていた。画像は10日、印西市草深で撮影。

   泰山木の花に身を載せ揺られたし   昌 華

どのくらいの巨花だろうか。


蛍袋

2008年06月10日 | 俳句雑考

民家の生垣に蛍袋が咲いていた。画像は9日、印西市草深で撮影。

   見ゆるごと蛍袋に来てかがむ    化 石

同じ作者に「冬ごもり見えざるものを見て暮らす」の句がある。


沙羅の花 

2008年06月09日 | 俳句雑考

今年も街路樹の夏椿、歳時記では別名沙羅の花が咲いた。
画像は8日、印西市西の原で写す。

   父からの手紙の敬語沙羅の花   仙 女

墨痕淋漓とした候文だろうか。


紫陽花

2008年06月08日 | 俳句雑考

小雨にぬれて、中学校の生垣の紫陽花が今年も咲き出していた。
画像は今朝、印西市西の原で写す。

   紫陽花の雨のやはらぐ読書かな    對 楠

音が聞こえるのは、ページをゆっくりとめくるときだけであろう。


2008年06月07日 | 俳句雑考

急に暑くなった池の縁で、亀がゆっくりと別の亀の背に乗ろうとしていた。
画像は6日、市川市で撮影。

   亀に亀が乗って天意のごときもの   四十雀

人間によくは解らないことが天意だろうか。


隠元の花

2008年06月06日 | 俳句雑考

ベランダに隠元豆の花がひらいた。昨年は農婦にもらった種を蒔いたが、今年は買った種を蒔いた。
画像は今朝、印西市西の原で写す。

   種物屋隠元豆はうすぼこり   素 十

あまり売れないのだろうか。


ジャスミン

2008年06月05日 | 俳句雑考

温泉宿のそばを通るとき、よい香りがするのであたりを見まわすと、外湯の柵を縫うようにしてジャスミンの花が咲いていた。
画像は4日、印西市草深で写す。

   素馨とは白き香りの白き花   夜 半

素馨はジャスミンの別名。辞書によるとソケイと読み、馨の訓読はカグワシイ。


アマリリス

2008年06月04日 | 俳句雑考

ベランダのアマリリスが咲いた。画像は今朝、印西市西の原で撮す。

   アマリリス明日は明るい日と書いて  教 恵

明日は明るい日と書くとは知らなかったが、知らない人が多いと思う。だからこそ大歳時記に載っているのであろう。


簾巻く

2008年06月03日 | 俳句雑考

日曜の朝八時過ぎ、野菜直売所はまだ閉まっていたが、客らしい媼がふたり集まって談笑していた。ひとりの媼が腰かけている木の根元は「円卓」と題して、今年の初めに画像を載せている。
直売所には古簾が半分巻き上げてあった。画像は1日、印西市撮影。

   簾巻く日本海の半ばまで   通 明

海に面した宿をとったのであろう。


ひとりテニス

2008年06月02日 | 俳句雑考

小さな公園で、少年がだらだらとテニスを練習していた。望遠レンズで撮りつづけていると、そのうちにいきいきとして、さまざまな攻め方、受け方を披露した。
画像は1日、印西市西の原で撮影。

   夏来る地を蹴り上げてテニスかな     いみ子

大ジャンプ。


萬緑

2008年06月01日 | 俳句雑考

ようやく晴れると、山野は新緑から萬緑に移っていた。
画像は今朝、印西市松崎で撮影。

    萬緑の中や吾子の歯生え初むる    草田男

真っ白な歯が一粒だろうか。