住宅街の雑然とした四辻の一角に、赤い実がたくさん生っていた。拘杞ではないかと推測した。画像は29日、鹿児島市上福元町写す。
拘杞摘むや雲噴きあがる海の方 銑太郎
持ち主のなさそう拘杞の実が、いつまでも摘まれないで残っているだろうか。
住宅街の雑然とした四辻の一角に、赤い実がたくさん生っていた。拘杞ではないかと推測した。画像は29日、鹿児島市上福元町写す。
拘杞摘むや雲噴きあがる海の方 銑太郎
持ち主のなさそう拘杞の実が、いつまでも摘まれないで残っているだろうか。
民家の二階の軒に柿が吊してあった。画像は27日、鹿児島市谷山中央で写す。
手の届くところに掛けて吊し柿 かをる
柿の数がすくないのは、手の届くところに干してあるからだろうか。
和田川の防波堤に小鳥がとまっていた。既知の鳥と感じたので帰宅して調べてみると、かつて日記に載せた小鳥と似ていた。すこし色が異なるのは雄と雌の違いだろうか。同じ防波堤で撮った写真であり、日記に載せたとき磯鵯の幼鳥らしいとの指摘があった。
画像は24日、鹿児島市谷山中央で写す。
磯鵯や諸鳥いまだ加はらず 峠
磯鵯は夏の季語。「小鳥来る」は秋の季語なので、まだ加わらないのだろうか。
一か月ほど前、赤蜻蛉と題してブログに載せた画像は、徳之島に生息するピンクトンボと追記で訂正したことがあった。同じ色のトンボを観光施設「奄美の里」でも見かけた。
画像は20日、鹿児島市新栄町で写す。
小春日や石を噛みゐる赤蜻蛉 鬼 城
いわれてみると、蜻蛉は石を噛んでいるときがある。
激しい風雨がうそだったように晴れた夕方、小学校の校庭の公孫樹と山毛欅だろうか、ことしも葉が黄と紅に染まっていた。
ニ樹ともかなり葉が散り落ちた感じだった。画像は19日、鹿児島市谷山中央で写す。
掃く音も聞えて淋し夕もみぢ 蓼 太
境内に散った紅葉と黄葉を掃いているのだろうか。
快晴無風。谷山緑地帯を散歩した。画像は16日に写す。
噴煙
南国的な常緑樹のうえに桜島の噴煙がのぼっていた。
行く秋の噴煙そらにほしいまゝ 鳳 作
作者は鹿児島市出身。
単車
緑地帯に沿った産業道路を単車が駆け抜けた。
相乗りの単車疾駆す神無月 日出夫
運転の若者は背中へ豊胸を押しつけさせて。
定置網漁の上空を旋回している鳶を撮った。あとで市役所の職員に魚類を食する鷹科のミサゴ(鶚)が棲んでいると聞いて、それかもしれないと帰宅して調べると似ていなくもなかったが、鳶の方にそっくりだった。画像は14日写す。
秋天に煩悩を絶つ鳶の笛 一 智
鳶のピーヒョロロを最初に笛と表現したのは茅舎といわれている。