民家の板塀の内から外へ、白いサルスベリの花があふれていた。
画像は28日、鹿児島市谷山中央で写す。
さるすべりしろばなちらす夢違ひ 晴 子
広辞苑によると「夢違え」ならば、悪い夢を見たとき災いを免れるため呪いをすること。「夢違い」を引くとそれだけでは載っておらず、悪い夢を見たとき法隆寺の夢違観音に祈ると、良い夢に変えてくれるという言い伝えがある、と載っていた。
民家の板塀の内から外へ、白いサルスベリの花があふれていた。
画像は28日、鹿児島市谷山中央で写す。
さるすべりしろばなちらす夢違ひ 晴 子
広辞苑によると「夢違え」ならば、悪い夢を見たとき災いを免れるため呪いをすること。「夢違い」を引くとそれだけでは載っておらず、悪い夢を見たとき法隆寺の夢違観音に祈ると、良い夢に変えてくれるという言い伝えがある、と載っていた。
近所のいかにも老舗らしい豆腐屋が、このところ閉じたままになっている。
画像は28日、鹿児島市谷山中央で写す。
雛納して閉店となる老舗 廣太郎
広辞苑には、閉店の一番目の意味は「店を閉めて、その日の営業を終えること」と載っているが、引用句の句意は二番目の「あきないをやめること」の方だと思う。
民家の門脇に大ぶりの猫じゃらし、別名狗尾草(エノコログサ)が生えていた。
野生のそれより花穂が紫色だったが、歳時記によるとムラサキエノコロという品種もあるそうだ。
画像は27日、鹿児島市谷山中央で写す。
猫じやらし持てばじやらさずにはをれず 舞
和漢三才図会に、猫じゃらしを用いてこどもが蛙を釣って遊ぶ、と載っているそうだ。
平成の蛙に、猫じゃらしや柳の枝に跳びつく気概があるだろうか。
ショッピングセンターの飴売場に、男の子と女の子がしゃがみこんでいた。
画像は24日、鹿児島市卸本町で写す。
暖かや飴の中から桃太郎 茅 舎
引用句は昭和9年以前に作られたが、ネットで検索してみると、当時とおなじものかどうか、いまでも桃太郎伝説の地岡山で桃太郎飴を売っている。
公園でラジオ体操がはじまる前、古タイヤを使ったブランコに乗って女の子たちが興じていた。
画像は23日、鹿児島市谷山中央で写す。
ふらここの仙客笑めり遺影にて 夫佐恵
黒澤明監督の映画「生きる」を思い出した。
州に3羽の子があがったが、親がついてこないので心細そうだった。
心泰く
親から離れない1羽は、心泰そうだった。
浮くものを軽鳧ときめたる薄暑かな 敦
俳句の場合は、夏に見かける鴨、だけでなく水鳥を軽鳧と詠んでも証拠がないから、だれかに文句をいわれる心配はなさそうだが、写真の場合はありそうだ。
家つづきの糸瓜棚に黄色い花が咲き、ながながとした青い実がぶらさがっていた。
画像は18日、鹿児島市上福元町で写す。
取りもせぬ糸瓜垂らして書屋かな 虚 子
糸瓜を撮っていると家の方からあるじが現れ、長雨でなかは腐っているいるかもしれないと言った。
熊蜂
糸瓜の花から花へと、熊蜂が移っていた。
熊蜂のうなり飛び去る棒のごと 虚 子
うなりの漢字は唸りであろうが、熊蜂は口で唸ってるわけではないので、漢字の表記を避けたのだと思う。
住宅地街の空き地に、キツネノカミソリの花が咲いていた。
画像は16日、鹿児島市谷山中央で写す。
きつねのかみそり付きの墓地なれば買ふ 悦 子
彼岸花付きであれば句意が解るのだがと、歳時記で彼岸花を引くと、多くある別名のひとつに狐花があった。