映画鑑賞感想文

濫観っていうか、乱観っていうか・・・ポリシーないですけど(^^;

『女王陛下のお気に入り』

2020-06-08 14:25:08 | Weblog
2018年 アイルランド&イギリス&アメリカ
監督:ヨルゴス・ランティモス
出演:オリビア・コールマン、エマ・ストーン、レイチェル・ワイズ、ニコラス・ホルト、ジョー・アルウィン、ジェームズ・スミス、マーク・ゲイティス、ジェニー・レインスフォード

18世紀のイングランド。女王アンは、幼なじみで恋人でもあるレディ・サラに完全に依存してしまっており、誰もサラには逆らえない。フランスとの関係が緊迫しており、女王の意向そして決断が重要な時期であるにもかかわらず、直接、女王に進言できるものがいない。そんな中、没落した貴族の娘のアビゲイルは、従姉のサラを頼り、なんとか身をたてようとする。すると、思いもかけず、アン女王に取り入る機会を得て・・・

最初は、エンターティメントとして楽しんでいたのだけど、見終わってしばらくすると、なんだか色々考えちゃうなと・・・なかなか深い(?)映画なのかもしれません(^^;。ほんと、最初は、「どうしようもない君主を頂くと、マジ、下々の者は大変だなぁ~」っていう、一種のドタバタ喜劇のように見ていたのだけど・・・もしかして、強烈な風刺映画なのかなと。どの時代でも、どの国でも、とういう国家体制の国でも、最高位にいる人が有能で人格者であるとは限らないわけでしょ。というか、そうである可能性は限りなく低いわけでしょ。なら、実務を取り仕切る人たちが有能であればいいのかもしれないけど、それだってそんなに期待はできないでしょ。もちろん、だから下々のモノがただただ可哀想な被害者っていう構図も単純すぎるわけだけど・・・上も下も、愚かな生臭ものであるっていうのが前提で、その中で、どう生きてくんだろうね、わたしたち・・・みたいなこと、考えちゃったわけです。ちなみに・・・野心のある女性の二パターン、サラとアビゲイルの設定は面白いなって思いました(^^)。で、女王アンを演じたオリビア・コールマンは、たしかに素晴らしかったです(^^)。
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