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映画鑑賞感想文

濫観っていうか、乱観っていうか・・・ポリシーないですけど(^^;

『悪の偶像』

2021-08-12 15:54:06 | Weblog
2019年 韓国
監督:イ・スジン
出演:ハン・ソッキュ、ソル・ギョング、チョン・ウヒ、ユ・スンモク、ジョー・ビョンギュ、キム・ジェファ

市民に人気の市議会議員のミョンヒが、原発の視察から帰国すると、妻が自宅の駐車場で、息子のヨハンが飲酒運転で轢き殺してしまった男の遺体を処理しようとしているのを目撃する。妻も息子も、遺体を処分し事件を隠蔽してくれることを望んだが、隠しきれないと考えたミョンヒは、遺体を元の場所に戻し、息子を自首させ、被害者に誠心誠意詫びることを選択する。一方、被害者の父親のジュンシクは、息子の死に何か釈然としないものを感じ、現場に居合わせたはずの息子の新妻リョナの行方を探す。また、交通事故は隠蔽できなくても、自分が関わった死体遺棄は隠し通したいミョンヒも、リョナの行方を探すのだった・・・

ハン・ソッキュとソル・ギョングかぁ~、こちらも豪華共演ですね。でも、この映画に関しては、ソル・ギョングが持っていきましたね。でも、ハン・ソッキュの存在感が薄かったというのではなく、ハン・ソッキュだからこそ、ソル・ギョングが最高に活きたとも言えます。イイ役者さん同士がぶつかり合うと、絶対面白いものが生まれますものね。そんな大物俳優二人に挟まれて、リョナ役のチョン・ウヒが好い味出してました(^^)。彼女の怪演、効いてますよ、この映画での一番のお手柄は、もしかしたらチョン・ウヒちゃんかもしれません(^^)。

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『世宗大王 星を追う者たち』

2021-08-12 15:23:19 | Weblog
2019年 韓国
監督:ホ・ジノ
出演:ハン・ソッキュ、チェ・ミンシク、シン・グ、キム・ホンパ、ホ・ジュノ、キム・テウ、キム・ウォネ、イム・ウォニ

朝鮮王朝第4代王の世宗は、であるチャン・ヨンシルのズバ抜けた知識と発想力、またそれを現実のものとする技術力を高く評価し、武官にとりたてる。世宗の期待に応え、水時計や天体観測機器など、庶民の生活の改善にも貢献する機具を多く作り続けるヨンシルは、世宗の唯一無二の話し相手にもなっていた。そんな二人の関係を快く思わない者、また、世宗の先進的な考えと行動が既得権益を脅かすと恐れるもの、明の怒りをかうのではないかと危惧する者などが増えていくなか、ついに明から使者が訪れ、天体観測機器の破棄やヨンシルの明への移送を言い渡す。友としてヨンシルを守りたい世宗だったが、朝鮮独自の文字であるハングルを作り、朝鮮を明から自立した国家にしたいという世宗の大志を遂げさせるために、ヨンシルは王に自分を切り捨てさせようとする・・・

ハン・ソッキュとチェ・ミンシクかぁ~・・・凄いなぁ。韓国の芸能界に詳しくない私でも、この二人の共演にはワクワクするもの(^^)。ただ、チェ・ミンシクが貫禄あり過ぎるんですよね。韓国が誇る偉大な王である世宗を演じるハン・ソッキュと完全に対等な存在感があっちゃうのですよ、チェ・ミンシク。でも、この役は、もう少し情けない雰囲気が滲み出ている方がイイ感じにまとまる気がします。そうそう、中国ドラマの『大明皇妃』で、わたしの一番のお気に入り、洪熙帝を演じた梁冠華(リャン・カンホア)さんのような愛らしさと情けなさが混在したような感じがあれば文句なしだとおもうんですよね、個人的な好みの問題ですが。でも、とにかく、オジサンたちの友情話は大好物ですから・・・しかもハン・ソッキュ&チェ・ミンシクですから、満足度は十分以上であります(^^)。




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『罪の声』

2021-08-12 14:48:31 | Weblog
2020年 日本
監督:土井裕泰
出演:小栗旬、星野源、松重豊、古舘寛治、宇野祥平、篠原ゆき子、原菜乃華、阿部亮平、尾上寛之、川口覚、阿部純子、水澤紳吾、山口祥行、堀内正美、木場勝己、橋本じゅん、桜木健一、浅茅陽子、高田聖子、佐藤蛾次郎、佐川満男、宮下順子、塩見三省、正司照枝、沼田爆、岡本麗、若葉竜也、須藤理彩、市川実日子、火野正平、宇崎竜童、梶芽衣子

父から受け継いだテーラーを地道に営んでいる曽根俊也は、押し入れの奥にあった箱の中に古いカセットテープを見つける。再生してみると、幼い自分の声が入っていたのだが、その内容は、かつて大手食品メーカーの社長を誘拐、さらに複数の食品メーカーを脅迫し、マスコミにフザケタ声明文を送り付けたという"昭和最大の未解決事件"で、犯人が身代金受け渡し方法を指示する際に使用したものと同じだった。テープに声を吹き込んだこと自体をすっかり忘れていた俊也は、自分が犯罪の片棒を担がされていたことに愕然とし、自分と同じように声を利用された残りの二人の子どもたちのことを調べ始める。一方、事件記者をやめて専ら文化記事を書いている新聞記者の阿久津英士は、平成が終わろうとしている今こそ、マスコミがやり残したことの総括として"昭和最大の未解決事件"の取材をするようにと指名される。記者としての迷いを抱えながら取材を続ける阿久津が曽根俊也と出会い・・・

誰が見ても、すぐにグリコ・森永事件だということは分かるし、それを隠そうともしていないんですが・・・こういう実際にあった事件や出来事を扱った小説や映画って、よく出来ていれば出来ているほど、これが真相なんじゃないかって思っちゃうんですが・・・この映画も、そう思わせる出来でしたよ(^^)。もちろん、あくまでもフィクションなんですけどね。 ( 曹操ファンの私としては、『三国志演義』のせいで、曹操がもっぱら悪者にされるのがとても腹立たしいんですが・・・イイ作品の功罪と言いますか、どうしてもそうなっちゃうんですよね(^^;。)
それにしても、子どもたちの声に焦点を絞ったところで、もう原作小説および映画は、九分九厘成功ですね(^^)。いや、まあ、冷静にいえば、そんな簡単なことじゃないとは思いますが、でも、ほんと素晴らしい視点だと思います。当事者である声の主と、まったく立場の違う新聞記者が、それぞれに動いていて・・・観客は、早く二人が出会って力を合わせてくれれば一気に解決に近づくに違いないと期待するという構成も上手いと思います。個人的には・・・関西の方なら同意してくださるのではと思うのですが・・・細かいキャスティングがなかなか好い感じでした(^^)。
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『浅田家!』

2021-08-12 14:15:04 | Weblog
2020年 日本
監督:中野量太
出演:二宮和也、妻夫木聡、黒木華、菅田将暉、風吹ジュン、平田満、渡辺真起子、北村有起哉、野波麻帆、池谷のぶえ、後藤由依良

政志は浅田家の次男坊。常識人の兄とは違って、気ままな自由人だが、なぜか人に愛される。写真好きの父からカメラを貰ったのを切っ掛けに写真を撮り始め、写真の専門学校に進学し、卒業制作では家族の思い出のシーンを再現した写真を撮って学校長賞を受賞した。卒業後はパッとしない生活を送っていたが、一念発起して取り始めたのは、やっぱり家族の写真だった。それも家族一人ひとりの夢をコスプレ写真の形で実現させるものだった。その写真を集めた写真集"浅田家"が賞を取り、やっとプロの写真家として独り立ちした政志に、全国から家族写真を撮って欲しいとの依頼が来るようになった。そんな時、東日本大震災が起こった。かつて撮影した家族の無事をたしかめたくて被災地入りした政志が目にしたものは・・・

いや~、浅田政志さんという人は変な人ですなぁ~。まあ、それが写真にも現れ、魅力になっているんでしょうなぁ~。震災で娘さんをなくしたお父さんが、遺影にする写真の一枚もないと・・・これにはもう、言葉がないですよね・・・。思わず笑っちゃうよって部分と、泣かずにはいられない部分とが、あまりにも自然に共存していて・・・なんだかそれが浅田政志さん、そして彼を産み出したご家族を現しているのかもしれません。
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『城取り』

2021-08-12 13:43:58 | Weblog
1965年 日本
監督:舛田利雄
出演:石原裕次郎、千秋実、中村玉緒、芦屋雁之助、藤原釜足、内藤武敏、松原智恵子、鈴木やすし、今井健二、石立鉄男、藤竜也、磯部玉枝、芦屋雁平、高山英男、杉江弘(杉江廣太郎)、河上信夫(河上喜史朗)、木島一郎、長弘、峰三平、八代康二、葵真木子、黒田剛、紀原土耕、原恵子、亀山靖博、千代田弘、荒谷甫水、山口博義、田中浩、近松克樹、渋谷辰雄、山根久幸、十日野戎、大中英二、尾小山安治、藤井重俊、牧野児朗、前川忠夫、山本晃士郎、筒井浩二、前田正、山田裕、太田康人、大崎猛、三沢弥太郎、渡辺強、宮岡俊夫、水木京二(水木京一)、里実(大門実)、村田寿男、鈴村益代、晴海勇三、柴田新三、河瀬正敏、茂手木かすみ、和田美登里、宇仁貫三、上西弘次、樽井釉子、木村博人、浅川孝二、滝沢修、近衛十四郎、郷鍈治、上野山功一、榎木兵衛、市村博、宮沢尚子、新津邦夫、本目雅昭、瀬山孝司、水城英子、本間節子、緒方葉子、若葉めぐみ(椿麻里)、高山千草、二谷英明

秀吉亡きあと、天下は着実に家康のものになりつつあった。諸大名が、こぞって家康に忠誠を誓うなか、会津若松の城主上杉景勝だけは、家康打倒を声高に叫んでいた。そんな暴勝の男気に惚れこんだ車藤三は、伊達政宗が北山川の後方に多聞山城を築き、徳川勢と上杉家の隙をついて上杉領を奪おうとしていると知り、上杉方に加勢して伊達の思惑を阻止しようと動き出す・・・

石原プロの作った映画です。だから褒めます(^^)。いや、マジで、わたしはホントに好きですよ、こういう映画。黒沢映画のような大作感はないし、芸術性もないけど、楽しいもん。司馬遼太郎さんの『城を取る話』が原作だから、元ネタがしっかりしていて、その上で痛快な娯楽映画になっていると思います。弱い者たちが力を合わせ、知恵を絞って、大きな敵を翻弄するのだもの、観客はやんややんやの大喝采・・・とまではいかなくても、十分に楽しめるはず・・・と、裕さんファンは思うのであります(^^;。
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『水曜日が消えた』

2021-08-12 13:27:09 | Weblog
2020年 日本
監督:吉野耕平
出演:中村倫也、石橋菜津美、中島歩、休日課長、深川麻衣、きたろう

幼い頃に交通事故にあって以来、曜日ごとに別人格となり、他の曜日の日のことは全く覚えていない"僕"。ある日、"火曜日"の僕が目覚めると、何とその日は水曜日だった。"僕"は、火曜日が休館日で一度も足を踏み入れることが出来なかった図書館に行き、水曜日の"僕"を知る女性と会話する。翌週も、やはり水曜日の朝に目覚めたのは火曜日の"僕"で、一日分持ち時間が増えた火曜日の"僕"は、その時間を楽しむのだが・・・

タイトルから、水曜日という日が消えて一週間が6日になるという設定かと思っていたら、水曜日の僕が消えてしまったという話なのね。じゃあ、多重人格が治っていく過程の話かと思いきや、それともちょっと違っていて、面白い設定だなって感心しました。僕の周りの人の設定もイイ感じだし、発想が奇抜なのに、意外に堅実に物語が進んでいくし・・・イケメン映画かと思ったら、地味に良品な感じの映画でした(^^)。
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