映画鑑賞感想文

濫観っていうか、乱観っていうか・・・ポリシーないですけど(^^;

『15年後のラブソング』

2021-04-10 17:39:54 | Weblog
2018年 アメリカ&イギリス
監督:ジェシー・ペレッツ
出演:ローズ・バーン、イーサン・ホーク、クリス・オダウド、アジー・ロバートソン、アユーラ・スマート、リリー・ブレイジャー、フィリップ・デイビス、デニース・ゴフ、リリー・ニューマーク

イギリスの小さな港町の博物館で働くアニー。彼女には、長く同棲している恋人ダンカンがいる。ダンカンは、90年代に活躍し、突然姿を消した伝説のロッカーであるタッカー・クロウに心酔しており、ファンサイトも開設して、今でも活発に他のファンたちとネット上で交流している。彼女は、そんなダンカンに辟易しながらも、特に別れる理由も見当たらず、ずるずると付き合っていた。けれど、ダンカンに送られてきたタッカーの最後のアルバムのデモテープを彼女が先に聞いてしまったことから喧嘩になり、腹を立てたアニーは、ダンカンのサイトに、日ごろのうっ憤を晴らすように、否定的な書き込みをした。すると、なんと、タッカー自身からDMが届き、二人の交流が始まった・・・

ダンカンの姿に、若干、自分を重ね合わせてりして、ちょっと気恥ずかしかったりはするんですが(爆)、基本的には、アニーを応援しながら見ていましたよ(^^)。名作というほどのこともないとは思いますが、そこそこの年代の人の心には、何かしら触れるものがあるんじゃないかな。意外に、一番印象に残っているのは、アニーがイベントで飾った、古い一般の若者たちの写真に写っていた女性、もちろん今はそれ相当のお年の老婦人なんですが、その老婦人が、その写真を見ながら、当時のことを懐かしく話すシーンだったりしました(^;^)。
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『永遠の門 ゴッホの見た未来』

2021-04-10 17:20:19 | Weblog
2018年 イギリス&フランス&アメリカ
監督:ジュリアン・シュナーベル
出演:ウィレム・デフォー、ルパート・フレンド、オスカー・アイザック、マッツ・ミケルセン、マチュー・アマルリック、エマニュエル・セニエ、アンヌ・コンシニ、ウラジミール・コンシニ、ロリータ・シャマ、ディディエ・ジャール、アミラ・カサール、ニエル・アレストリュプ、バンサン・ペレーズ、ルイ・ガレル

憧れのパリに来ても、画家として全く評価されないゴッホ。ゴッホ自身も、周りの画家たちに対して違和感を感じていた。そんな時にゴーギャンに出会い、彼の考えに強く共感する。そして、南仏のアルルに居を移し、ゴーギャンとの共同生活を夢見ていた。ゴッホの気持ちを知っている弟のテオが費用を負担して、ゴーギャンをアルルに招き、やっとゴッホの願いはかなうが、結局、ゴーギャンはアルルから去ってしまう・・・

ご存じゴッホの物語です。でも、まっ、ウィレム・デフォーのゴッホですからね・・・見ないわけにはいかないですもんね(^^;。ゴッホのような人は、とても興味深いと、多くの人が感じるんでしょうね。だから、映画にもなる・・・繰り返し、映画にもなる。でも、結局のところ、ゴッホのような人を理解するのは無理だし、彼を感じたいと思うなら、自分で彼の作品の前に立つしかない。それでも、彼が分かるわけじゃなく、彼の作品を通して自分自身を感じるってことなんだろうけど、少なくてもそこに嘘はない。そういう意味では、この映画を通して感じるのは、ウィレム・デフォーかな。やっぱり、デフォーはスゴイ(^^)。
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『ステップ』

2021-04-10 14:56:29 | Weblog
2020年 日本
監督:飯塚健
出演:山田孝之、田中里念、白鳥玉季、中野翠咲、伊藤沙莉、川栄李奈、岩松了、日高七海、角田晃広、片岡礼子、広末涼子、余貴美子、國村隼、中川大志

幼い娘の美紀を残し、妻が病気で逝ってしまった。妻の両親は、健一の将来を考え、美紀を引き取ろうと申し出てくれたが、健一は自分で育てると決心する。トップセールスマンだった健一だが、定時で帰れる事務職に移動願いを出し、シングルファーザーとしての奮闘が始まった・・・

悲劇的(感動を煽る感じ)にではなく、コメディーでもなく、等身大のドラマとでもいいますか・・・地味と言えば地味ですが、しっかりと心温まる家族愛を描いたドラマです。奇をてらったところは何もないのに、集中力のないわたしを、最初から最後まで飽きさせずに引き付けてくれたので、とてもしっかりと作られた好い映画なんだと思います。最近、あちこちで拝見する伊藤沙莉さん、この映画でも、出番は多くなかったですが、とても素敵でしたよ・・・大好き、ケロ先生(^^)。とにかく、年のせいが、悪い人が登場しないドラマにホッとします。みんないい人、そんなのあり得ないのかもしれないけど、それが一番、そうであってくれたらうれしい世界が、ここにありました(^^)。
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『ある船頭の話』

2021-04-10 14:34:56 | Weblog
2019年 日本
監督:オダギリジョー
出演:柄本明、川島鈴遥、村上虹郎、伊原剛志、浅野忠信、村上淳、蒼井優、笹野高史、草笛光子、細野晴臣、永瀬正敏、橋爪功、くっきー!、河本準一

村人たちにとって唯一の交通手段である渡し船の船頭をしているトイチだったが、橋の建設が始まり、将来に対する不安がつのる。しかし、そういう気持ちは押し殺し、淡々と日々を過ごしていた。ある日、川を流れてくる少女を見つけ、助け上げたトイチ。少女は、トイチの小屋に住み着くが、何も話そうとはしない・・・

役者さんたちの顔ぶれに、オダギリさんってナカナカな人脈をお持ちなんだなと感心しました。カメラもドイルだし、衣装はワダエミさんだし・・・オダギリさん、仲間に愛される人なのかもって思いました(^^;。でも、キャスト・スタッフを揃えれば良いものが出来るってものでもないでしょ。ここまでまとめられたのは、監督としてのオダギリさんの技量なのかな。ただ、若手の村上虹郎さんには、ちょっと荷が重かったのかなと思いました。これは、村上さんが悪いのではなく、キャスティングした側の問題、あるいは脚本の問題だと思います。
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『グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇』

2021-04-10 14:20:25 | Weblog
2019年 日本
監督:成島出
出演:大泉洋、小池栄子、水川あさみ、橋本愛、緒川たまき、木村多江、皆川猿時、田中要次、池谷のぶえ、犬山イヌコ、水澤紳吾、戸田恵子、濱田岳、松重豊

文芸雑誌編集長の田島周二は、愛人を何人もつくっている女にだらしない男。けれど、離れて暮らしている娘の手紙を読んで、このままではダメだ、生まれ変わらなきゃだめだと、愛人たち全員と別れることを決心する。そして、どんなことでも金をだせば引き受けるキヌ子に、妻のふりをして一緒に愛人たちを訪ねて欲しいと依頼する・・・

「太宰の『グッド・バイ』だよね、最近、ドラマでも見たよ。正直、もういいんだけどなぁ~」と、いまいち乗り気ではなかったのですが、洋ちゃんが主演だし、役者としての小池さん好きだし、キャストに惹かれて見てみました。と、「あれ?ちょっと違うなぁ・・・何より、太宰色が薄い、いいじゃん!!」って思って、かなり楽しみました。と、後で知ったんですが、太宰の『グッド・バイ』じゃないんですね。太宰の『グッド・バイ』に着想を得たケラリーノ・サンドロヴィッチさんの戯曲が原作なんですね・・・なるほど、そりゃいいわ(^^)。
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『ヒキタさん! ご懐妊ですよ』

2021-04-10 14:07:42 | Weblog
2019年 日本
監督:細川徹
出演:松重豊、北川景子、皆川猿時、河野安郎、原田千枝子、山中崇、濱田岳、伊東四朗

作家のヒキタクニオは49歳。ずいぶん年下の妻サチと二人暮らし。子どもはいない。それでも仲良く楽しく暮らしていたのだが、ある時、サチの「ヒキタさんの子どもが欲しい」という呟きを聞き、妊活を始めることにする。けれど、病院で検査してみると、クニオの精子に元気がないことが判明し・・・

とてもデリケートなテーマなのに、とてもコミカルに描かれていて、大丈夫なのかなって心配になったりしました。ヒキタクニオさんの実体験を綴ったエッセイが原作ということなので、そこは理解されるのかな、むしろそれがいいのかな、なんて思いながら見ていたら・・・急に、胸をギュッ~って締め付けられる展開になって・・・やられましたね(^^;。見る人の状況、立場によって、感じることは全然違ってくると思いますが・・・わたしは、好い映画だと思いました(^^)。
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『木曜組曲』

2021-04-10 13:50:30 | Weblog
2001年 日本
監督:篠原哲雄
出演:鈴木京香、原田美枝子、富田靖子、西田尚美、加藤登紀子、浅丘ルリ子、竹中直人、斉藤陽一郎、土屋久美子、川西美智子、皆川優紀、野田大輔

4年前、作家の重松時子が自殺した。それ以来毎年、命日には、時子と関わりのあった五人の女性たち、時子の異母妹で編集者の静子、静子の従姉のノンフィクション・ライター絵里子、時子の姪の人気ミステリー作家の尚美、尚美の異母姉妹の純文学作家のつかさが時子の家に集い、長年、時子の担当編集者として一緒に暮らし公私ともに時子の世話をしていたえい子の手料理を楽しんでいた。しかし、今年の集まりでは、「皆様の罪を忘れないために、今日この場所に死者のための花を捧げます」というメッセージカードが添えられた花束が届いた・・・

一応、ミステリー仕立てというか、"誰が時子を殺したのか"的な展開なんだけど、それはあまり気にしない方がいい気がします。そこはちょっと無理槍的なところがあるというか、あまり巧くないように思います(^^;。でも、女優さんたちの演技合戦的なものは十分以上に楽しめます。火花バチバチっていうような演技合戦じゃなくて、みなさんで一枚の絵を描く的な面白さです。中でも、実力を評価されている女優さんたちに対して、加藤登紀子さんのの色の異なる存在感が活きてますよね(^^)。
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『嘘八百 京町ロワイヤル』

2021-04-10 12:47:27 | Weblog
2020年 日本
監督:武正晴
出演:中井貴一、佐々木蔵之介、広末涼子、友近、森川葵、山田裕貴、坂田利夫、前野朋哉、木下ほうか、宇野祥平、塚地武雅、桂雀々、吹越満、坂田聡、ブレイク・クロフォード、冨手麻妙、山田雅人、浜村淳、国広富之、竜雷太、加藤雅也

女房の甲斐性でなんとか生活しているウダツの上がらない陶芸家の佐輔と、これまた骨董屋は名ばかり店で占い師をしている娘の方が商売になっている古物商の則夫。古田織部の幻の茶器を探す志野に出会い、一念発起した二人は・・・

末広涼子さん演じる志野が登場した時点で、その後の展開が全て見えます。それは、わたしだけじゃなく大方の人がそうだったのではないかと。でも、それがいいんです(^^)。安心と安定の筋立ての中で、存在感ある役者さんたちが、ちゃんとそれぞれの役目を果たして見せてくれるドラマ・・・心地よいです(^^)。
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『引っ越し大名!』

2021-04-10 12:27:11 | Weblog
2019年 日本
監督:犬童一心
出演:星野源、高橋一生、高畑充希、及川光博、小澤征悦、濱田岳、松重豊、西村まさ彦、山内圭哉、飯尾和樹、正名僕蔵、富田靖子、丘みどり、向井理、岡山天音、ピエール瀧、和田聰宏、松岡広大、中村靖日、矢野聖人、斉藤暁、鳥越壮真

幕府から豊後の日田へ国替を言い渡された姫路藩。これまでの度重なる国替で、すでに藩の財政はひっぱくしており、国替の費用をどう捻出するか、重役たちも頭を悩ませていた。加えて、藩士全員を日田に連れていることができず、恨みを買うリストラもしなければならなかった。そこで、何の経験もない書庫番の片桐春之介に、書物好きなら博識だろうという理由だけから、引っ越し奉行を押し付けた。困り果てた春之介は、激務が原因で他界した前任の引っ越し奉行の娘、於蘭に協力を乞うたのだが・・・

また、映画を観てからずいぶん時間がたってしまって、さあ感想を書こうかと思った時「あれ、以前に感想を書かなかったっけ」って思いました。過去ログを見たなら、『決算!忠臣蔵』の時の記憶と重なったんだなって判明しました。このことからも分かるように、時代モノに対するこの手のアプローチ、最初は面白かったんですが、正直、もういいやという気持ちになりつつあります(^^;。
ただ、この映画は、よく見てみたら金勘定よりも、人との関わりの方を重視していて、残していく藩士とその家族のこととを、とても大切にしていて、見ていてホッとしました。
とはいえ・・・やっぱり、このアプローチの作品は、もういいです、はい(^^;。
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『仮面病棟』

2021-04-10 11:56:21 | Weblog
2020年 日本
監督:木村ひさし
出演:坂口健太郎、永野芽郁、内田理央、江口のりこ、朝倉あき、丸山智己、笠松将、永井大、佐野岳、藤本泉、小野武彦、鈴木浩介、大谷亮平、高嶋政伸

ピエロの仮面をかぶった男が、銃で撃たれた女子大生を人質に病院に逃げ込んできた。先輩の代理で当直を担当していた速水は、女子大生の怪我を治療しながら、隙を見て警察に連絡しようとするのだが、院長をはじめ病院のスタッフたちは何やかやと理由を付けて通報を拒み、患者を含む全員が病院に閉じ込められることに・・・

ピエロの犯人に迫力がなくて、なんとなく緊張感に欠けるなぁ~と思っていたんだけど、種が明かされると、そういうことなんだなと多少の納得はあります。病院側の秘密も、そんなに興味が持てないというか・・・そこが肝心なのに、引き付け方が不十分だったように思います。でも、美男美女が活躍する映画ですから、逆に眼福度は増しますね。ストーリーで魅せるよりは、人で魅せる映画、それもまたよしでしょう(^^;。
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