映画鑑賞感想文

濫観っていうか、乱観っていうか・・・ポリシーないですけど(^^;

『ボーイソプラノ ただひとつの歌声』

2016-12-23 16:06:56 | Weblog
2014年 米
監督:フランソワ・ジラール
出演:ダスティン・ホフマン、ギャレット・ウエアリング、キャシー・ベイツ、デブラ・ウィンガー、ジョシュ・ルーカス、ケビン・マクヘイル、エディ・イザード

母一人息子浸りの家庭で育つステットは、乱暴に見えて実は母親思いの少年だった。けれど、その母が無くなり、他に家庭のある裕福な父からは拒絶されてしまう。彼の声の美しさを認めていた先生が、熱心に働きかけ、彼が全寮制の名門少年合唱団に入れるよう尽力してくれたが、彼自身は合唱に興味があるわけではなく、厳格な指導に反発する。しかし、次第に歌うことの楽しさを感じられるようになったステットは・・・

不遇な環境で荒れていた少年の成長物語で・・・厳しくも愛情あふれる指導者との出会いだとか、彼の才能に嫉妬するライバルの意地悪だとか、王道の設定および展開なのですが・・・やっぱり少年たちの声の魅力と、演技派な大人たちの厚みでもって、十分に堪能できる映画になっていますよね。バカ当たりするとか、賞を取るとか、そういう映画ではないと思いますが、佳作ではありますよね。
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『ペインテッド・ヴェール ある貴婦人の過ち』

2016-12-23 15:53:57 | Weblog
2006年 米
監督:ジョン・カラン
出演:ナオミ・ワッツ、エドワード・ノートン、リーブ・シュレイバー、アンソニー・ウォン、トビー・ジョーンズ、サリー・ホーキンス


医師のウォルターは上流亞階級の娘のキティに一目ぼれしプロポーズをする。キティがその申し出を受けてくれたことに有頂天になったウォルターだったが、赴任先の上海で退屈した彼女は、プレイボーイのイギリス副領事と浮気をする。妻の裏切りを知ってしまったウォルターは、彼女を伴って伝染病が蔓延する僻地に赴くことを決心する・・・

キティのような女性に共感できないし、かといってウォルターのような男にも同情できない・・・って思って、ウットオシイ設定の話だなと思いながら見ていたのですが、キティが変化していき、それにともないウォルターも変わっていく様子を見ていて、いつの間にか二人に幸せになってほしいと思いながら見ている自分に気づきました。アンソニー・ウォンが、そこそこ重要な役で出ているのも嬉しかったし(^^)。
ちなみに、1934年にグレタ・ガルボ主演で映画化されていたようで・・・それ、見てみたいですね。
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『デビルズ・ノット』

2016-12-23 15:41:27 | Weblog
2013年 米
監督:アトム・エゴヤン
出演:コリン・ファース、リース・ウィザースプーン、デイン・デハーン、ミレイユ・イーノス

1993年にアメリカ合衆国アーカンソー州ウエスト・メンフィスで実際に起こった殺人事件の映画化。三人の少年が惨殺され、三人の青年が逮捕され有罪になったが、彼らは本当に真犯人なのか・・・私立探偵のロン・ラックスの目線をメインに、事件の真相に迫る・・・

とはいっても、結局、真実と思われるものが見つかっていない事件のようで・・・映画の内容や作りというより、その事実のせいで、映画を見た後も気持ちがスッキリしませんね。この手の映画は、わたしには合わないのかもしれません。やっぱり、答えが欲しいと思っちゃうんですよね。もし、作り手の視線と、見る者の視線が、同じ角度なら、もっとのめり込んで観られたのかもしれませんが・・・映画を作る側は、公平であろうとしているというよりは、公平だと思わせたいけれど、実は思うところがあるというような曖昧さというか、逃げ腰なところがあり・・・見る側も懐疑的になってしまうため・・・モヤモヤッとしながら見て、もやもやっとしながら終わってしまう感じでした。
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『女優マルキーズ』

2016-12-23 15:28:23 | Weblog
1997年 フランス/イタリア/スイス/スペイン
監督:ベラ・ベルモン
出演:ソフィー・マルソー、ベルナール・ジロドー、ランベール・ウィルソン、パトリック・ティムシット、ティエリー・レルミット、アネモーネ、レモ・ジローネ、ジョルジュ・ウィルソン、ロミーナ・モンデロ

実在のフランスの女優、マルキーズ・デュ・パルスの生涯を描いた映画。ただし、かなり脚色がしてあるので、伝記映画としては見ない方が良いと思われる。
娼婦でもあり踊り子でもあった若きマルキーズは、喜劇作家モリエールの劇団と出会い、看板俳優と結婚し、劇団の一員となる。けれど、台詞が巧く言えず、いつまでたっても踊りしかさせてもらえない不満から、彼女は自分自身の力で女優として有名になろうと決心する。そして、男たちを利用しながら、女優として成功していくのだが・・・・

分からない部分を創作で埋めていくことは仕方ないというか、映画としてはある程度当たり前のことなのだと思うけど、この脚色は、彼女のイメージを悪くするんじゃないかと、あまり好意的にみられないなぁ。けれど、実在の女優さんの話だと思わなければ、とにかくソフィー・マルソーが綺麗で可愛いから、それだけで十分です。彼女を楽しむ映画としてなら、満足できます(^^)。
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