気楽にとり(鳥&撮り)歩き

近場で身近な野鳥たちを観察しながら撮影しています。

悲しい目をしたチドリ

2016年07月01日 | チドリの仲間
遊歩道から砂浜へ降りる通路の近くに一羽のシロチドリが。


何本も轍が残るこんな場所になぜ?


いつもならすぐに走り出して距離を保つのに、今回は遠くへ逃げません。
何か言いたげな目でこちらを見ています。


チドリの前後に伸びる轍は、自転車が残した跡でしょうか?


その場を動かずにじっと見守ることにしました。


轍をたどるように海とは反対側にむかって走り出すチドリ。


まさか・・・


人通りの多いこんな場所に営巣してしまったようです。
悪天候続きで人間の姿もないので、安全だと判断してしまったのでしょうか。


時間が経つにつれ行き交う人の数が増えていきました。
耐えかねたように海に向かって走り出したチドリ。
くぼんだ砂の上には三つの卵が。


海開きはまだ先ですが、天気の良い日中は大勢の人が砂浜に降りて遊びます。
巣は踏みつぶされてしまうか、親鳥が危険を感じて放棄してしまうか・・・


隠れる場所のない砂浜で抱卵・子育てすることの困難さを目の当たりにしました。



2012年にシロチドリは絶滅危惧Ⅱ類に指定されたそうです。

http://bird-research.jp/1_katsudo/shiro_chidori/shirochi_result.html

シロチドリ(白千鳥)

コメント (10)
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