風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

春は花見と探検に 3-1

2018-04-16 | 神奈川
2日目からの続きです。 

● 横須賀・猿島へ

この日は平日ですが、友人ミライさんと横須賀に向かいました。
目指すは東京湾に浮かぶ唯一の無人島・猿島!

実はまだ上陸したことがありません。
近年名前が知られて観光客が増えたこの島は、夏になるとBBQ客で大混雑するとのこと。
冬は、海風が寒すぎて、凍えそう。

(夏と冬はよそう)と考えていたら、なかなかタイミングがつかめずにいました。
今は暑くもなく寒くもない、ちょうどいいシーズンじゃないですか!

船の乗り場は、三笠公園。
戦艦三笠のすぐそばです。



● 片道切符なし

チケットのお値段は、往復1300円に入園券200円。
入島料とはいわないんですね。温泉の入湯料と紛らわしいから?



また戻ってくるので、往復チケットにしましたが、そもそも片道券は売っていません。
ここは旧海軍の要塞で、終戦まで一般人の立ち入りは禁止されていたところ。
いまは無人島ですが、宿泊禁止なので、島に入った人は全員、その日のうちに戻らなくてはいけないのです。
なるほど。チケット売りの人は簡単ですね。

桟橋には、やっぱりカモメが似合います。
(今回、掲載したうちでいい画像は、みんなミライさんの撮影です)



猿島までは、船でたった10分の道のり。
それにしては少々お高め運賃ですが、船はフェリーというより、快適なクルーザーです。

ちなみにこの日、母は友人と葛飾柴又に行き、手漕ぎ船の「矢切の渡し」に乗っていたそうです。
そちらは20分の乗船で200円。違いすぎー!



とはいえ、無人島への航海は、やっぱりワクワクします。
猿島が近づいてきました。

● レッツ・探検

島に上陸~!のろしをあげろ~!
猿島には猿はいないので、モンキーアイランドという名は使わない、と聞いたことがありますが、描かれているのは猿の絵ですね。
まあいっか!



島から臨む横須賀の町。けっこう近いです。
モンサンミッシェルや厳島神社のように、潮が引いたら歩いていけそう~。
(潮は引きません)



さて、無人島の探検を始めましょう。
歩き始めてすぐに、うっそうとした密林の中の神殿のような場所に出ます。



謎めいた階段。一気にRPGの世界に入り込んだみたい。



探検魂がかきたてられます。

● 愛のトンネル

緑深い木々の中、通路のあちこちに口を開けるレンガ積みの弾薬庫のトンネル。
今にもロボット兵と出くわしそうです。



うわ~、地下宮殿みたい。インディ・ジョーンズの魔宮!?



道しるべには、「トンネル」の下に「Tunnel of love」とありました。
謎の違和感。どの辺がラブ? なぜ英語だけなのラブ? この島は軍事施設だったのではラブ?



沖では、軍艦(?)が威勢よく水を上げて、放水中でした。
なにかの訓練でしょうか。
少し歩いて、別の場所から海を眺めた時にも、この船はまだ放水し続けており「1日中ああしているのかな?」と気になりました。



のどかな光景です。

● 日蓮洞窟

日蓮洞窟があると知り、行ってみることにしました。
小高い丘の上から階段をどんどん降りていき、海際まで下がります。



入江の奥に、洞穴がありました。
説明板はなく、 ここに日蓮上人が暮らしたというわけではなさそう。



ここは、日蓮さんが嵐で漂流したとされる場所だそうです。
見学した後は、うんうん言いながら、ふたたび階段を上って丘の上に戻りました。



● みんなはどこへ

船に一緒に乗ってきた人たちは20人ほどいたように思いますが、島に着いたら全く出会いません。
始めのうちは、少年たちがワイルドに鬼ごっこをして、走り回っていましたが、いつしか誰も見なくなりました。

「島のどこかに怪物がいて、一人また一人と食べられているんじゃない?」
うっそうとした緑の中にいると、なんだか本当にそんな気がしてきます。
怪物に見つかる前に、勇者の剣を探さなくちゃ!



ところが、山の中から海に出ると、岩場に人々がたむろしていました。
みんな、ここで磯釣りをしているようです。 



滑りそうな石の上をそろそろと歩いて、海際まで行ってみました。
けっこう強い風が吹いています。あおられて、海中に落ちないように、踏ん張ります。



島らしい景観。起伏があるこの島を、登ったり下りたりして過ごします。
まさにゲリラ戦。

● 廃墟の要塞

不思議な場所に出ました。
「要塞かな?防空壕かな?」
「引きこもりたい人が後ろ向きに体育座りする場所じゃない?」
地図にも詳細は書いていませんが、砲台跡じゃないかと思います。



廃墟発見。小学生だったら、秘密基地にしたくなりますね。



ここは仮面ライダーのショッカー基地だったそうです。
ショッカー、猿島にいたんだー。



今にも動き出しそうな、すごい木の根。
カンボジアのタ・プロームを思い出しました。
南国感たっぷりです。



● 頭上のトンビ

山の中に潜伏し、時折岩場に降りたりしながら、やがて広い浜辺に出ました。
どうやら島を一周したようです。
季節の先取りで、アメリカ人親子がピクニックをしています。
その光景を微笑ましく見ていたら、その頭上では、トンビが旋回していました!
餌を横取りしようと、狙いを定めているようです。

ただこの日はとても風が強く、トンビもなかなかうまく旋回できません。
風にあおられては「ア~レ~」とばかりに、遠くまで飛ばされていったりしていました。



島にも自販機があります。
よこすか海軍銘水が売られていました。海軍の水!
走水水源地で採水したものだそうです。
200円というプレミア値段は、島だからでしょうか?



● 帰りのクルーザー

1時間に1本の、帰りのクルーザーがやってきました。
文明社会とこの島をつなぐ、一本の路線です。



「最終便に乗り遅れたら、どうするんだろう?」と気になっていたら、そうなった場合の注意書きが書かれていました。
フェリー会社にヘルプすると、船を出して迎えに来てくれるそうです。
「ただし料金はご負担いただきます」とのこと。高くつきそうですね!
みんな、どんなに島が楽しくても、最終フェリーに乗ることは忘れずに~。



行きも帰りも、船の名前は「シー・フレンド・ゼロ」号。
海の友達、いません?寂しい名前~。



ちなみに隣にはシー・フレンド・ワン号が停泊していました。
一人でもいた方がいいもんね!

● 強すぎるミカサ

船を降り、停泊している戦艦三笠のところに行きました。



三笠は『進撃の巨人』のヒロイン、ミカサの名前の由来となった戦艦。
ミライさんに教えてもらいましたが、なんとこの船、コンクリで固められているんですね!!
うわー、本当だ!今まで何度か訪れていたのに、気づかなかったわ!



コンクリ固めにしたのは、アメリカだそう。
戦争に負けて敗戦国となった日本が、再び動かさないようにしたんだとか。
それだけ、三笠は無敵を誇る、伝説の戦艦だったんですね。

そして、中に入っても氷川丸のようにゆらゆら揺れないということです。
船酔いの人も安心!



JAMSTEC(海洋研究開発機構)の調査船が停まっていました。
三笠に負けないくらい大きくて、(すごいなあ)と見入ります。
深海潜水調査船支援母船「よこすか」か深海調査研究船「かいれい」のどちらかですが、シロウト目にはよくわかりませんでした。

戦艦三笠とJAMSTEC船、そして猿島をパチリ。

● イカさばいてる?

突然、ミライさんが「イカさばいてる」と言いました。
え?ここでイカが釣れるの?でも軍港で?
振り向いてみましたが、特にイカは見えません。



看板を見て、わかりました。
「三笠売店」の聞き間違いでした。

「イカさばいてる。」
「みかさばいてん。」

その2に続きます。



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2 Comments

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Unknown (アネッティワールド)
2018-04-17 17:47:34
猿島、無人島
ワクワク感が伝わってきます。

水の200円は凄いけど仕方ないですね。

気になるのがトイレなんですが
トイレはあるのですか?
滞在時間はどれくらいなんですか?

良く釣れるんでしょうね。

興味のある猿島ですね。
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アネッティさんへ (リカ)
2018-04-18 16:25:58
気軽に行ける無人島ですが、ほんとにワクワクします(^O^)
トイレは船の発着場にちゃんとありますよ~。
軽食の売店もありますが、ハイシーズンのみで私が行った平日は閉まっていました。
ぐるりと一周するだけなら、1~2時間で周れます。
BBQや海水浴、釣りなどをして、一日過ごすという感じです(^^)

https://www.tryangle-web.com/sarushima.html
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