● prologue
長かった冬が去り、今年はあっという間に春になりました。
「そういえば、鎌倉の桜って、あまり見てないね」と母と話します。
思い出すのは、夜のドライブ中に見た段葛の夜桜と、鎌倉山の八重桜のトンネルくらい。
日中、ソメイヨシノを見た記憶がないのです。
鎌倉は横浜よりも寒いので「もうちょっと暖かくなってから行こうか」と言っているうちにアジサイの季節になっているのが毎年のこと。
そこで今年は、母と鎌倉にお花見に行くことにしました。
実は、2人とも(特に母は)お寺の山門好き。
私達にとって山門は「くぐるもの」というより「上るもの」です。
鎌倉の山門といったら、たいていの人は円覚寺か建長寺を連想するでしょう。
でも、一番大きいのは、光明寺なんですね~。
ただ、光明寺の山門は「20名以上の団体のみに公開」というしばりつき。
(いつか周りに大号令をかけなくちゃ)と思っていたら、桜の時期に開かれる観桜会の時に一般公開すると知りました。
そうと聞いたら行くしかないでしょう。レッツゴー!
● 鎌倉光明寺
鎌倉駅に降り、駅前バスターミナルから逗子行きのバスに乗り換えます。
バスはぎゅうぎゅうに混んでいます。
(観光地だからね)と思ったら、ほとんどの乗客が光明寺バス停で降りました。
みんな、イベントがあることをわかっているのね。
浄土宗関東総本山の光明寺は、格式の高い立派なお寺です。
特別公開中の山門には、すでに登っている人の姿が見えます。
● 山門は急階段
大迫力の山門は、間口約16m、奥行約7m、高さ約20mの鎌倉最大級。
禅宗の五山形式を浄土宗に取り入れた建築様式で、一階は日本風、二階が中国風の造りの二階建てです。
私達も、さっそく階段の元へ。
たいていの山門階段は急ですが、ここはまた特に傾斜がきつく、あちこちに「頭上注意」の札が下がっています。
気を付けていても当たってしまうほどスレスレ。
降りる時には、お尻からすべり落ちる方が断然速そう。
● 絶景なり
緊張しながら、一段一段そろそろと上っていった甲斐がありました。
山門の上からの景色は、まさに絶景。
本堂までの参道の桜が満開です。
上から見下ろす桜もまたオツよのう。
山門の楼上には、釈迦三尊像とそれを囲む四天王像、さらにその周囲に十六羅漢像が安置されています。
目を奪われるような鮮やかな発色。
『山門内写真撮影可』との張り紙があったので、安心して撮影しました。
● 富士山と湘南の海
境内の外には、海が見えます。
お寺を出ると、すぐそばは材木座海岸。
近くをカモメが飛び、海風がそよいできます。本当にいい眺め!
海上では、なにやら大きなしぶきが上がっていました。
なんだろうと思ったら、どうやらジェットパックをやっていました。
お寺にいながらにして、マリンスポーツを見られるなんて。
まっすぐ富士山も見えます。
目を凝らすと、長谷寺の建物も見えました。
京都南禅寺の山門に勝るとも劣らぬ、絶景かな~!
● 上から下から
また、この桜の時期に見られるというのが最高です。
紅葉の時期にも、山門公開が行われるそうです。
下に降りて山門を見上げます。
これはこれで、絵になるわ~。
青空を背景に、桜がとてもきれいに咲いています。
● 甘茶となむちゃん
お坊さんに、甘茶をいただきました。
大勢のお坊さんが境内に出て、場を盛り上げてくれています。
甘茶の泉の真ん中に誕生仏陀がいます。
花祭りには少し早いですが、甘茶がけしてきました。
ハッピーバースデー、ブッダ!
着ぐるみがいましたよ。浄土宗公式キャラクター、なむちゃん!
なーむくんは奈良のキャラクターですが、見た目は全く似ていません。
丸くてかわいい!子供たちに大人気でした。
● 境内は春爛漫
桜と椿。夢の共演。
心が満ち足りるわ~。
参道の先には本堂。
ご本尊の前で、フラダンスステージが披露されていました。
和とハワイアン~。
庭園と池。桜の花びらが水面に浮かんで、まさに春爛漫です。
お茶会が行われるらしく、着物姿の人たちがしずしずと歩いていきました。
ちなみにここは、少し前にテレ東の「池の水ぜんぶ抜く」の場所となったところ。
夏にはきれいな蓮が咲く池になるだろうと、今から楽しみです。
● ホテルニューカマクラ
光明寺の観桜会を満喫して、鎌倉駅に戻ります。
鎌倉最古(創業大正13年)のクラシカルなホテル「ホテルニューカマクラ」と桜。
青空に映えて色合いがきれい。
モータープールから撮りました。
初めてここに迷い込んだ時には、モータープールがなんのことか、さっぱりわかりませんでした。
ウォータープールはなくて、車ばかり並んでいるし。
大阪では駐車場のことをモータープールというそうですね。
こちらでは全然言いません。
元町にプールバーがあるくらいです。(あと仙台にバスプール)
● 勝烈庵のかつれつ丼
お昼になりました。
「ランチはどこに行く?」と聞いたら「勝烈庵」と母。
2月に鎌倉で食べたという話を覚えていたようです。
そこで2ヶ月ぶりに、お店に向かいました。
前は満席で、しばらく外で待ちましたが、この日は早目だったので、店内にはまだ2組しかいませんでした。
空いてる~。まあすぐに混むでしょうけど。
前と同じく、かつれつ丼にします。
鎌倉店の限定メニューなので。
サクサク~。ふわふわ~。
今回も、おいしゅうございました。
食べ終わる頃には、店内はお客さんでいっぱいでした。
● 小町通りのスイーツ
食後は小町通りに向かいます。
鳥居越しにトルコの国旗がはためいていて、なんだか不思議。
色が合っているので、意外にもしっくり合っています。
鎌倉で一番混んでいるこの通り。もみくちゃにされながら進んでいきます。
わらび餅を切り売りしていました。ぷるっぷる。
スイーツなのに、なぜかからいイメージなのは、わさび餅みたいな名前だからと思い至りました。
思わず足を停める、目に鮮やかないちごスイーツ。
以前よりも、いろいろな食べ歩き用スイーツが売り出されています。
● にぎわいの八幡宮
鶴岡八幡宮の境内に入りました。
源氏池は桜に囲まれています。
石段を上がり、本殿でお参り。ご祈祷を始める合図の太鼓が鳴りました。
そばにいた人々は、日本人も外国人もみんなその様子に見入っていました。
舞殿には結婚式の準備がされていました。
脇には琴が置かれていました。演奏されるんでしょうね。
帰りは平家池の方へ。
紅枝垂桜がきれいでした。
その2に続きます。
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