風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

初めての那須(那須・塩原)1-2

2013-04-05 | 北関東(茨城・栃木・群馬)
○ ④つつじ吊り橋(長さ130m、幅1.5m、人道橋)
○ 那須平成の森
○ 駒止めの滝
○ 殺生石
○ 那須温泉神社
○ 東急ハーヴェストクラブ那須
○ ステーキハウス寿楽
○ 驚きのニュース二つ

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1-1からの続きです。

○ ④つつじ吊り橋(長さ130m、幅1.5m、人道橋)

次には、2005年に完成したつつじが谷吊り橋を渡りました。



山を降りてきたとはいえ、まだ標高1000m地帯で、とても寒く、上着をはおります。
なかなか高いところにある上に、真ん中がグレーチングになっており、下が見えるため、覗き込んではアズサが怖がっています。



無補剛桁歩道吊橋としては、先ほど渡ってきた塩原温泉の「もみじ谷大吊り橋(320m)に次ぐ、県内2番目の長い吊り橋。
川からの橋の高さは38mで、これまた去年渡ってきた栗山村の「瀬戸合峡わたらっしゃい吊橋」(100m)に次ぐ、県内2番目に高い吊橋。
細かく説明書きがあり、理解の助けになります。



体重70㎏の人が560人乗っても耐えられる丈夫さがアピールされており、逆にがっかりしました。
「危険なので5人以上は乗らないで」というような橋が好きなので。
帰りもけっこう揺れます。行きはワクワクしていたので、あまり感じませんでしたが、慣れてみるとたしかになかなか怖い感じ。
渡れない人もかなり多いらしいです。



○ 那須平成の森

次に、那須平成の森へと向かいました。
那須といったらこの平成の森が連想されるため、私のリクエストです。
平成23年5月にオープンしたばかりなので、まだ新しい場所。
もと御用邸で、とても広々としています。全面積560haだとか。どのくらいかさっぱりわかりませんが、とにかく森でした。



まずビジターセンターに立ち寄ってから、近くをサックリと回ってみましたけれど、なんだかもの足りず、もう少し大回りコースを歩いてみることに。
「ふれあいの森」という、雰囲気のいい散策路だけれど、石がゴロゴロ大きくて歩きづらく、下ばかり見ていました。



元皇室の森でも、整然と整備されているわけではないんですね。まあ自然のままの状態を大切にしているということなのでしょうけれど。
寝不足と車酔いに加え、この日は昼食をとっていないため、馬力が出ずにフラフラ。
時間をかけて少しずつ坂道を登っていきます。
途中、熊よけのブリキ缶とトンカチがありました。元皇室の森でもクマ出没注意なんですね。
熊には関係のないことですもんね。そこで、カンカンとブリキを鳴らしていきました。

○ 駒止めの滝

ようやく駒止めの滝に到着。幅2m、落差20mの、ドラマチックなとてもいい滝で、引き込まれるように見とれます。
絶景かな~~。険しい崖になっており、「下までは降りていけません」と表示がありました。
たしかに、滝壺まで行ってみたくなる、魅力的な滝。



2011年にここの観瀑台ができるまでは、見ることさえもままらなかったため、幻の滝と呼ばれるそうです。
この滝を見られただけでも、歩きづらい坂道を上りつづけてきた甲斐があったわ。



また石ゴロゴロの道を通って、車を停めてあるビジターセンターへと戻りました。
往復1時間強のお散歩でした。

○ 殺生石

宿に向かう途中、殺生石のところで降りました。
名前が怖い上に、硫黄の匂いが立ち込め、降りるのを一瞬ためらうほど荒涼とした光景が広がります。
赤いおべべをつけた千体地蔵がずらりと並び、賽の河原もあり、辺りは石がゴロゴロと転がる、岩だらけの場所。



九尾の狐が悪さを繰り返し、最後に石に化けたのだといういわれが紹介されていました。
そのため、その石に近づく生き物は死んでしまうと言われています。
実際には石ではなく、この辺りの噴気孔から出る毒ガスが原因だとのこと。
毒ガスが生物を殺すと言われて、名前の由来になったのだとか。



伝説はかなり荒唐無稽で「話の展開がすごいね」「ついていけないね」と話します。
ここには芭蕉も訪れたのだそう。
湯の花が取れる場所もあり、駐車場近くに大きな木造の建物があったので「あれはなんだろうね?」と話していたら、共同浴場の鹿の湯でした。
そこからは那須温泉発祥の源泉が湧きでているとのこと。1380年ほど昔から湧き出続け、今でも枯れていないというのですから、すごいことです。

○ 那須温泉神社

それから、隣にある那須温泉神社へと向かいました。
名前のインパクトがすごいですね。
(そういえば温泉の神様が祀られている神社に、これまで行ったことがなかったわ)と気が付きました。
1300年前に建立されたという由緒ある神社で、長いまっすぐの参道の奥にある、重厚な本殿をお参りしました。





那須といえば私の好きな那須与一。
今回、那須与一ゆかりの場所に行きたいと調べてみたところ、那須ではなく大田原市内に多いことに気づいて、(ちょっと場所が違ったわ)と思っていましたが、彼は屋島の源平合戦の出陣前にここに戦勝祈願の祈りを捧げたそうです。
そしてあの有名な、平家の的を射る時にも、八幡大神宮やここの温泉神社に戦勝祈願の祈りを捧げたらしいのです!



栃木には温泉神社が80社もあると知って驚きました。さすがは温泉大国ですね。
そしてここがその中心。大きな古い神木が枝を広げ、芭蕉の歌碑もありました。



○ 東急ハーヴェストクラブ那須

寒くなってきたので、ロイヤルロードを通って宿へと向かいました。
ロイヤルロードなんて英国風ですが、御用邸がある通りなので、この名前なんだとか。
今回の宿は那須国際カントリークラブ敷地内にある東急ハーヴェストクラブ那須。
贅沢な会員制のホテルです。チェックイン開始時間だったのか、人がたくさんロビーにいて、驚きました。
ゆったりとした敷地、そして部屋。確かにのんびりできそうです。





○ ステーキハウス寿楽

部屋で一休みしてから、ステーキハウス寿楽へと向かいました。
那須牛を取り扱うお肉屋さんが経営しているステーキ店。



行列必至だということで、4時半の開店直後に入りました。
それでも、もう何組かの先客がいました。



お昼を食べ損ねているので、おなかもいい感じに空いています。
ここで、お店の看板メニューの那須和牛サイコロステーキを注文。
那須ブランドに認定されているメニューなんだとか。



ジュージューという豪快で食欲をそそる音を立てて、運ばれたお肉は、見るからに美味しそう。
私は150g、ドライバーを担当してくれたアズサは、300gに挑戦します。
柔らかくて美味しい!本当に、極上の味でした!
お腹パンパンになり、二人とも大満足。
少し遠回りをしてりんどう湖経由でぐるりと周り、宿に戻りました。

○ 驚きのニュース二つ





少しおなかを休めてから、温泉へ入ります。露天が気持ちいーい。
早めに夕食をとったので、早めにお風呂に入り、部屋でのんびりと過ごしました。



この日の午後、職場そばの山の上ホテルから出火し、オフィスが煙い」との知らせをもらい、画像を見て驚いていたら、NHKニュースでは「栃木県の茶臼山に登った親子が遭難して帰ってこない」と報じられて、二度びっくり。
さっき乗り場まで行ったロープウェイで、親子は登って行ったとのことです。
今日行ったばかりのところだけに、ひやりとしました。
とても視界の悪い日だったので、事故につながりそうでしたが、どうぞ無事でありますように。



今回お世話になるワイン好きのアズサに、2002年のシャトー・ベイシュヴェル(Chateau Beychevelle)を奮発してプレゼントしました。
とても喜んでくれたので、こちらもほっとします。
おうちに持ち帰り、ワインセラーに入れるものとばかり思ったら、ホテルの部屋でコルクを抜き、なんと一人で一瓶、開けてしまいました。
「おいしかったよ~!」とご満悦のアズサ。
那須牛も300gぺろりと完食したし、いい食べっぷり飲みっぷりでした。

寝る前にもう一度、温泉に入りに行き、明日起きる時間も特に決めずにのんびり眠りにつきました。
ああ、こういうのをバカンスっていうのね~。

2日目に続きます。


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