風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

白い札幌・食べづくし 1-(2)

2016-02-26 | 北海道
その1からの続きです。

○ ラーメン屋だった猫カフェ

待ち合わせをした4人で、タクシーに乗りこみます。
時間は夜の7時。ずっと地下街を歩いてきたので気がつきませんでしたが、もう駅の外は暗くなっていました。

途中で猫カフェを発見。
店内に猫を見つけて(かわい~い)と思いましたが、ほかのメンバーは
「これ、もとはラーメン屋だったんだろうね」「ピザ屋っぽい店名だけどね」と、違うところを見ていました。



入り口の右側の黒い影が、ネコちゃん。ガラス越しにこちらを眺めていました。にゃ~ん。

○ 雪のサッポロビール園

向かったのはサッポロビール園。
かつてここにビール工場があったそうです。



広々とした敷地内に、古めかしい赤煉瓦の建物が立っていました。
雪の上にまばゆく輝くツリーが飾られて、なんだか映画の世界みたい。
絵になりすぎです~!



個室に通してもらいました。
密談し放題ですが、おいしいものを前にしたら、それどころではありません(笑)。
個室からはバルコニーに出ることができました。
外には雪が積もった赤レンガの建物が立ち並び、煙突には白字で「サッポロビール」と書かれています。
ああ、ロマンチック。こういった光景は、冬に来ないと楽しめませんね。



でも外は寒いー。ちょっと外にいるだけでもうガクガクブルブルになります。
現実はこんなもの~。



○ ファイブスター

下戸の私ですが「ここでしか飲めない」というプレミアム感に惹かれて、ファイブスタービールをいただきました。
ほかの人たちは、あっという間にグラスをあけて「次はクラシック」だ「次は黒生だ」とどんどん次へ進んでいきます。
私は先が長いからとゆっくり飲んでいたら、お水をもらっちゃいました。



○ IH対応ジンギスカン鍋

ここでジンギスカンをいただきます。
本場ですからね~。
でも考えてみたら、北海道で羊を食べるのは、初めてでした。
真ん中がひょっとこの口のように突き出た鍋を連想していたら、平たい鉄板でした。
IH対応だそうです。

「あの形は、チンギス・ハーンがかぶっていた帽子の形って言われているんですよ」
知りませんでした。
でも、教科書に載っていたチンギス・ハーンがかぶっていたのは、白ずきんでしたよね。
とんがってなかったはず~。
むしろ、とんがった帽子をかぶっていたのは、女真族のヌルハチだったわ~。
(中国史、結構好きだったんです)
でもそんなことを言ったら、単に面倒なヤツになってしまうので、黙っていました。
チンギス・ハーンは王様だから、きっとたくさん帽子を持っていたのね!



北大の人に、ジンギスカンの食べ方の指南を受けながら、いただきました。
焼いて食べたり蒸して食べたり、飽きないようにいろいろとバリエーションをきかせて食べるんだそうです。

○ 3年前の北海道鍋

ちなみに、札幌出身の友人さとさんに「この前ジンギスカンを頼んだら、いつもの形の鍋ではなく、IH仕様の真っ平らなプレートが出てきて、カルチャーショックでした」と話したら、
「えー!どこのビアガーデンですか?」と聞かれました。

「苗穂のサッポロビール園」と伝えると、「新宿東口の銀座ライオン4階や、千葉ビール園(サッポロビール千葉工場)であるような、無煙タイプになったんですね」というレス。
この段階で(このジンギスカン鍋リサーチ力、ただものではない)と若干たじたじになります。
やはり北海道民のジンギスカンへの情熱は、並々ならぬものがあるのでしょうか。

「この写真の鍋から変わったということですね?」と画像(下)を見せてくれました。
ちょうど3年前に、同じ場所で撮ったものだそうです。
3年の間にIHが導入されたんですね。



「モクモクしなかったけれど、あの形じゃないと気分がいまいち」と言うと、
「風情はなくなるけれど、この写真の北海道の形をした鍋は、知床半島の部分でよく腕を火傷するのでそれを考えたらいいのかも」という返事。

そうなんですね~。ジンギスカンを食べたのは、おそらく人生で3度目なので、そんな体験はしていませんでした。
というか、この鍋、北海道の形だったんですね。お魚かと思っていたら。でも羊の肉に魚はないか。

それにしても、二つのジンギスカン鍋を見比べて、お肉の盛りの違いにびっくりしました。
私たちは、普通の焼き肉みたいに焼いちゃいましたが、本場の人はこんなにてんこもりにするんでしょうか。
でも、これだとお肉に火が通るのはいつ?

さとさんに聞いてみたところ「いろいろ流派はありますが、最初に野菜を乗せて、その上で肉を蒸し焼きにする、というのがオーソドックスな焼き方です。
でも、これは最初だけで、後半はもう、何でもアリの世界に突入します・・・」
まあ、おいしく食べられればいいってことですね(笑)!

○ 羊と鹿

「鹿肉のジンジャー焼きが食べたい」というメンバーのリクエストで、羊さんの次には鹿さんもやってきました。
鹿ですかー。これはジビエになるのかしら?
食べてみたところ、見た目のイメージ通り、羊さんの方が、脂がのっていました。



デザートには、ハスカップソースの焼きプリン。
ハスカップって甘酸っぱいですよね。初恋の味ね~。
モリモリ羊と鹿を食べた後で、そんなことを言っても、いまいち格好がつきませんが...。



○ 夜は終わらない

たくさん食べて、本気でおなかパンパン。
楽しく食事をすませて、(そろそろお開きの時間かな。ホテルでゆっくりできるかな)と思いながら、再びみんなでタクシーに乗り込みました。

てっきり駅までだと思いきや、この日の幹事が「これから二次会の場所にお連れします」と言いました。
聞いてないよ~。
ファイブスターを飲んだので、もうお酒は無理そうですが、もう決定事項のようで、私に発言権はありません。
北の人って、お酒に強いのね~。
タクシーに拉致されたまま、駅を通り過ぎます。

○ Bar 竹内

着いたのは、竹内という、オーセンティックなバーでした。
一人では開けてみる勇気などでなさそうな、地下の分厚いドア。



先ほどまでいたサッポロビール園とは一転、渋い大人な雰囲気が漂います。
北大のすぐそばにあるため、教員御用達のお店だそうです。



照明を落とした店内には、重厚感のある長い一枚板のカウンターがありました。
こんな正統派のバーに来て、お酒を頼まないのはあんまりですよね。
というわけで、もうアルコール限界値ながら、店主の竹内さんがカクテルコンペ全国大会で優勝したという、真っ赤なカクテル「プレビュー」をオーダーしました。



サッポロビールをかたっぱしから飲んだ後で、今度は余市や竹鶴といったウイスキーにシフトする面々。
どうやら弱いのは私だけのようです。
切れ者揃いのメンバーとの会話は刺激的で楽しいのですが、この日は朝早くに起き、札幌に着いてからはずっと人と会い続け、おいしいものを食べ続けていたため、さすがにそろそろ電池切れ。
眠くなって、半目で話を聞いていました。

○ 長い一日

お開きになったのは、もう真夜中近く。
陽気な酔いどれメンバーたちと駅前で解散し、雪道をまたそろそろと歩いて、宿に向かいます。
夜になり、気温が冷えて、雪道が凍ってきました。
道は日中よりもつるつるになって、転んだら大変。真剣に歩いていたら、酔いが飛びました。

ホテルに着いて、ほっと一息。
部屋の中は暖かくて快適ですが、窓際に行くと、サッシ伝いにしんしんと足元から立ち上る冷気を感じます。
やはり本場ものの北国の冬ですね。
ふ~、食べに食べた1日だったなあ。
ゆっくりとお風呂で温まって、明日に備えました。

2日目に続きます。



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2 Comments

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Unknown (アネッティワールド)
2016-03-02 20:32:03
札幌ビール園に行ったのはいつだったかな?
十何年前?何十年前?
IHでジンギスカンとは時代の変遷を感じます。

2件目がBAR、 やぁ~ お決まりのコースですね。

気の合う楽しいメンバーとの飲み会は楽しいですね。
アネッティワールドさん (リカ)
2016-03-02 23:17:29
まあ、同じ札幌ビール園に行かれたんですか。
サッポロビール好きには外せない場所ですね。
IHジンギスカン、煙くならかったのはよかったんですが、部屋がクリーンすぎるのもなんだか違う感じでした(笑)。
ビール園で力を使い果たした下戸の私は、バーではほぼ抜け殻状態でした~(^_^;)

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