その1からの続きです。
○ イントゥ・ザ・大仏
牛久大仏の足元までやってきました。いよいよ大仏の中に入ります!
頭で考えると「せんとくん」の着ぐるみを着るような感じですが、全然違うんですよ。
なんてったって牛久大仏、入り口もビッグ。
一度に何十人も入ります。
靴を脱いで建物内に入ると、すこし待たされ、それから扉があいて、中に通されました。
ホーンテッドマンションみたいなシステムになっています。
つまり、外からは覗けません。そこはアナザーワールドでした。
○ まさかのサイバー空間
係の人が扉を開け、中にうながしてくれましたが、そこからの案内はありません。
自分たちでおそるおそる先に進んでいきます。
お香の香りが立ち込めて、ろうそくがぽつぽつ灯っており、お経の声が流れているといった、よくあるお寺の様子をイメージしていましたが、全く違いました。
壁にはカラフルな光が当てられており、きれいです。
イルミネーション上に、般若心経が浮かび上がりました。
お経の文字が移動して行きます。動きが速くて、うまく写真に撮れない~。
誰が想像できたことでしょう。
仏像の中は、カラフルなサイバー空間でした。
1階は「光の世界」。浄土の世界を思い描く、観想の間だそうです。
みんな、口を開けたまま、言葉もありません。
まるで『2001年宇宙の旅』の世界にいるようです。
私たち、宇宙に来ちゃったの?
きょろきょろ、おどおどしながらも少しずつ進んでいくと、エレベーターが私たちを待っていました。
聞いてよ奥さん、大仏の中にエレベーターがありましたのよ!
なにがどうなっているのやら、かなり感覚が麻痺してきています。
それでも靴を脱いだままなので、なんというか、大仏様の中にお邪魔している感はあります。
まるで『ミクロの決死圏』みたい。
あるいは『マルコヴィッチの穴』とか『インセプション』とか。
もしくは子どもが中に入って遊ぶ、空気を膨らませたエア遊具とか…。
鯨に飲み込まれたピノキオとか、『ドリトル先生不思議な旅』で先生を殻に乗せたピンクの大カタツムリを思い出しました。
とにかく不思議な感覚です。
○ 大仏の中から世を見下ろす
一番上の4・5階は、霊鷲山の間。
ここには仏舎利(釈尊の遺骨)が安置されています。
5階ときいて(なんだ、そんなに高くないじゃない)と思わないでくださいね。
ここは地上85mの展望台。普通のビルとは違うんです。
上まで上ると、長細い窓が3つ並んだ場所がありました。
あ、あれは大仏の胸のところにあいた3本の線の場所ですね。
その隙間から外を眺めました。さっき歩いてきた参道が下に見えます。人が豆粒サイズです。
ここのほかにも四方に窓があり、360度の眺望を見渡せます。
周りに高い建物はまったくありません。
○ 無双感マックス
とても堅牢なシェルターの中にいるみたい。
ここにいれば、どんな天変地異が起こっても大丈夫そうな安心感があります。
逆に言えば、この大仏が倒れた時にはハルマゲドン、いえ末法の世がやってきそう。
おお、こうやって宗教心は芽生えるものなのかもしれません。
○ ビッグな足指
展示コーナーには、パネルや骨組みのミニチュアがあり、施工の様子が紹介されていました。
建築会社にとっても、これほどまでに巨大なものを手掛けるのは初めてのこと。
失敗したら被害甚大です。慎重に作られていったんですね。
このぷんとした丸いの、なに?
等身サイズの足の親指でした。うわ~大きい!
指先でちょいちょいとひねりつぶされそう。
○ ギネスの証明書
ここで再びギネスブックの証明書を発見しました。
先ほど外で見かけたのはレプリカで、こちらが本物です。
読んでみると、確かに「世界一の大きさのブロンズ製仏像」として登録されていました。
○ ゴールデンフロア
再びエレベーターに乗り、今度は3階へ。
フロア全体がどこもかしこもキンキラキンで、まばゆい~。
ここは蓮華蔵世界。画像の一つ一つの枠の中に、無数の金の胎内仏がずらりと並んでいました。
永代供養用の場所です。
大仏の中に仏像があるって、マトリョーシカみたい…。
○ 写経 in 大仏
2階に降りました。ここは知恩報徳の世界と言われ、念仏と写経をする場所。
私たちの今回の目的は「牛久大仏を訪れる」「牛久大仏の中に入る」そしてもう一つ、「牛久大仏の中で写経をする」の3つ。
大仏様の中での写経なんて、ここでしかできないことだから、やってみたかったのよねー!
さあ、使命を果たしましょう。
このフロアもまた広いスペース。大仏の内側の壁のゆるいカーブに沿って席が設けられていました。
全部で77席。余裕をもって座れます。
メンバーのみんな、黙々と取り組んでいます。
みんなが壁に向かって書くため、周りの動きに気持ちを乱されることがない、考えられた空間です。
習字机が白く光っていることに、お気づきでしょうか。
机の下からライトが当たっており、なぞる薄文字、そして書いた自分の文字が見やすくなっています。
こんな最新の写経を行ったのは初めてです。
写経の種類は何種類かあり、長いお経を選んだ人もいましたが、私は短いものを集中して書こうと、回向文を選びました。
子どもの時から、長距離走より短距離走の方が得意だったしね。(関係ある?)
みんなで書き上げたものを、納経しました。
これで全てのミッションクリア!
○ 全てが大仏の中に
そういえば、エレベーターに乗った時にアナウンスではっと気づいたことがありました。
大仏の中に入れてそこで写経ができると、テンションが上がっていたけれど、ここにはお寺の建物はありません。
普通、仏像はお寺の敷地内にあるもの。
でもここには、お寺の建物はないのです。
本堂がないお寺なんて、あるの?
じつは本堂は、この大仏の中にあるのです。
この辺りにあるのは、大きな大仏と広大な墓地だけ。
お寺の機能は、全て大仏の中にあるという、発想の転換が新しいです。
全部飲み込んじゃったみたい。大きなブラックホールでしょうか。
○ 芝生のデザイン
使命を果たしたすがすがしい達成感を胸に、大仏の外に出ました。
大仏の周りを囲む芝生のデザインがとっても凝っていました。
こんなの、剪定職人はどうやって作ったの?
大仏の足下には、少し金箔が貼られていました。
ちょっとずつ貼っていって、アジアの仏像のように信者の寄進で金色に変えていくのでしょうか。
今の姿は、あと50~100年後には、青銅になるそうです。
その頃にはまた世界も変わっているでしょうけれど、この大仏はほぼ変わらずに残っているんでしょう。
○ レアな御朱印
帰りがけに、お願いしておいた御朱印を頂きました。
先ほども書きましたが、ここは浄土真宗のお寺。
最近ご朱印集めがはやっていますが、実は浄土真宗のお寺では、ご朱印はいただけません。
でもここでは書いてもらえるのです。ここの本家の東本願寺も、そのライバルの西本願寺も、書かないのですが。
私のご朱印コレクションの中でも、浄土真宗のものはこれが初めてです。
レアだわ~。
再びバスに乗り込みます。
車で現地集合した牛久からの参加者もおり、その車と抜きつ抜かれつしながら、駅に着きました。
○ かっぱのあんぱん
ここから東京までまたちょっと距離があるので、みんなでお茶にしようと、駅に併設したハースブラウン(Hearth Brown)というベーカリーカフェに入りました。
Heart(ハート)でもないしHeath(ヒースの花)でもないし、Hearthってなんだろうと思ったら、窯の炉の床部分のことだそうです。知らない…。
ここのパンの一番人気は、生クリーム入りのプレミアムあんぱん。
カッパの焼き印がついていました。
○ あちこちにかっぱ
あれ、これさっき外で見たなあ。
バスに乗るところでこの標識を見かけて(かっぱ口?)と不思議に思ったんでした。
アヒル口に似てる口かな?
ちなみに反対側はシャトー口というそうです。
かっぱとシャトーではかなり感じが違いますが、シャトー・カミヤ方面ということでしょうか。
同じ柄はマンホールにもありました。
あんぱんと標識とマンホール、どれも同じイラストです。
この町は、カッパで知られているのかしら?
そう、近くにある牛久沼はカッパが棲んでいると言われているんだとか。
それでカッパが町のシンボルになっているそうです。
かっぱ口は、牛久沼に近い側の出口だとのこと。
えー、牛久の町のアイドルは、大仏じゃないのね~。
カッパに負けているなんて。大仏しっかり!
でも個別の宗教関係のものを一般化させるのは、なにかと難しいんでしょう。
その点、せんとくんとはちょっと違います。
○ オフ会っぽく
みんなでテーブルを囲んで、ぐるりと座ります。
せっかく集まったことだし、ここはサークルっぽくいきたいところ。
「今年訪れて印象に残ったお勧めの寺社を、紹介するのはどうでしょう」と提案すると、
・山寺(山形)
・深大寺(東京)
・広隆寺(京都)
・六道珍皇寺(京都)
・書写山圓教寺(兵庫)
・高野山奥の院(和歌山)
など、いろいろ出ました。
さすが仏教サークル、みんなあちこち訪れています。
私が出したのは、愛宕神社(京都)。
神社をあげたのは私だけ~。
仏教サークルといっても神社もアリ。その辺は大らかなんです。
はんにゃ会メンバーをしても、京都の愛宕神社詣でをした人はほかにいませんでした。
「東京だけじゃなくて、京都にもあるの?」という声も出ました。
修行が足らーん!(なんの?)
話に上った寺社を全て訪れたことがあるのは私だけで、ちょっとしたマニア扱いをされました。
サークル自体がマニアなのに!(いえ、光栄です!)
空海好きが高じて高野山の本まで出しているアッコさんは「また高野山に行きたくなっちゃった。明日のイブに行っちゃおうかな」と言っていました。
フットワーク軽いわ~。クリスマスは眼中にないのね~(笑)。
奈良出身の人は「仏像巡りにことかかない場所で、いいな~」とみんなにうらやましがられていました。
「それが、向こうにいる時には全然興味なくって」
うーん、もったいない。でも人生、そういうものですよね。
「はんにゃ会で、来年はどこの七福神巡りをしようかな。もうあちこち行ってるから」とエッコさん。
「六地蔵巡りは?」「あ、それもやるつもり。下見しとかなくっちゃ」
牛久大仏オフ会は大いに盛り上がりましたが、ちょっと周りの人は入ってこれなかったかもしれません。
○ 寺社つながり
行きの常磐線ではうつらうつらしていましたが、みんなが打ち解けた帰りの車内では、楽しいおしゃべりが続きます。
SNSでつながった人のアイコンを見て「あ、これ熊野磨崖仏(大分)へ向かう石段じゃないですか!」と反応した私。
こういう間柄だからこそ、わかることってありますね。見つけた方も、見つけられた方も、大喜び。
「私もこの前行ってきたところ。あそこを上っていくの、すごく大変でしたよね~」とさらに話に花が咲きました。
先ほどマニア認定されたためか、個別にお勧めの寺社を聞かれたりします。
奈良出身の人に、奈良の「そんな観光スポットじゃないところ」でのおすすめを聞かれて、玉置神社(十津川村)を挙げました。
戸塚の人には「富塚八幡宮がいいですよ。特に狛犬が」と話しました。
うっかり狛犬のことを語りすぎたので、ちょっと引かれたかも~。
ほかの人の話も聞けて、いろいろと情報交換ができました。これがサークルのいいところですね。
電車が東京に着いた時には、もう夜になっていました。
次回のイベントは、新年でしょう。みんなで笑顔で、解散しました。
○ epilogue
冬らしくどんよりした寒空の下の牛久行でしたが、次第にみんな打ち解けて楽しい時間を過ごせました。
仏教サークルといっても、真面目で真剣な勉強会ではなく、楽しくワイワイと体験しようがモットーなので、難しさはありません。
興味が同じ人たちの集まりは、ディープで楽しいものです。
今回、参加できてよかったなあと思いました。
牛久は東京から日帰り圏内の距離ですが、一人で牛久大仏を観に行くといったら周りに心配されそう(もしくは笑われそう)。
でも、一人で自分を見つめ直したい時に、あの超巨大仏に会いに行ったら、小さな悩みが吹き飛んで、いい気分転換になるでしょう。
牛久大仏の中は、非日常感たっぷりで、お勧めですよ。
そんなこんなで、2015年の旅は、牛久が締めとなりました。
大きな怪我も病気もせず、元気に旅行ができたことに感謝します。
牛久大仏さん、来年もまたつつがなく旅ができるように、そのビッグなパワーでお守りください(-人-)。
○ イントゥ・ザ・大仏
牛久大仏の足元までやってきました。いよいよ大仏の中に入ります!
頭で考えると「せんとくん」の着ぐるみを着るような感じですが、全然違うんですよ。
なんてったって牛久大仏、入り口もビッグ。
一度に何十人も入ります。
靴を脱いで建物内に入ると、すこし待たされ、それから扉があいて、中に通されました。
ホーンテッドマンションみたいなシステムになっています。
つまり、外からは覗けません。そこはアナザーワールドでした。
○ まさかのサイバー空間
係の人が扉を開け、中にうながしてくれましたが、そこからの案内はありません。
自分たちでおそるおそる先に進んでいきます。
お香の香りが立ち込めて、ろうそくがぽつぽつ灯っており、お経の声が流れているといった、よくあるお寺の様子をイメージしていましたが、全く違いました。
壁にはカラフルな光が当てられており、きれいです。
イルミネーション上に、般若心経が浮かび上がりました。
お経の文字が移動して行きます。動きが速くて、うまく写真に撮れない~。
誰が想像できたことでしょう。
仏像の中は、カラフルなサイバー空間でした。
1階は「光の世界」。浄土の世界を思い描く、観想の間だそうです。
みんな、口を開けたまま、言葉もありません。
まるで『2001年宇宙の旅』の世界にいるようです。
私たち、宇宙に来ちゃったの?
きょろきょろ、おどおどしながらも少しずつ進んでいくと、エレベーターが私たちを待っていました。
聞いてよ奥さん、大仏の中にエレベーターがありましたのよ!
なにがどうなっているのやら、かなり感覚が麻痺してきています。
それでも靴を脱いだままなので、なんというか、大仏様の中にお邪魔している感はあります。
まるで『ミクロの決死圏』みたい。
あるいは『マルコヴィッチの穴』とか『インセプション』とか。
もしくは子どもが中に入って遊ぶ、空気を膨らませたエア遊具とか…。
鯨に飲み込まれたピノキオとか、『ドリトル先生不思議な旅』で先生を殻に乗せたピンクの大カタツムリを思い出しました。
とにかく不思議な感覚です。
○ 大仏の中から世を見下ろす
一番上の4・5階は、霊鷲山の間。
ここには仏舎利(釈尊の遺骨)が安置されています。
5階ときいて(なんだ、そんなに高くないじゃない)と思わないでくださいね。
ここは地上85mの展望台。普通のビルとは違うんです。
上まで上ると、長細い窓が3つ並んだ場所がありました。
あ、あれは大仏の胸のところにあいた3本の線の場所ですね。
その隙間から外を眺めました。さっき歩いてきた参道が下に見えます。人が豆粒サイズです。
ここのほかにも四方に窓があり、360度の眺望を見渡せます。
周りに高い建物はまったくありません。
○ 無双感マックス
とても堅牢なシェルターの中にいるみたい。
ここにいれば、どんな天変地異が起こっても大丈夫そうな安心感があります。
逆に言えば、この大仏が倒れた時にはハルマゲドン、いえ末法の世がやってきそう。
おお、こうやって宗教心は芽生えるものなのかもしれません。
○ ビッグな足指
展示コーナーには、パネルや骨組みのミニチュアがあり、施工の様子が紹介されていました。
建築会社にとっても、これほどまでに巨大なものを手掛けるのは初めてのこと。
失敗したら被害甚大です。慎重に作られていったんですね。
このぷんとした丸いの、なに?
等身サイズの足の親指でした。うわ~大きい!
指先でちょいちょいとひねりつぶされそう。
○ ギネスの証明書
ここで再びギネスブックの証明書を発見しました。
先ほど外で見かけたのはレプリカで、こちらが本物です。
読んでみると、確かに「世界一の大きさのブロンズ製仏像」として登録されていました。
○ ゴールデンフロア
再びエレベーターに乗り、今度は3階へ。
フロア全体がどこもかしこもキンキラキンで、まばゆい~。
ここは蓮華蔵世界。画像の一つ一つの枠の中に、無数の金の胎内仏がずらりと並んでいました。
永代供養用の場所です。
大仏の中に仏像があるって、マトリョーシカみたい…。
○ 写経 in 大仏
2階に降りました。ここは知恩報徳の世界と言われ、念仏と写経をする場所。
私たちの今回の目的は「牛久大仏を訪れる」「牛久大仏の中に入る」そしてもう一つ、「牛久大仏の中で写経をする」の3つ。
大仏様の中での写経なんて、ここでしかできないことだから、やってみたかったのよねー!
さあ、使命を果たしましょう。
このフロアもまた広いスペース。大仏の内側の壁のゆるいカーブに沿って席が設けられていました。
全部で77席。余裕をもって座れます。
メンバーのみんな、黙々と取り組んでいます。
みんなが壁に向かって書くため、周りの動きに気持ちを乱されることがない、考えられた空間です。
習字机が白く光っていることに、お気づきでしょうか。
机の下からライトが当たっており、なぞる薄文字、そして書いた自分の文字が見やすくなっています。
こんな最新の写経を行ったのは初めてです。
写経の種類は何種類かあり、長いお経を選んだ人もいましたが、私は短いものを集中して書こうと、回向文を選びました。
子どもの時から、長距離走より短距離走の方が得意だったしね。(関係ある?)
みんなで書き上げたものを、納経しました。
これで全てのミッションクリア!
○ 全てが大仏の中に
そういえば、エレベーターに乗った時にアナウンスではっと気づいたことがありました。
大仏の中に入れてそこで写経ができると、テンションが上がっていたけれど、ここにはお寺の建物はありません。
普通、仏像はお寺の敷地内にあるもの。
でもここには、お寺の建物はないのです。
本堂がないお寺なんて、あるの?
じつは本堂は、この大仏の中にあるのです。
この辺りにあるのは、大きな大仏と広大な墓地だけ。
お寺の機能は、全て大仏の中にあるという、発想の転換が新しいです。
全部飲み込んじゃったみたい。大きなブラックホールでしょうか。
○ 芝生のデザイン
使命を果たしたすがすがしい達成感を胸に、大仏の外に出ました。
大仏の周りを囲む芝生のデザインがとっても凝っていました。
こんなの、剪定職人はどうやって作ったの?
大仏の足下には、少し金箔が貼られていました。
ちょっとずつ貼っていって、アジアの仏像のように信者の寄進で金色に変えていくのでしょうか。
今の姿は、あと50~100年後には、青銅になるそうです。
その頃にはまた世界も変わっているでしょうけれど、この大仏はほぼ変わらずに残っているんでしょう。
○ レアな御朱印
帰りがけに、お願いしておいた御朱印を頂きました。
先ほども書きましたが、ここは浄土真宗のお寺。
最近ご朱印集めがはやっていますが、実は浄土真宗のお寺では、ご朱印はいただけません。
でもここでは書いてもらえるのです。ここの本家の東本願寺も、そのライバルの西本願寺も、書かないのですが。
私のご朱印コレクションの中でも、浄土真宗のものはこれが初めてです。
レアだわ~。
再びバスに乗り込みます。
車で現地集合した牛久からの参加者もおり、その車と抜きつ抜かれつしながら、駅に着きました。
○ かっぱのあんぱん
ここから東京までまたちょっと距離があるので、みんなでお茶にしようと、駅に併設したハースブラウン(Hearth Brown)というベーカリーカフェに入りました。
Heart(ハート)でもないしHeath(ヒースの花)でもないし、Hearthってなんだろうと思ったら、窯の炉の床部分のことだそうです。知らない…。
ここのパンの一番人気は、生クリーム入りのプレミアムあんぱん。
カッパの焼き印がついていました。
○ あちこちにかっぱ
あれ、これさっき外で見たなあ。
バスに乗るところでこの標識を見かけて(かっぱ口?)と不思議に思ったんでした。
アヒル口に似てる口かな?
ちなみに反対側はシャトー口というそうです。
かっぱとシャトーではかなり感じが違いますが、シャトー・カミヤ方面ということでしょうか。
同じ柄はマンホールにもありました。
あんぱんと標識とマンホール、どれも同じイラストです。
この町は、カッパで知られているのかしら?
そう、近くにある牛久沼はカッパが棲んでいると言われているんだとか。
それでカッパが町のシンボルになっているそうです。
かっぱ口は、牛久沼に近い側の出口だとのこと。
えー、牛久の町のアイドルは、大仏じゃないのね~。
カッパに負けているなんて。大仏しっかり!
でも個別の宗教関係のものを一般化させるのは、なにかと難しいんでしょう。
その点、せんとくんとはちょっと違います。
○ オフ会っぽく
みんなでテーブルを囲んで、ぐるりと座ります。
せっかく集まったことだし、ここはサークルっぽくいきたいところ。
「今年訪れて印象に残ったお勧めの寺社を、紹介するのはどうでしょう」と提案すると、
・山寺(山形)
・深大寺(東京)
・広隆寺(京都)
・六道珍皇寺(京都)
・書写山圓教寺(兵庫)
・高野山奥の院(和歌山)
など、いろいろ出ました。
さすが仏教サークル、みんなあちこち訪れています。
私が出したのは、愛宕神社(京都)。
神社をあげたのは私だけ~。
仏教サークルといっても神社もアリ。その辺は大らかなんです。
はんにゃ会メンバーをしても、京都の愛宕神社詣でをした人はほかにいませんでした。
「東京だけじゃなくて、京都にもあるの?」という声も出ました。
修行が足らーん!(なんの?)
話に上った寺社を全て訪れたことがあるのは私だけで、ちょっとしたマニア扱いをされました。
サークル自体がマニアなのに!(いえ、光栄です!)
空海好きが高じて高野山の本まで出しているアッコさんは「また高野山に行きたくなっちゃった。明日のイブに行っちゃおうかな」と言っていました。
フットワーク軽いわ~。クリスマスは眼中にないのね~(笑)。
奈良出身の人は「仏像巡りにことかかない場所で、いいな~」とみんなにうらやましがられていました。
「それが、向こうにいる時には全然興味なくって」
うーん、もったいない。でも人生、そういうものですよね。
「はんにゃ会で、来年はどこの七福神巡りをしようかな。もうあちこち行ってるから」とエッコさん。
「六地蔵巡りは?」「あ、それもやるつもり。下見しとかなくっちゃ」
牛久大仏オフ会は大いに盛り上がりましたが、ちょっと周りの人は入ってこれなかったかもしれません。
○ 寺社つながり
行きの常磐線ではうつらうつらしていましたが、みんなが打ち解けた帰りの車内では、楽しいおしゃべりが続きます。
SNSでつながった人のアイコンを見て「あ、これ熊野磨崖仏(大分)へ向かう石段じゃないですか!」と反応した私。
こういう間柄だからこそ、わかることってありますね。見つけた方も、見つけられた方も、大喜び。
「私もこの前行ってきたところ。あそこを上っていくの、すごく大変でしたよね~」とさらに話に花が咲きました。
先ほどマニア認定されたためか、個別にお勧めの寺社を聞かれたりします。
奈良出身の人に、奈良の「そんな観光スポットじゃないところ」でのおすすめを聞かれて、玉置神社(十津川村)を挙げました。
戸塚の人には「富塚八幡宮がいいですよ。特に狛犬が」と話しました。
うっかり狛犬のことを語りすぎたので、ちょっと引かれたかも~。
ほかの人の話も聞けて、いろいろと情報交換ができました。これがサークルのいいところですね。
電車が東京に着いた時には、もう夜になっていました。
次回のイベントは、新年でしょう。みんなで笑顔で、解散しました。
○ epilogue
冬らしくどんよりした寒空の下の牛久行でしたが、次第にみんな打ち解けて楽しい時間を過ごせました。
仏教サークルといっても、真面目で真剣な勉強会ではなく、楽しくワイワイと体験しようがモットーなので、難しさはありません。
興味が同じ人たちの集まりは、ディープで楽しいものです。
今回、参加できてよかったなあと思いました。
牛久は東京から日帰り圏内の距離ですが、一人で牛久大仏を観に行くといったら周りに心配されそう(もしくは笑われそう)。
でも、一人で自分を見つめ直したい時に、あの超巨大仏に会いに行ったら、小さな悩みが吹き飛んで、いい気分転換になるでしょう。
牛久大仏の中は、非日常感たっぷりで、お勧めですよ。
そんなこんなで、2015年の旅は、牛久が締めとなりました。
大きな怪我も病気もせず、元気に旅行ができたことに感謝します。
牛久大仏さん、来年もまたつつがなく旅ができるように、そのビッグなパワーでお守りください(-人-)。
牛久の大仏の大きさと
カラフルなサイバー空間に驚きです。
是非行ってみたいです。
下からライトが当たり字が書けるなんて
達筆になった気分が味わえそうです。
お薦め寺社、参考になります。
関西だけでも全部行かねば・・・
玉置神社もいいですね、温泉でも有名だし。
まだまだ日本には知らないいいところがいっぱいですね。
関西の方々も、牛久大仏はご存知ですよね?(そうでもない?)
牛久大仏は刺激的でした!この目で見ましたが、大きすぎてなんだか実感がわきませんでした。
奈良の大仏さんが、手のひらにちょんと乗ってしまうというんですからね~。
十津川温泉、いいですね。行くまでが大変な秘境ですが…。
私は大阪の寺社に疎いので、少しずつ訪れたいなあと思っています。