○ prologue
○ 目青不動尊
○ 世田谷線散策きっぷ
○ 松陰神社
○ 豪徳寺
○ 公園内稲荷社
○ 公園内弁天堂
○ 公園内ボート
○ 碑文谷公園
○ epilogue
------------------------------------------
○ prologue
ぽかぽか日よりのゴールデンウィーク。
陽気に誘われて、サキとどこか散策しようという話になりました。
ただ連休中は、どこも混んでいるため、大きな目的を持つと、こなすのが大変。
ゆるく「世田谷線に乗ろう」という話になりました。
世田谷線に乗ったことがない私。
この前、五色不動を巡っていた時に目にして、すっかり乗りたくなっていました。
まずは三軒茶屋へと向かいます。
天気がいいためか、猫も日かげに陣取って、のーんびり。
○ 目青不動尊
すぐに世田谷線には乗らず、近くの目青不動尊を参拝しました。
この前、五色不動尊巡りで訪れた場所です。
サキも「目的がないと、なかなかこういったお寺には来れないねえ」と、珍しそうに堂内に目を凝らしていました。
この日は巡礼日ではないので、ただお参りしただけです。またそのうちに数珠持ってきます~。
○ 世田谷線散策きっぷ
ここで「世田谷線散策きっぷ」を購入しました。320円というお安さで乗り放題!
浮かれていたら「でもそんなに使いこなせないよー」とさらっというサキ。
一緒にもらった散策ガイドを見ると、たしかにそう長くない路線です。
そしてこの散策ガイド、途中までしか地図紹介がされておらず、終点の下高井戸まで載っていません。
まあ、やってきた電車に乗り込みます。
検札がない、ヨーロッパスタイルの乗車です。
○ 松陰神社
まずは松陰神社で降りました。
サキが「以前ここに鰻を食べに来たことがある」と言うので、そのお店、一二三本店の前を通っていきました。
いちげんさんお断り風の敷居が高そうなお店でした。
松陰神社といったら、古めかしい萩の町。
そんな連想をして行ったら、大鳥居がピカーッと新しくて、想像していた感じと違いました。
前に来たことがあるというサキも「新しくなってる」と驚いています。
平成23年秋に建て替えしたそうです。
実は、2日に狛犬の本を読み、そこからすっかり狛犬ファンになった私。
3日、4日も、神社に行っては狛犬チェックをしていました。
この日も、もちろん狛犬に会えるはずと、期待で胸をふくらませています。
が!
この神社には、狛犬はいませんでした。うそ~。
なぜか、トーテムポールは立っていました。
えっ??
現人神(あらひとがみ)を祀る神社は、ほかとは違うのかしら?
入り口でテンションがだだ下がりですが、気を取り直して参拝をします。
従来の神社とは造りが違う、シックな雰囲気の本殿。
男性参拝客が多いなと感じます。
若かりし松陰先生の像がありました。
『龍馬伝』で彼を演じた生瀬勝久氏とは、かなり感じが違いました。
萩では神様のように崇められているという吉田松陰ですが、東京でも神様になっています。
敷地内には松陰塾の屋敷が再現されていますが、(でもこれ、山口にあるものでしょ?)と互いに話しました。
ただ、墓地にある彼のお墓は本物。萩の人たちは、分骨したいとは思わないのでしょうか。
絵馬は学問の成就祈願がほとんどで、ほかの神社よりも真面目な抱負が語られているように思いました。
彼は、菅原道真公とかなり役割がかぶっているなあと思います。
そもそも、松陰さんはどうやって神様になったんだろうと、少し不思議に思いました。
塾生が彼の死を惜しんで、墓地を整えたのがはじまりだそうですが。
帰りがけに、鳥居横のトーテムポールの謎を解こうとそばまで行ってみてみたら、ボーイスカウト名が記載されていました。
神社とは直接の関係はなさそうですが、敷地内に建てられているのが、やっぱり謎です。
さらに謎だったのが、神社の通り向かいにあったパーマ屋さん。
女性用と男性用に分かれているようですが、まずその色分けされた比率の違いがなんだか気になります。
そして「パンチパーマ」「ニグロ」という文字を久しぶりに見ました。
「ニグロって、どういうのいうの?」「パンチパーマのこと?」と二人でひそひそ話しましたが、よくわかりませんでした。
勝手に、アース、ウィンド&ファイアーな感じだろうと思っていますが。
見ている間に、パーマかけたてのアイパー/ニグロなおじさんがお店から出てこないかと期待しましたが、そんなベストタイミングは訪れませんでした。
(「それはアフロですよ」という親切なコメントをいただきました…)
○ 豪徳寺
それから駅に戻り、今度は宮の坂で降りました。
ぐるっとお寺の周りを周って、豪徳寺へ。
近くには、ジブリの世界に出てきそうな、こんなすてきなお屋敷がありました。
このお寺も、来るのは初めて。
と、ここで思わぬラッキーが。
参道前に、狛犬がいたんです。
お寺なので、期待していませんでしたが、ときどきお寺にもいるもの。
さっき、松陰神社で見られなかったので、これでプラマイゼロ!
嬉しくて、狛犬踊りをしました。(どんな?)
ただこの狛犬、台座がやたらと高く、見上げることしかできませんでした。
撫でたかったけれど、遠いわ。ジャンプしても届かない…
参道を抜けたところにある、古めかしい大きな門が印象的。
古刹なんですね。
サキは、都内のお寺でここが一番お気に入りなんだとか。
確かに緑が多い、おちつける境内です。
ここは招き猫伝説のあるお寺。
奉納された招き猫がずらりと並んでいます。
サイズが各種揃えられていて、親切―。
招き猫の絵馬がかわいいなあと目を向けていたら、「Lisa、あなたに遭えて幸せだった」というようなメッセージをよく目にしました。
ん?普通の内容となんだか違うわ。外国人が書いたのかしら?
と思って、ハタと気がつきました。
これはネコへのサンクスメッセージなんですね。猫の寺だけに。なるほど~。
豆太とかなすびとか、およそ絵馬に書かれそうにない名前が多々記されていることにも、これで納得です。
正面の立派な三重塔の彫刻装飾を、目を凝らしてよーく見てみると、蟇股(かえるまた)にはやっぱり猫がいました!
先ほどの松陰神社は男性の姿が目立ちましたが、ここ豪徳寺は、圧倒的に女性の方が多いです。
寺務所には大勢の女性がいて、御朱印待ちしており、受付の奥では二人のお坊さんがせっせと筆を動かしていました。
やっぱり最近は、御朱印ブームなんですね。
でも、かわいい猫寺というだけの場所ではありません。
歴史的に由緒がある場所だというのは、墓地を訪れてすぐにわかりました。
現在の墓地ではなく、昔の要人たちを埋葬しているところは、お墓一つ一つの間隔がゆったりととられていて、とても広々としています。
墓地区画分譲なんて言葉、以前は無縁だったんですねー。
奥には井伊直弼のお墓がありました。
この前、浜松で井伊家の菩提寺を訪れたばかり。
最近井伊さんにご縁があるわーと、拝んできました。
出たところには、男性専用の茶道教室と「観音接骨院」の看板がありました。
なぜ観音様なんでしょう。サキの「なんだか観音様が骨折して駆け込むって感じがするね」というセリフに、想像して笑っちゃいました。
○ 井の頭公園
そして下高井戸へ向かいました。
ここでこの日の世田谷線乗車はおしまい。
結局、3回しか乗りませんでしたが、それでも元はとりました。
宮の坂駅のホームから眺める世田谷線線路。若草がふさふさと生い茂り、風にたなびいていて、ここが都心だということを忘れてしまいそうになります。
ここから電車を乗り換えて、井の頭公園へと行きました。
なんだか休日といったら、行きたくなるのが井の頭公園。
それは多分みんな、同じなんでしょうね。
覚悟はしていましたが、恐ろしく混んでいました。
こんなに激混みなのはかつて見たことがないほど。
駅前の「麺屋海神」であら炊き塩ラーメンを頼み、腹ごしらえをして、いざ公園に出陣です。
私の好きな魚介スープでした。
吉祥寺は本当にものすごい混雑で、デモ行進の中にいるような気分で少しずつ進んでいきます。
公園内も、もちろん混み混みでした。
でもまあ、誰もがのびのびとしているので、特にストレスはたまりません。
ぐるっと散策する途中、地図に稲荷社を見つけて、「ここに行きたい」とリクエストしました。
○ 公園内稲荷社
実は数日前、ここの稲荷社が不審火で全焼したとニュースで知り、気になっていたのです。
小さなお社が丸焦げになっていて、まだ煙のにおいが漂っている感じ。
かろうじてお堂の外枠は残っているものの、祭壇が焼け落ちてしまっており、悲しくなりました。
でも、お稲荷さんは、きっと白狐に乗って避難したはず。
通りがかる人たちも、「うわ」と絶句していました。
はやく再建しますように。
○ 公園内弁天堂
稲荷社は、池のふちにあります。
池の向こうには、赤い大きなお堂が見えます。
あれは弁天堂。
ここは12年に1度、巳年に御開帳すると聞いていたので、(今年だわ)と思っていたら、一年中ではなく、1日2日のみの御開帳で、先月終わってしまっていたことを知ったばかり。
残念すぎます~。1年間見せて~。
諦めきれずに、そばまで行ってみました。
御開帳どころか、もう閉門時間で、中には入れませんでした。
ところが、門の内側に見える像、あれは宇賀神像ではないですか。
秘仏は、別のものなんですね。
私の今年の目的は、御開帳よりも宇賀神像を見つけることなので、すっかり満足しました。
○ 公園内ボート
池のボートに乗る人たちが、行列を作って並んでいました。
当然、池もボートだらけ。
もしかすると、この日世界一混雑していた池かもしれません。
手漕ぎに足漕ぎ、スワンと、いろいろな種類のボートが、湖上でたゆたっています。
まっすぐ進めやしません(笑)。
それでもみんな楽しそうです。連休ってしあわせ。
ワイワイ言いながら一生懸命漕いでいるボート群の中から一艘、スマートに飛び出てきたものがありました。
乗っているのは外国人のカップルで、男性がオールを握っていました。
すごい握力と腕力で、傍から見ていてもかっこよかったです。
ボートはすいすい進み、そこだけ映画のワンシーンのようでした。
○ 碑文谷公園
井の頭公園を抜けて、ひと息つきます。
もう5時の鐘が鳴りましたが「もうひとつくらいどこか周りたいね」ということで、碑文谷公園に行ってみました。
ここは、東横線からいつも眺めてはいますが、実際に訪れたことはありません。
学芸大学から降りて向かってみると、そこは無人の公園でした。
井の頭とのあまりのギャップにくらくらします。
ここにも弁天堂があったので、お参りしました。
池には大きな鯉のぼりが渡されていました。そういえばこの日は子供の日。
ひとつ、あるはずの場所になかったので(あそこの鯉は池に落ちちゃったのかな?)と気になりました。
ぐるっと一周しても、それほど大きくない敷地ですが、池あり木立ありで、公園としてまとまっています。
閑静な住宅街に囲まれているためか、お上品で安全な雰囲気が漂っていました。
○ epilogue
身近な辺りでも、まだ行ったことがない、知らない場所ってあるものですね。
この日はさほど移動に時間がかからない近場を巡りましたが、井の頭公園以外は初めてづくしで、どこも楽しく過ごせました。
「家のドアを開けたら旅が始まる!」をモットーに、これからもご近所散策をしていきたいです。
○ 目青不動尊
○ 世田谷線散策きっぷ
○ 松陰神社
○ 豪徳寺
○ 公園内稲荷社
○ 公園内弁天堂
○ 公園内ボート
○ 碑文谷公園
○ epilogue
------------------------------------------
○ prologue
ぽかぽか日よりのゴールデンウィーク。
陽気に誘われて、サキとどこか散策しようという話になりました。
ただ連休中は、どこも混んでいるため、大きな目的を持つと、こなすのが大変。
ゆるく「世田谷線に乗ろう」という話になりました。
世田谷線に乗ったことがない私。
この前、五色不動を巡っていた時に目にして、すっかり乗りたくなっていました。
まずは三軒茶屋へと向かいます。
天気がいいためか、猫も日かげに陣取って、のーんびり。
○ 目青不動尊
すぐに世田谷線には乗らず、近くの目青不動尊を参拝しました。
この前、五色不動尊巡りで訪れた場所です。
サキも「目的がないと、なかなかこういったお寺には来れないねえ」と、珍しそうに堂内に目を凝らしていました。
この日は巡礼日ではないので、ただお参りしただけです。またそのうちに数珠持ってきます~。
○ 世田谷線散策きっぷ
ここで「世田谷線散策きっぷ」を購入しました。320円というお安さで乗り放題!
浮かれていたら「でもそんなに使いこなせないよー」とさらっというサキ。
一緒にもらった散策ガイドを見ると、たしかにそう長くない路線です。
そしてこの散策ガイド、途中までしか地図紹介がされておらず、終点の下高井戸まで載っていません。
まあ、やってきた電車に乗り込みます。
検札がない、ヨーロッパスタイルの乗車です。
○ 松陰神社
まずは松陰神社で降りました。
サキが「以前ここに鰻を食べに来たことがある」と言うので、そのお店、一二三本店の前を通っていきました。
いちげんさんお断り風の敷居が高そうなお店でした。
松陰神社といったら、古めかしい萩の町。
そんな連想をして行ったら、大鳥居がピカーッと新しくて、想像していた感じと違いました。
前に来たことがあるというサキも「新しくなってる」と驚いています。
平成23年秋に建て替えしたそうです。
実は、2日に狛犬の本を読み、そこからすっかり狛犬ファンになった私。
3日、4日も、神社に行っては狛犬チェックをしていました。
この日も、もちろん狛犬に会えるはずと、期待で胸をふくらませています。
が!
この神社には、狛犬はいませんでした。うそ~。
なぜか、トーテムポールは立っていました。
えっ??
現人神(あらひとがみ)を祀る神社は、ほかとは違うのかしら?
入り口でテンションがだだ下がりですが、気を取り直して参拝をします。
従来の神社とは造りが違う、シックな雰囲気の本殿。
男性参拝客が多いなと感じます。
若かりし松陰先生の像がありました。
『龍馬伝』で彼を演じた生瀬勝久氏とは、かなり感じが違いました。
萩では神様のように崇められているという吉田松陰ですが、東京でも神様になっています。
敷地内には松陰塾の屋敷が再現されていますが、(でもこれ、山口にあるものでしょ?)と互いに話しました。
ただ、墓地にある彼のお墓は本物。萩の人たちは、分骨したいとは思わないのでしょうか。
絵馬は学問の成就祈願がほとんどで、ほかの神社よりも真面目な抱負が語られているように思いました。
彼は、菅原道真公とかなり役割がかぶっているなあと思います。
そもそも、松陰さんはどうやって神様になったんだろうと、少し不思議に思いました。
塾生が彼の死を惜しんで、墓地を整えたのがはじまりだそうですが。
帰りがけに、鳥居横のトーテムポールの謎を解こうとそばまで行ってみてみたら、ボーイスカウト名が記載されていました。
神社とは直接の関係はなさそうですが、敷地内に建てられているのが、やっぱり謎です。
さらに謎だったのが、神社の通り向かいにあったパーマ屋さん。
女性用と男性用に分かれているようですが、まずその色分けされた比率の違いがなんだか気になります。
そして「パンチパーマ」「ニグロ」という文字を久しぶりに見ました。
「ニグロって、どういうのいうの?」「パンチパーマのこと?」と二人でひそひそ話しましたが、よくわかりませんでした。
勝手に、アース、ウィンド&ファイアーな感じだろうと思っていますが。
見ている間に、パーマかけたてのアイパー/ニグロなおじさんがお店から出てこないかと期待しましたが、そんなベストタイミングは訪れませんでした。
(「それはアフロですよ」という親切なコメントをいただきました…)
○ 豪徳寺
それから駅に戻り、今度は宮の坂で降りました。
ぐるっとお寺の周りを周って、豪徳寺へ。
近くには、ジブリの世界に出てきそうな、こんなすてきなお屋敷がありました。
このお寺も、来るのは初めて。
と、ここで思わぬラッキーが。
参道前に、狛犬がいたんです。
お寺なので、期待していませんでしたが、ときどきお寺にもいるもの。
さっき、松陰神社で見られなかったので、これでプラマイゼロ!
嬉しくて、狛犬踊りをしました。(どんな?)
ただこの狛犬、台座がやたらと高く、見上げることしかできませんでした。
撫でたかったけれど、遠いわ。ジャンプしても届かない…
参道を抜けたところにある、古めかしい大きな門が印象的。
古刹なんですね。
サキは、都内のお寺でここが一番お気に入りなんだとか。
確かに緑が多い、おちつける境内です。
ここは招き猫伝説のあるお寺。
奉納された招き猫がずらりと並んでいます。
サイズが各種揃えられていて、親切―。
招き猫の絵馬がかわいいなあと目を向けていたら、「Lisa、あなたに遭えて幸せだった」というようなメッセージをよく目にしました。
ん?普通の内容となんだか違うわ。外国人が書いたのかしら?
と思って、ハタと気がつきました。
これはネコへのサンクスメッセージなんですね。猫の寺だけに。なるほど~。
豆太とかなすびとか、およそ絵馬に書かれそうにない名前が多々記されていることにも、これで納得です。
正面の立派な三重塔の彫刻装飾を、目を凝らしてよーく見てみると、蟇股(かえるまた)にはやっぱり猫がいました!
先ほどの松陰神社は男性の姿が目立ちましたが、ここ豪徳寺は、圧倒的に女性の方が多いです。
寺務所には大勢の女性がいて、御朱印待ちしており、受付の奥では二人のお坊さんがせっせと筆を動かしていました。
やっぱり最近は、御朱印ブームなんですね。
でも、かわいい猫寺というだけの場所ではありません。
歴史的に由緒がある場所だというのは、墓地を訪れてすぐにわかりました。
現在の墓地ではなく、昔の要人たちを埋葬しているところは、お墓一つ一つの間隔がゆったりととられていて、とても広々としています。
墓地区画分譲なんて言葉、以前は無縁だったんですねー。
奥には井伊直弼のお墓がありました。
この前、浜松で井伊家の菩提寺を訪れたばかり。
最近井伊さんにご縁があるわーと、拝んできました。
出たところには、男性専用の茶道教室と「観音接骨院」の看板がありました。
なぜ観音様なんでしょう。サキの「なんだか観音様が骨折して駆け込むって感じがするね」というセリフに、想像して笑っちゃいました。
○ 井の頭公園
そして下高井戸へ向かいました。
ここでこの日の世田谷線乗車はおしまい。
結局、3回しか乗りませんでしたが、それでも元はとりました。
宮の坂駅のホームから眺める世田谷線線路。若草がふさふさと生い茂り、風にたなびいていて、ここが都心だということを忘れてしまいそうになります。
ここから電車を乗り換えて、井の頭公園へと行きました。
なんだか休日といったら、行きたくなるのが井の頭公園。
それは多分みんな、同じなんでしょうね。
覚悟はしていましたが、恐ろしく混んでいました。
こんなに激混みなのはかつて見たことがないほど。
駅前の「麺屋海神」であら炊き塩ラーメンを頼み、腹ごしらえをして、いざ公園に出陣です。
私の好きな魚介スープでした。
吉祥寺は本当にものすごい混雑で、デモ行進の中にいるような気分で少しずつ進んでいきます。
公園内も、もちろん混み混みでした。
でもまあ、誰もがのびのびとしているので、特にストレスはたまりません。
ぐるっと散策する途中、地図に稲荷社を見つけて、「ここに行きたい」とリクエストしました。
○ 公園内稲荷社
実は数日前、ここの稲荷社が不審火で全焼したとニュースで知り、気になっていたのです。
小さなお社が丸焦げになっていて、まだ煙のにおいが漂っている感じ。
かろうじてお堂の外枠は残っているものの、祭壇が焼け落ちてしまっており、悲しくなりました。
でも、お稲荷さんは、きっと白狐に乗って避難したはず。
通りがかる人たちも、「うわ」と絶句していました。
はやく再建しますように。
○ 公園内弁天堂
稲荷社は、池のふちにあります。
池の向こうには、赤い大きなお堂が見えます。
あれは弁天堂。
ここは12年に1度、巳年に御開帳すると聞いていたので、(今年だわ)と思っていたら、一年中ではなく、1日2日のみの御開帳で、先月終わってしまっていたことを知ったばかり。
残念すぎます~。1年間見せて~。
諦めきれずに、そばまで行ってみました。
御開帳どころか、もう閉門時間で、中には入れませんでした。
ところが、門の内側に見える像、あれは宇賀神像ではないですか。
秘仏は、別のものなんですね。
私の今年の目的は、御開帳よりも宇賀神像を見つけることなので、すっかり満足しました。
○ 公園内ボート
池のボートに乗る人たちが、行列を作って並んでいました。
当然、池もボートだらけ。
もしかすると、この日世界一混雑していた池かもしれません。
手漕ぎに足漕ぎ、スワンと、いろいろな種類のボートが、湖上でたゆたっています。
まっすぐ進めやしません(笑)。
それでもみんな楽しそうです。連休ってしあわせ。
ワイワイ言いながら一生懸命漕いでいるボート群の中から一艘、スマートに飛び出てきたものがありました。
乗っているのは外国人のカップルで、男性がオールを握っていました。
すごい握力と腕力で、傍から見ていてもかっこよかったです。
ボートはすいすい進み、そこだけ映画のワンシーンのようでした。
○ 碑文谷公園
井の頭公園を抜けて、ひと息つきます。
もう5時の鐘が鳴りましたが「もうひとつくらいどこか周りたいね」ということで、碑文谷公園に行ってみました。
ここは、東横線からいつも眺めてはいますが、実際に訪れたことはありません。
学芸大学から降りて向かってみると、そこは無人の公園でした。
井の頭とのあまりのギャップにくらくらします。
ここにも弁天堂があったので、お参りしました。
池には大きな鯉のぼりが渡されていました。そういえばこの日は子供の日。
ひとつ、あるはずの場所になかったので(あそこの鯉は池に落ちちゃったのかな?)と気になりました。
ぐるっと一周しても、それほど大きくない敷地ですが、池あり木立ありで、公園としてまとまっています。
閑静な住宅街に囲まれているためか、お上品で安全な雰囲気が漂っていました。
○ epilogue
身近な辺りでも、まだ行ったことがない、知らない場所ってあるものですね。
この日はさほど移動に時間がかからない近場を巡りましたが、井の頭公園以外は初めてづくしで、どこも楽しく過ごせました。
「家のドアを開けたら旅が始まる!」をモットーに、これからもご近所散策をしていきたいです。
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