8.北府中の緊急下車と再びのEF65形2060号機
西国分寺から2つ先の府中本町まで行くことにしたが、
途中の北府中で車窓からEF65形500番台を見掛け、
予定にはなかったが急遽ここで下車することにした。
下車して見てみると、EF65形535号機だった。
しかしパンタグラフは下ろされ、
構内入れ替え用のディーゼル機関車に繋がれていた。
EF65形1965年に国鉄が開発した、
平坦地区用の直流電機機関車である。
基本番台は貨物列車牽引用として135両が製造された。
単機使用の非貫通型前面である。
一方、500番台は高速客車列車牽引用のP形、
高速貨物列車牽引専用としてF形がそれぞれ17両ずつ製造された。
500番台も基本番台と同じ1965年に誕生している。
500番台は運用が限定されていたため、
旅客列車、貨物列車両方に使用可能な汎用機として、
1969年にPF形として1000番台が誕生している。
こちらは重連の使用も考慮して貫通型の前面になっている。
EF65形535号機1968年に基本番台から改造して誕生した。
国鉄分割民営化後、JR貨物高崎機関区に配属された。
しかしEF65形535号機は2004年12月11日の、
JR貨物高崎機関区の一般公開で既に取材済みだった。
ここから再び府中本町に行こうと思い電車の到着を待っていると、
貨物列車が通過していった。
牽引機はEF65形2060号機だった。
これはSteponeで成田線我孫子支線の乗り潰しと榎戸、成東の駅取材のあと、
千葉駅で通過した列車の牽引機だったELである。
緊急事態解除後の旅は、このELに見守られているのかもしれない。