ほぼ日刊、土と炎、猫と煙突

白く燃え尽きた灰の奥深く、ダイアモンドは横たわる。

世紀末覇者!

2005年04月20日 22時30分51秒 | 古い日記
あー。昨夜はついに書き込めなかった。

昨日、書いたヤツは長編で、
「メモ帳」で保存しておいたけど。

読み返してみると、なんかどーでも良くなってきた。
(俺が力込める程、後で読むとダメだな)

えーと。何事も無かったかのように続けるので、
上記は忘れてくれ。

さて、前回の続きだがムツゴロウの魚言葉は「動物王」だ。
(駄洒落かよ?)

魚言葉っていうのにも、かなり問題があるが、
「○○王」とは安易な言葉だ。

「三冠王」とか「甘味王」とか「リフォーム王」とか、
まあ、なんでもいいから「その分野で一番」の人を「○○王」と呼んだりもするな。

応援歌にもあるだろう。「慶応、慶応、陸の王者、慶応」とか。

が、その一方でこんなのもある。「覇者 覇者 早稲田」とか。

「○○王」って言葉は溢れているが、「覇者」になると話は別だ。
同じような意味で使われる事もあるが、
「『覇者』って何ですか?」と訊かれて、ハッキリ答えられる人は少ないだろう。

「覇者と王者」という概念は、中国の宋の時代に朱子学の中で、生まれた。

宋の時代とは、科挙試験の全盛期で、人文科学の発達した時代である一方、
「シナ、負けっぱなし」時代のスタートでもある。

宋時代から中国(と言うか漢民族)を支配(というか略奪)した国を列挙してみよう。
(あってるかどうか?しらねーぞ)

遼→西夏→金→元→金(リターンズ)→清王朝→大英帝国→満州帝国・・・共産党政権

このように、中国では異民族に蹂躙される一方で、
古代より、「人徳のある者(王)が国を自然に支配するようになる」
という考えが伝統的にある。

そこで、こんな概念(と言うか物語)を創りあげた。

「覇者=力づくで強引に国の支配者になった者」
「王者=徳によって、国の支配者になった者」

つまり、「異民族=覇者」であり、「王者」では無い。
いずれ、「徳をそなえた本物の王者」が現れて覇者を駆逐する。

「徳をそなえた本物の王者」とは漢民族の事で、
それ以外は「覇者」に過ぎない。
(結局、本物の王者なんて、永久に現れないんだけどね)

さて、本題に入ろうか。(前フリの方が長かったけど)

あれは、もう、何年前になるかな?

「北斗の拳」という漫画が、週刊少年ジャンプで連載されていて、
子供~青年にいたるまで大人気だった。

それにはこういうタイトルが何度も出てきた。
「世紀末覇者!ケンシロウ!」

「ねえ、世紀末覇者って何?」
とあるガキに何度も訊かれて、俺は何度も説明したが、
多分わかってなかったろうし、今もわかってないだろう。
漫画家は「響き」で、タイトルやキャッチフレーズを考えるんだろうが...。

子供にわかるように「世紀末思想から朱子学に至る」まで説明しろ!
と言われても...俺には荷が重過ぎる。