ほぼ日刊、土と炎、猫と煙突

白く燃え尽きた灰の奥深く、ダイアモンドは横たわる。

香具師列伝(番外編)

2009年08月30日 10時06分26秒 | 英語
人の嫌がる戦争に「行く」と言ってるバカもいる。

By 誰だっけ?

―以下、翻訳―

しかし、民衆を操るのは簡単な事です。

まず、
「国が危機にさらされてる!」
と国民を煽りなさい。

次に平和主義者のことを
「愛国心が足りない危険人物!」
と公然と非難しなさい。

……どこの世界でも、これは効果的です。

出典:
ニュールンベルク裁判で一貫して無罪を主張した、
ヘルマン・ゲーリングの言葉?と思われる→ここをクリック

今日のテスト結果と明日のテスト

2009年08月24日 23時01分19秒 | 古い日記
次はこの地方です。予習しておいて下さい。

*試験内容は予告なく変更する場合があります。

反省会:

東北6県の位置関係を復習しましょう。



↑このような図にすると簡単です。

ワンポイント:
東北6県に「海無し県」はありません。

上 青森
下 福島

日本海側 秋田 山形
太平洋側 岩手 宮城

おまけ:カルト地理問題

英語の辞書にも載っている”Mississippi Bay”(ミシシッピー湾)
とは、今日的に言うと何の事であるか? 答えなさい。

通学路(4)

2009年08月24日 23時00分19秒 | 古い日記
シーン:

喫茶店”富岳”にて

「変わったつくりだな。一階が中華料理で二階が喫茶店なのかよ?」
「経営者が同じなんだろう」
来て見れば何の事は無かった。
同じビルの中で同じ名前の喫茶店と中華の店があった。
「で、ここに良く来たの? Tと?」
「さあ、それが……」
多分、一度は来た事がある。けど、それ以上の記憶は無い。
「なんだか、良くわからないな」
「うーん。これ以上の進展は無いな」
結局、第三の”疑問点”は保留になった。

やがて、関根は窓の外を見ながら言う。
「見ろよ。ここからちょうど例の通学路が見えるぜ」
「T達はここを通って、通ってたんだな」
「ああ」
関根の視線の先を追っていると……俺はある事をふと思い出した。
「今でもあるのかな?」
「何が?」
「あの”謎の洞穴”だよ」
「洞穴?」
「ほら、小さな山の途中にあったヤツ」

「ああ。昔、防空壕だった所か」
「そうなの?」
俺にとっては初耳だった。
「あの中に入ってみた事あるか?」
「あるよ。一度だけ」
「どうだった?」
「奥の方にカマドウマが嫌っていう程、いた」
「あの便所コウロギって言う虫か?」
「そうとも言うな。本当に気持ち悪かったよ」
「それで?」

―その時の回想―

誰かが言い始めた。
「これじゃあ、気持ち悪くてこれ以上、奥に入れない。ヤツらを退治しよう」
こういう時、もっともらしい理屈を述べるヤツがいるもんだが……
「昆虫は煙に弱いんだ。中で火を焚こう」
多分、それは俺だったかも知れない。
「なるほど。それで行こう!」

皆でその辺の薪を集めると、
洞穴の中頃に放り込み、火をつけた紙を投げ込んだ。

燃え上がるのを確認してから、俺達は外に脱出。

数分後――

煙と共に、物凄い数のカマドウマが中から飛び出してきた。

「スゲーよ。これ」

しまいにはコウモリらしき生物も舞い出て来て、
俺達の興奮は最高潮に達した。

が、やがて広がる煙と共に恐怖心が俺達の心に蔓延してきた。

「おい! 誰か来るぜ?」
「ヤバイ。逃げよう!」

後で考えれば、大人が通りかかっただけで、
何も気付いちゃいなかったんだ、と思う。

ちょいとした悪事を働いて逃げる。
それが楽しかった――のかも知れない。

その後は御約束通り、児童公園に集まり、
この事は絶対に口外しないと誓い合った。

―回想シーン 終―

「で、お前。この話、誰かにしたか?」
「……した」
「やっぱり。で、誰に?」
俺は暫く考えてから言う。
「多分、Tとかにも」

<続く>

通学路(3)

2009年08月23日 20時45分57秒 | 古い日記
「まあ、これを読んでみろよ」

>お久しぶりです。
>この前、帰郷した折に訪ねてみましたが、留守だったようですね。
>(玄関に名刺を残して置きました)

(中略)

>”富岳”の前を通ったので、
>(この喫茶店、今でもやってるのかなあ?)
>と思い、中を覗き込んだら店の人と目が合ってしまい(笑)そのまま入りました。
>一人でコーヒーを飲みながら、外の景色を眺めていると、
>昔、よく○○君とここで時間を潰した事を思い出しました。

>では、また。Tより。

読み終わって関根は言う。

「特に不審な点は無いね」
「そうか? ところでTの奥さんにも言われたんだけど」
「何て?」
「いや、むしろ言われなかったんだ。○○君て」
「はぁ?」
「最初、俺が『私、○○です』と自己紹介しても、彼女、反応がなかった」
「そりゃそうだろうな。お前とは初対面だし」
「でも下の名前『ケースケです』って言ったら、すぐにわかったよ」
「ふうん。Tは奥さんの前でもお前の事、そう呼んでいたんだ」
「そんなアイツが改まって俺の事を『○○君』って書くのヘンじゃないか?」
「いや、メールだと改まるんだろう」

関根によると……
手紙で育った旧世代には「そういう人は大勢いる」との事である。
「周囲がそうなら、自然にそうなってくよ」
「そういうもんか?」
「まあ、年相応の分別というか。大人になるって事さ」
「ああ、そういえばさ」
「今度は何だ?」
「ファックスで書面を送る時、最初に”もしもし”って書く部長がいる」
「プッ。何でまた?」
「電話回線を使っているんだから、それが”常識”なんだって」
「そういう不思議な人がいる事から思えば、”○○君”はおかしくないな」

これで、第一の疑問点は消去された。

「じゃあ、次の疑問点いくぜ」
「おう。次は何だ?」
「Tはコーヒー嫌い、てか、飲めなかったよな?」
「そうなのか?」
「そうだよ」
関根は初耳らしい。
「でも、コーヒー・ゼリーは好きだったぞ」
「あ? そうなの?」
今度は俺が初耳だった。
「それに明治のカフェオレとか。中学の部活帰りによく飲んでた」
「……なんて面倒臭いヤツだ」
けど人間なんて、お互い「相手の極限られた一面」しか知らずに終わるんだろう。
「それに、人の嗜好なんて年齢と共に変わるからな」
「そりゃまあ、そうかも。Tの奥さんを見た時、そう思った」
「だろ? その辺から思えば”コーヒー”はおかしくないよな?」

関根の論理展開はゴリ押しに近い。
けど、これで二門めも消えた。

「じゃあ、最後だ。この街に”富岳”なんて喫茶店あったか?」
「さあ? 俺も憶えてない」
「で、タウン・ページで調べてみたら……」
「あったのか?」
「確かにあったけど、中華料理屋だ」
「それは――妙だな」
「いくらTがヌケ作だとしても、ラーメンとコーヒーを間違えるとは思えない」
「番号間違えて、俺の家にラーメンの出前頼んできた事はあったけどな」
わかる。Tには昔からそういう所があった。
「今から行ってみる? その”富岳”へ」
「そうだな。何かわかるかも知れない」

<続く>

通学路(2)

2009年08月23日 00時25分39秒 | 古い日記
T君の葬儀。(省略)

俺と同じくTと同級生だった関根君との会話。

「結局、Tの死因ってハッキリしないのか?」
「ああ。変死の扱いで司法解剖を受けたけど」
原因不明の突然死。事件性は無し、と言う事で処理された、と遺族から聞いた。
「わからないよな。人の運命なんて」
「うん」
「朝、起きてこないので見に行ったら――そういう訳だったのか」
「奥さん、看護士だからな。瞳孔が開いていたんで只事ではない、
とすぐに気付いたけど」
「手遅れだったんだな」
生き急いだ、と言うにはあまりにもあっけない最後だ。
「ああ。それと。Tのおふくろさんから妙な話を聞いたんだよ」
「どんな?」
「小学校の時の”通学班”って憶えているか?」
「……」
そう言われてみれば、低学年の頃、
高学年のお兄ちゃんみたいな生徒達と、
入り混じって集団登校していたような気がする。
「で、それがどうした?」
「Tと同じ通学班、つまり栄町方面の班だったヤツらの事なんだけどな」
年を追って一人、二人と次々に死んでいき、
現在生き残っているのは一人か二人だと言う。

「まさか? 偶然だろ?」
「そうかな? そうは思えないんだ」
「何で?」
「いつだったか。台風の翌日、大雨で増水した川に落た先輩がいたよな?」
「ああ。確か”てっちゃん”って言ったっけ」
あの時の事は良く憶えている。
場所は運動公園の脇を流れる用水路だった。
「おい! お前達! 危ないからこっちに来るな!」
そう叫んだ、てっちゃん本人がコーヒー牛乳みたいな色をした
濁流に飲まれた。彼は一度だけ顔を上げたが――やがて見えなくなった。
正に俺の目の前で起きた人生最初の大惨事。
大人を呼んできて、警察に通報してもらったのも俺たちだった。

「そう。あの人もTと同じ通学班だったんだぜ」
「ええ? 他には?」
「中学の時に謎の飛び降り自殺をした北村君」
「……」
「あと、高校の時、交通事故で亡くなったカンちゃんも」
「……」
「一浪して大学に入った直後に死んだ下山もだ」
「うーん」
そう言えば、他に亡くなった幼馴染なんてあまり思いつかない。
確率的に言っても、妙な現象である。
「その通学班で、最初に亡くなったのは誰?」
「確か前崎君。Tが一番、懐いていた2こ上の人だ」
「死因は?」
「病死。でも、あれはしょうがないよ」
なんでも、先天的な心臓の病気持ちだったそうだ。
「ふうん。けど、今言った人達、死因や死亡時期は様々だよな?」
「まあね。偶然かも知れないけど。不思議な話だよな」
なんだか気の滅入る話だ。話題を変えたかったが、
結局、俺も話を蒸し返すような事を思い出した。
「ああ。不思議って言えばさ」
「何だ?」
「俺にも不思議な事があったんだ。ドタバタしてて忘れてたけど」

<続く>

通学路(1)

2009年08月22日 00時22分17秒 | 古い日記
パソコンを立ち上げて、気まぐれにWebメールのチェックをすると……
全く何年も会っていないヤツからのメールを発見した。

送信はTから。俺の俺の幼馴染だ。

>お久しぶりです。
>この前、帰郷した折に訪ねてみましたが、留守だったようですね。
>(玄関に名刺を残して置きました)

(中略)

>”富岳”の前を通ったので、
>(この喫茶店、今でもやってるのかなあ?)
>と思い、中を覗き込んだら店の人と目が合ってしまい(笑)そのまま入りました。
>一人でコーヒーを飲みながら、外の景色を眺めていると、
>昔、よく○○君と時間を潰した事を思い出しました。

>では、また。Tより。

一読して、違和感を覚えた。

ヤツが俺の事を「○○君」と苗字で呼ぶ事は珍しい。
と言うか、俺は昔から同級生からは「ケースケ!」としか言われた事が無かった。
それに俺は”富岳”なんていう喫茶店は知らない。
あと、もう一つ。アイツは昔からコーヒーは飲まない筈だ。

小学校からの友人という点は除いて。
ここで今のTの職業などを簡単に説明しておこう。
肩書きは医師にして大学の非常勤講師。
”森田療法”の分野(俺には良くわからないけど)
ではそれなりの業績がある人物……らしい。

何年か前には「医療関係の本も出版した」と風の便りに聞くが、
今の俺からは遠い存在になってしまい、
会話も成立しない関係になってしまったのだろうか?

(しかし……)

以前、玄関にTの名刺が挟んであったのは間違いない。
いわゆる”当事者しか知りえない事実”ってヤツだ。
よって、何者かが悪戯に送ってきたメールとは思えない。

結局、どう返事を書いて良いか? 見当が付かず、そのまま放置。

(まあ、何か用事があれば、電話でもかけてくるだろう)

そんな気持ちで放置した日から一週間後。

早くもそれを後悔する時がやってきた。

深夜の電話はTからではなく、共通の友人、関根からである。
「どうした? こんな時間に?」
電話越しにも伝わってくる関根の重苦しい様子に、ちょっと嫌な予感がした。
「落ち着いて聞いてくれ。Tが……死んだぞ」
「な、何で?」
「今はわからない。とにかく、お前も誰かに連絡してくれ。至急だ」
「あ? ああ」

<続く>

昼下がりのテラス

2009年08月20日 23時10分07秒 | 古い日記
この辺もかなりのモンだけど……
日本一は岐阜県土岐市に軍配が上がる。(と思う)→最高気温

かと言って……そういう場所は冬は暖かくない。むしろ寒い。

ヨーロッパで言えばイタリアみたいな所。

冬は寒く、夏は暑い地区、日本ランキング。(個人的な印象)

3:京都市
2:このヘン
1:岐阜の土岐市とか多治見市あたり



常に進化する。(たまに老化する)

2009年08月19日 23時56分06秒 | EW&F
「うーん」
オサーンが思案顔である。
「何を考え込んでるんすか?」
「なんか、急に思い出せなくなったんだよ」
「何をですか?」
「ド忘れなんだけど……”へ”ってどういう字だっけ?」
「へ?」
「『口を”へ”の字に曲げる』の”へ”だよ」

「それは平仮名の”く”の字を右方向に90度回転させた形で……」
「ああ。そっかあ。平仮名の”く”の横向きか」
暫く考え込むオサーン。けど数秒後、突然、思い出したように言った。
「いや、違う違う! そっちはわかってる!」
「?」
「俺が言ってるのはカタカナの方!」
「カタカナ? あ!カタカナの”へ”ですか?」
「そう! どういうんだっけ? ヘリコプターの”へ”って字は?」
「えーと……」

俺も――何だかわからなくなってきた。