ほぼ日刊、土と炎、猫と煙突

白く燃え尽きた灰の奥深く、ダイアモンドは横たわる。

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2013年03月11日 22時00分09秒 | 古い日記

二年たっても、震災の記憶は生々しい。

と言うか、まだまだ、復興への道のりは長い。

「あの時の事を思い出して、黙祷を捧げましょう」

俺が周囲にそう呼びかけても、乗り気でない人もいた。

いや、むしろ想像以上に悲しげな顔をしている。

「あの。もしかして、あの震災で身内に不幸でも?」

「身内の不幸と言っちゃ何だけど……」

「はぁ」

「今日は孫の誕生日でもあるんだよね。偶々だけど」

あー。まあ、そういう事もあるんだろうな。まるで気がつかなかったよ。