ほぼ日刊、土と炎、猫と煙突

白く燃え尽きた灰の奥深く、ダイアモンドは横たわる。

電気アンマの鬼

2005年04月05日 23時37分58秒 | 古い日記
さて、「小学生レベル」でも、騙した、とか騙されたとか、
他人に利用されたとか...そういう哀しい思い出がある。

たまには、そう言う話でも書こうか。

親戚じゃないのは確かだ。親同士が友達だったのかな?
俺は「大川」と言う家に良く遊びに行った記憶がある。

大川家には、姉と弟がいて、俺は弟の良夫君と良く遊んでいた。

良夫君は俺より3つ年下で、プロレスゴッコが好きだった。
まあ、いつものように適当にあしらって遊んでいたが、
その日、彼は、かなりしつこかったので、俺は最終兵器を出した。

「コラ、静かにしろ!電気アンマだ!」
「アア、ア、ア、ア」

相手(男子)の肉体を痛め付けずに、悶絶させるにはこれに限る。
良夫君はすぐに「ギブアップ!」を連呼して、大人しくなった。

その時、
「何をやっているかと思えば、プロレスゴッコ?」
と笑いながら、姉の直美(俺と同年)が部屋に入って来てきた。

「フフフ。それにしても、男って、情けないわね。そんな事で音を上げるなんて」
と、俺達を見下した様に彼女は言う。

少し、カチンときた俺は、
「何だと?馬鹿にすんな。これは辛いんだぞ。すごく。」
と、言い返した。
「女にはわからねーよ。なあ、良夫。」
「う、うん。」
俺は、さっきまで痛めつけていたのも忘れたかのように、
彼を庇うような発言をして同意を求める。

「へ~え。」
が、直美は相変わらず、冷笑を浮かべているだけだった。
「それじゃあ。」
彼女は突然、床に腰を下ろし、両足を俺の方に投げ出した。
「私にやってみなさいよ。さあ」

「...?」
いきなり飛躍した理論展開で、さすがに俺も躊躇したが、ここまで言われては仕方が無い。
意を決して、彼女の両脚を両手に持ち、股間に足をかけた。
「後悔するぞ!コラ!」

それから、必死で、足を動かしたが直美は全くギブアップしなかった。
それどころか...なんか...喜んでいるような気もする。

5分もすると、こっちの足が疲れてしまい、俺の方がギブアップしてしまった。

「ハアハア。参りました。」
「なーんだ。全然、大した事ないわね。」
「...(負けた)」

以来、その家に行く度、毎回、同じような手口で...ついに痙攣を起こした。
(どーしても途中が知りたい人はコメントにその旨書いて下さい。教えないでもありません。)

「まんまと騙されて、利用されていた」と気が付いたのは、それから何年も後の事だ。

え?その直美(仮名だけど)って人? 憶えていないと思うよ。(多分)