名作劇場（１）

闖太郎が居候して１０日。
八方手を尽くすが、飼い主の行方は依然として不明なり。

しかし、今日。思わぬ展開があった。

俺が庭の掃除をしていると（猫に邪魔されながら）
一台の自動車がゆっくりと我が家に近付いてくる。
ちょっとリッチな感じがする見知らぬ御夫婦である。
（も、もしや？）
やがて、中から御夫人が現れ、猫達がいる方を見て叫んだ。
「ミ、ミュウちゃん！」

「あ、遭いたかった！」

（ミュウちゃん、って名前だったのか）
もう、俺の心の中は……フォルクローレ

てか「母をたずねて三千里」である。

だけど、なんか違う。

逆に”母”がたずねてきたから？

いや、そんな細かい事じゃない。何かこう、もっと根本的な違和感。
それは……

”母”が駆け寄る対象が違うじゃん！
な、なんでピース？　てか、 ミュウちゃんってなんだよ？

＜続く＞

ほとんど居候。

「男の子だって」
「やーね」
「どうする？」
「どうしようね……」

↑闖太郎（仮名）は、上の女子二匹（コマ＆しろたん）に不評。
（いきなり飛び掛ってくるので）

早く飼い主、出てきて！

信じようが信じまいが

達人のコール教室

北関東のガキは、この音を子守唄がわりに聴いて育つ。

歴史から消された男

ビートルズの全盛期（よくわからんけど）
アメリカからシカトされ続けたギタリストがいた。ブラジル人で、
名前をバーデン・パウエルと言う。

（良くボーイ・スカウトの創立者と間違えられるが、別人）

彼は晩年、
「ロックとブルースはいいとして、ジャズは（以下略

と言っていたから、
「そういう方面から疎外されたんじゃないか？」
と個人的には推測している。

バーデン・パウエル的な演奏のわかりやすい例↓
（本人じゃなくて、アルフレッド・モロというギタリストが弾いてます）
Alfredo Muro - Deve ser Amor - Baden Powell

で、3：30辺りに写る白髪の老人がバーデン・パウエル（本人）
と思われます。

この「ウダダダ ダダウダ」と和音（とミュート）で常にリズムを刻んでいる
のが、バーデン・パウエル的な演奏なのはわかるけど……
全盛期のバーデンのギター・プレイ（演奏）は、尋常じゃない。
（と、最近、Youtubeで知った）
こんなのに前座で演奏されたら、
そりゃあ…たまったもんじゃねーな→ここをクリック

ＣＤやレコードを聴いてもでも、ここまでの「高速ウダダダ・プレイ」
はしていない。それもちょっと不思議。

黒豆茶に続いて

スーパーなどへ買い物に行くと「激安！タイムサービス・コーナー」で
こういう↓「オバちゃん達」にはじき飛ばされる事が多い。

（あ、なんか写真違うかも知れない）

しかし、今日に限っては
「綺麗系の主婦」がスパイス・コーナーに押し寄せていた。

（これもイメージ写真です）

ふと、昨日見たＴＶが頭を過ぎる→元ネタ

毛細血管は減っていく！シミ・シワ・たるみ・抜け毛も毛細血管の老化が原因だった！？
※血管は加齢に伴い血管の外側の細胞がはがれ、毛細血管は４０代以降から
　徐々に減少して血流の流れが悪くなり（ゴースト血管）、肌や寿命に影響する
　毛細血管は元には戻らない
○お肌を傷める…シミ、シワ、たるみ、むくみ、冷え性、抜け毛など
○寿命を縮める…骨粗しょう症、腎障害、アルツハイマー病など

【問題】毛細血管の減少を防ぐ効果のある食べ物とは？
【答え】シナモン
※シナモンに含まれる桂皮エキスには血管の内側と外側をつなぐＴｉｅ２という分子を
　活性化させる血管拡張作用があり、桂皮の摂取で血液の漏れを９０％抑制できる
　１日に必要な桂皮摂取量は０.６ｇ、
　八つ橋・シナモンパウダー・シナモントーストなどで摂取する。

案の定、シナモン・パウダーが根こそぎ無くなってたよ。

ウソだと思うなら誰か見てきて。

”帰ってきた男”と”新しい世代”

Ｍノリと一緒にＫ楽器店に行く。

同じ様な年頃（中学～高校？）の少年達が、店内にゾロゾロいた。

「今から始めるの？」
「はい」
「ギター？」
「ベースです」
「うーん。ベースもジャンルによって色々と奏法があるからね。ちょっと音聴いてみる？」

（あれ？ Ｙ田君だ！）

彼らに楽器の説明をしている店員さんの顔を見て、
俺は心の中で思わず叫んだ。一体、何年ぶりだろう。

もう、Ｙ田君じゃねえし。Ｙ田さんだ。

彼は一見、普通の青年に見えたが、色々と伝説があった。
（空手の有段者で一人で暴走族を壊滅させた、とか
　巨大なマーシャル・アンプを一人で二階まで軽々と運ぶ、とか）

＊あくまで噂。真偽の程は不明です。

一方、普段は面倒見が良くて親切なので、
「ロック少年達の兄貴的存在」と言うか……
隠れた名物店員だった。

しかし、ある日（ちょうど俺が音楽活動を止めた頃）
彼は我々の前から姿を消した。

こんな時。こういうプチ有名人は、
普通、どこかしらで「目撃情報」があるもんだが、
全く音沙汰なしで一時期は「死亡説」まで流れていた。

少年達が去った後、俺は声をかけた。

「Ｙ田さん…ですよね？」
「はい」
「えー！　長い間、ここにはいませんでしたよね？」
「はい。５年ほど前に戻ってきました」

そんなに経つのか。けど、良く考えたら俺もここ１０年くらいは、
この店には全く来ていないし。

「懐かしいなあ。俺も昔は……」
「ええ。憶えてますよ」
「え？」
「名前は忘れちゃいましたけど。顔は憶えてますよ」
多分、俺よりも”一緒にいたウルサイ連中”の事が印象に残っているんだろう。
「どこへ行ってたんですか？」
「ええ。海外の方にちょっと……」
「海外って、どこの？」
「アメリカとかオーストラリアですけど」

詳しい話は訊けなかったが、
ルックス的に彼が以前と変わった所と言えば……
顔に新しい傷が一つ増えていた事だ。

「今日は”次の世代”を連れて来ました」
ついでにＭノリを紹介。
「楽器は初めて？」
「はい」
「色々と教えてやって下さいよ～」
彼は俺の方を見て、笑いながら言った。

そういう訳なので、
Ｍノリには「怪しげなＹ田伝説」を色々と教えといた。

５年に一度のネタ

運転免許の更新に行く。

受付にいたのは５年前と同じコだった。

かつてのオドオドした感じ初々しさは消えていたが、
相変わらず県北訛が抜けておらず、ちょっと言葉がわかりずらい。

大体、この辺（県南）の警察関係者は県北出身の人が多い。
（あえて地元には配属しないようにしているらしい）
なので「Ｕ字工事」が直らないんだろう。
（いや、別に直さない方がいいけど）

さて。
昔と違って堂々とした態度で手続きを行う彼女。
しかし、写真を撮る段になって、テコズりだした。

「あれ？ も、も一度 撮ります」
「？」
なんで？　何が悪いんだろ？
「ダメだぁ はぁ」
「？」
何がダメだか？ 良くわからない。
「じゃ ＆％＄＃（聞き取り不可）で メグゥガネ取ってもらえますか？」
「はあ？」
「レンズぅが反射ぁせて、うまく撮れねぇいっす」
「あ、はい」

（……ちょっと大袈裟だな。ここまで訛ってないよ）

ネームプレートに書いてある彼女の名は○川。

それは昔と変わっていなかった。

もし、苗字が変わったら、
「あれ？　結婚したんですか？」
と訊いて驚かしてやろう。と、今から密かに画策している。

運転席から見た光景

おい！　オマエさあ。どっから来たんだ？

うーん。それが……思い出せないんだ。

……だってよ。どうする？

あー。昼寝でもすっかな。

目を瞑ってると顔がわからねえぞ。

闖入者（ちんにゅうしゃ）

また、迷い猫（♂、ちょいチビ）がやって来た。
普通、他所の猫はピース（♂）が撃退するのだが、今回は事情が違う。

何故か？ピースとは喧嘩にならない。
（というか、弟みたいな感じで受け入れてる）

一方、しろたん（♀）とコマ（♀）は激しくこれを拒絶。

油断してると家の中にまで入ってきて大混乱。

当分、コイツには悩まされそうだ。

デブ線

太った赤ちゃんの腕。
この時出来た「皮膚のシワ」は、大人になっても残る事がある。
……それを「デブ線」と言うのが正式名称なのか？否か？わからないけど。

ハッタリズム（１）

ロバ耳音楽院、奇跡の開校。

ギター課のみ。生徒、Ｍノリ君（１６）だけ。

「ハッタリ」がテーマなので、とりあえず、基礎練習は後回し。

いきなり課題曲これ↓
You know you love me? 木村カエラ (Guitar cover)

まず、イントロの「レレドドレレミミソソミミレレドド♪」（Kye E）
が出来ない。
右手がかなり忙しいので、
「レードーレー（以下略
に簡略化してやらせてみた。

でも、やっぱり出来ない。

その一方で……
「こっちはもっと難しい。４フレット先の離れた弦を同時に押さえるから」
「こう？」
「え？　小指使わなくてもそこまで届くの？」
「うん。人差し指～薬指で普通に押さえられる」
......「これは出来ないだろう」と思っていた事は案外、簡単に出来た。

ウサビッチ

デカ過ぎるよ。

世にも奇妙な……

夜中に一人。この曲を弾いていたら、怒られた。

てか「この曲をギターで弾こう」と思う人がすでにいた事に脅威を感じた。

↓

世にも奇妙な物語 メインテーマ「ガラモン・ソング」


元ネタ
世にも奇妙な物語 傑作選 【短編集】

企業努力

「いらっしゃいませ。あの……」
ガソリン・スタンドで店員さんが言う。
「誤給油防止の為に、このような物をミラーに掛けさせていただいてもよろしいでしょうか？」
「？」
一瞬、何だかわからなかったけど、現物を見て意味がわかった。
レギュラーとハイオクの入れ間違いを防ぐための道具であろう。
「あ、いいですよ」
俺がそう言うと、わざわざ、タオルをミラーに掛け、
さらにその上からこの「看板」を掛けた。

今の所、これをミラーに付けたまま帰った事はないけど、いつかありそう。

これが幻の右です！

４月１１日は「ガッツ・ポーズ」の日→ここをクリック

案外、「ガッツ・ポーズ禁止の状況」は多い事を知った。