ほぼ日刊、土と炎、猫と煙突

白く燃え尽きた灰の奥深く、ダイアモンドは横たわる。

練炭を売る

2005年04月14日 22時52分39秒 | 古い日記
そもそも...
練炭は、七輪で焚いて、一酸化炭素中毒を起こし、
自殺につかう道具...ではない。

七輪で焚くのは、一緒だが、煮炊きをするために使うもので、
ガスや電気の無い時代には生活必需品だった。
(俺はその時代は知らんけど)

韓国などでは今でもオンドルに使ったりするらしいのだが、
かつては日本でも、「練炭売り」が配達をしていた。

その「練炭売り」の話を年配の方から聞いたので、
何かの参考にして頂ければ幸いである。(なるとは思えないけど)

・・・・・・「以下、M氏談」・・・・・・

「練炭売り」は、トラックに写真の様な7個1ブロックの包みを、トラックに堆く積む。
そうだな。2メートルちょっとくらいの高さだろうか?

トラックの荷台の高さを含めると、地上から3メートル近い高さになる。

と、なると、梯子か何かを使って「積み上げる」しか方法は無いだろうが、
それらしき道具を装備している様子は無い。

それが長い間、不思議だった。(そうだ)

が、ある日、「練炭売り」が練炭を積む現場を目撃した。

1:1ブロック(7個)を二個重ねる。
2:それを手の上にのせる。
3:バスケットボールをシュートするように、上に放り上げる。
4:見事、着地。
5:1:~4:までを繰り返す。

嘘のようだが、昔はそんな事ができる人達がいた。

・・・・・・「以上、M氏談」・・・・・・

さて、練炭は一個で1㎏程度だろう。(直径は13cmくらいかな?)
1ブロックが7個で2ブロック、計14㎏、これを1メートル近く上に放り投げて、
1cm以下の誤差で、積み上げていく。(1cm以上誤差があったら、1メートルも積めないだろう)

外見は普通のオジサンがこれをやっていたそうだから、見ていて信じられなかったそうだ。

俺も、それほどでは無いが、似たような経験がある。
通称、「運び屋のタッちゃん」と呼ばれている人だ。

身長160cmちょっと、体重も50㎏弱くらいのヒョロヒョロしたオジサンだが、
40㎏のセメント袋を一度に2個担いで、
現場の仮設の階段を、一日に何度も往復していた。

まあ、力自慢の人はやってみるといい。一回で脱落すると思う。

以前書いたけど、今や俺も
力仕事(のようなもの)をせねばならぬ。
が、「慣れる」と意外に筋肉を酷使しなくても、
それなりに出来るようになったりする。

そういうものの一種だとは思うけど。