ほぼ日刊、土と炎、猫と煙突

白く燃え尽きた灰の奥深く、ダイアモンドは横たわる。

ある男の思い出

2009年01月29日 23時47分02秒 | フィクション
今でも、あの事を思い出すと、心がチクチクと痛む。

子供なんて「自分の残酷さ」に気付かず、
己さえも傷つけてしまう。

暗い話は聞きたくないって人は読まない方がいい。

けど、「人を傷つける」というのはどういう事なのか?

知りたい人には読んで欲しいんだ。

―本文―

僕が子供の頃、近所にカッちゃんという少年がいた。
カッちゃんは所謂、知的障害者で言葉もヘン、態度もヘンだった。

ある時、ちょっとだけ「カッちゃん」のモノマネをしたら、
周囲にやたらにウけた。

(笑いを取るのは、こんなに簡単なのか?)

さらに修練を重ね、周囲を常に爆笑させられるようになると、
調子に乗った僕は毎日のようにカッちゃんをからかっていた。

「アヘ~アヘ~」
ある日。下校中に彼をみつけた僕が
いつものようにモノ真似をしながら、すぐ後ろを歩いていると……

今度は見知らぬオジサンが道の向こうから血相を変えてすっ飛んで来た。

「おい! お前!」
「ア”?」
僕はそれでもトボけて誤魔化そうとした。
世の中には「カッちゃんのモノマネで、笑わない人もいる」
……なんて事は、当時の僕には想像もできなかったんだ。
「ナ、ナニが?」
「バカな真似は止めろ! 黙って見てれば、毎日、毎日……」
オジサンの説教は続くが、僕は構わない。
逆にオジサンの方を指差してこう言った。
「デヘ~♪ 良く言うお。このシト」
これはカッちゃんの口癖だ。
が、そんな元ネタがわからなくても、十分受ける必殺のネタ……の筈だった。
「デヘヘヘ~」
でも、一番、今の状況がわかっていないはカッちゃん当人だった。
彼が意味も無く笑いだすと、ついにオジサンの堪忍袋の緒が切れた。
「きさまあ!!!」

この直後に起きた惨劇は、思い出したくもない。

まあ、ブン殴られたのは俺じゃなくて……

カッちゃんの方なんだけどね。

最後の弾丸

2009年01月27日 00時21分33秒 | 古い日記
”冴えない男”が一夜にしてスターに
    ↓
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日本のテレビでも、やったらしいから、皆、知ってるか。

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そう言えば思い出した。
男ばっかりの多忙な理系職場で女性と縁が無く、
40近くなってようやく結婚した”さえない男”のAさん。

その彼が結婚式の披露宴で、初めて人前で歌を歌った。
しかも、弾き語り。

うーん。余興と言うにはあまりに上手くて、皆、絶句。

「何故、今まで、あの”武器”を使わなかったのか?」
と皆、不思議だったが……

今まで”最終兵器”を使う機会が無かっただけじゃないのか?
という結論に達した。

どんな”隠し玉”も、タイミングを間違えれば効果は半減する。

早く出してもダメだし、遅すぎてもいけない。

「使い所」を良く考える事だ。

一時給付金

2009年01月25日 22時07分16秒 | フィクション
オーストラリアで昨年12月にスロットマシンに
記録的な金額がつぎ込まれたことが判明。

政府が景気刺激策の一環として同月に配った一時給付金が
「ギャンブル業界を潤わせた」
と批判の声が出ている。

 AAP通信などの23日の報道によると、
同国ビクトリア州の12月のスロットマシンへの賭け金が
過去最高の2億4800万豪ドル(約144億円)に達したほか、
クイーンズランド州でも前月比で10%増加。

ラッド政権は昨年のクリスマス前に、
年金受給者や低所得家庭などに1人当たり1000―1400豪ドル
(約5万8000―約8万1000円)の一時金を支給し、
金融危機への素早い対応が評価されていた。

 ギャンブル規制強化を訴える専門家や野党議員らは
「給付金と賭け金増加の因果関係は明らか。
 個人消費刺激のもくろみ通りにいかなかった」
と批判している。

同国ではスロットマシンをはじめ各種の賭け事が盛んで、
ギャンブル中毒が社会問題となっている。 (共同)

元ネタ

面倒だから給付金は、
「国営ギャンブル」で回収し、別の財源にしちゃえばいいじゃん。
いっそ、税収は全部それで賄うといい。

昨年の4~5月?

2009年01月24日 22時59分31秒 | 時事メモ
中国製ギョーザ中毒事件で、製造元の天洋食品
(河北省石家荘市)が事件を受けて日本に出荷できず、
中国国内で回収した大量のギョーザが昨年4―5月、
同省唐山市の鉄鋼メーカー、唐山鋼鉄で無料配布され、
食べた複数の従業員が下痢などの中毒症状を
訴えていたことが24日、分かった。

唐山鋼鉄関係者や複数の従業員らが明らかにした。
問題を受け唐山鋼鉄はギョーザを回収。

中毒症状を訴えた男性従業員の一人は
「食べた直後に激しい腹痛に襲われ、そのまま二日間寝込んだ」
と共同通信に 証言した。
男性は病院で検査を受けておらず、
日本の事件で検出された殺虫剤 メタミドホスによる中毒と断定はできないが、
食後すぐに発症しており何らかの毒物中毒だった可能性がある。

中国政府は、
「昨年6月に中国国内で天洋食品製ギョーザを食べた4人」が
中毒となった事件については日本側に通報したが、
唐山鋼鉄の件は通報しておらず、
事件解決へ向けた中国側の協力姿勢が問われそうだ。

関係者によると、ギョーザ配布は
国有企業の天洋食品を監督する河北省国有 資産監督管理委員会が、
唐山鋼鉄の親会社の国有企業、河北鋼鉄集団に指示 していた。

また別の関係者は、昨年六月の中毒事件で同集団の子会社、
承徳鋼鉄(河北省 承徳市)で配布されたギョーザを食べた従業員らが
被害に遭ったと明らかにし、 地元政府が
大量の天洋食品製ギョーザを組織的に“横流し”していたことも判明。

この事件については中国政府は7月、日本側に通報していた。

唐山鋼鉄関係者らによると、
ギョーザは昨年5月の連休に合わせ、福利厚生の 一環として
同社の第二鋼鉄圧延工場や冷延薄板工場などで働く多数の従業員、
関連の唐鋼医院の医師らに配布された。 (共同)

……どうせまた、すぐ忘れて同じ事が繰り返されるよね。

今日のゴリラ

2009年01月22日 22時40分24秒 | 古い日記
くどいようだが……昨日の続き。

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作者の当日(1月19日)の日記(削除済み)を拾った。

以下、コピペ。

「そして、そのあと左千夫短歌大会へ
のぎくプラザで土屋さんと合流して会場へ
ちなみに土屋さんの歌は

せんぷうき
弱から中に
切り換えて
強にかえたら
空飛んじゃった   でした。

中に入って、新聞の人と話して表彰式
一般から始まったけど、空気が重い…
完全にゴリラと扇風機が入り込める勢いじゃなかった

この2つを評価した田井先生と安雲先生はどんなヤツだと思ったら、
田井 安雲っていう一人だった


そして、賞状もらって、席に着いてから一時間の好評やアドバイス

ゴリラ人間 はべた褒め…一番、話が長かった
お客さんは爆笑だし、田井先生はウホウホ読めないし…
恥ずかしかった

そして土屋さんの扇風機は好評ではなく、批評だった
『ありえないですね』や『このような事をするのを止めるのが
私たち大人の責任です』など言われたい放題だった
お前が選んだんじゃねぇのかよってなったね

帰りに土屋ママが記念撮影しておしまい
結局、二時間半みんな来なくてよかったよかった
明日はセンターもしどうでもよいね

以上、コピペ終了。

……噂には聞いていたが。

自分の短歌を「ゴリラ人間」と呼んでいる事からして、
ほぼ、100%確信犯だね。

我々が普段何気なく読んでいる新聞記事が
「いかに真実を伝えていないか?」
が如実にわかる。

一度でも「新聞沙汰」を起こした経験がある人なら、わかるよね?

昨日のゴリラ

2009年01月21日 22時58分38秒 | 古い日記
さて、昨日の続き→ここをクリック

今さら、
「え? あれ? 冗談で書きました」
とは言えず……新聞記者の巧みな誘導により、
「ゴリラの孤独を表現したかった」
などと、言わなければならなかった少年の気持ちはいかばかりだろう。

若者や子供に「短歌のモチーフ」などない。

あるとすれば、多分、これだ↓



てか、百歩譲って、
「ゴリラも人間と同じように孤独」
と感じたとしても「それを短歌で表したかった17才」
がこの世にいるとは俺には思えない。

俺の事を「嘘の上塗り野郎!」と思った人は→ここをクリック

選者、78才

2009年01月20日 22時23分26秒 | 時事メモ
山武市出身の歌人で小説家の伊藤左千夫(1864~1913)をしのび、
短歌に親しむことを目的にした第57回左千夫短歌大会(同市主催)が18日、
同市殿台の成東文化会館のぎくプラザで開かれた。

小中高校生と一般の各部で作品を募集し、
今回は過去最多の2987の応募があった。

高校生の部ではゴリラの孤独を表現した
県立成東高校2年菱木俊輔君(17)の作品が市長賞に輝いた。

昨年春、千葉市内の動物園でゴリラを見て、

ゴリラも人と同じように孤独なのでは ないかと感じた」そうで、
その孤独感を表現したかったという。

ゴリラのイメージを 文字で表すなら…(中略)…
書き始めて30分ほどで完成したという。選者の田井安曇さん(78)は
「素手でつかんだ本音を歌っているユニークないい歌だ」と評価する。

国語の授業でつくり、応募した。
入賞の知らせを聞いた時は
「まさか、と思った。先生は何かの間違いか?と思ったそうで友人からも奇跡だと言われた」
バレーボール部員で、得意科目は数学と国語。
短歌は「これからも何かの機会が あれば作るかもしれない」と話していた。

市長賞作品↓

ぼくゴリラ ウホホイウッホ ウホホホホ ウッホホウッホ ウホホホホーイ

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忠告

2009年01月19日 21時14分38秒 | 古い日記
昨日の話はワカラン???……という方は→ここをクリック

*便座は「トイレの蓋」とは別物です。

が、一人暮らしをしている男性も、
洋式トイレに慣れていない男性も、
早いうちに「便座を下げておく習慣」を身に付けておくべきだ。

でないと、将来、
「彼女のケツが便器にハマッて抜けなくなる」
という、別の悲鳴を聞くことになるよ。

どっかで読んだ小噺

2009年01月18日 23時30分01秒 | フィクション
あのひとの事を思い出すと、今でも残念でならない。
かわいらしい顔に不釣合いな長身とやや低いハスキーな声。
サバサバとした明るい性格。
最初は性差を感じない友人のような感覚だったが、
何度か会う内にお互い特別な感情が生まれ、
彼女が僕の部屋に来る事になった。

ビールを飲みながら部屋でDVDを見てたら、彼女が言う。
「ねえ。ちょっとトイレ貸してくれない?」
「ああ。その突き当りを曲がって右だよ」
が、暫くすると、悲鳴が聞こえてきた。
「キャ!」
「どうした?」
「ゴ、ゴキブリがいたの」
「どこに? トイレにか?」
「ええ。便座を上げたら裏側に……」
しかし、そこは彼女。
勇敢にもトイレットペーパーでゴキを叩き落し、そのまま流してしまった、という。
「それにしても、さあ」
いくらビックリしたとはいえ、いざとなるとあんな悲鳴をあげるとは……
普段の彼女の様子からは想像できなかった。
「やっぱり女の子だな」
「え? なにそれ?」
「いや……なんでもないよ。ハハ」
僕が笑うと、彼女も照れたように笑った。
「テヘへ」

そうだ。あの時、気が付くべきだった。

僕達は互い「別の意味」で笑い合っていた事を。

<終>