さーて。今日も、明るく元気に陽気に引き篭もるか。(花粉症だもん)
『子供の頃読んだ本を大人になってから読み返すと、印象が変わる』
と言うけど、そーでもないぞ。別に。」
と言う人がいる。
それは、それで別に構わないけど、やっぱり子供の本の方が字が大きいし、
難しい言葉には解説が付いているし、読みやすい。
そんな訳で、図書館で小川未明(童話作家)の本を借りてきた。
「野ばら」という一遍は、
学校の教科書などにも、載っていたのでご存知の方も多いと思う。
これは鮮明に覚えていたので、印象は変わらなかった。
さて、もう一つ、これも学校の教科書に載っていたと思うが、
「殿さまの茶わん」と言うのがある。
ストーリー:
殿様は、普段、薄手の高級な茶碗を使っていたが、
ある時、民家で庶民が使う安物の茶碗と出会って言う。
「これは、いかなる者の作じゃ?」
「御恐れながら...名も無き陶芸家の作でございます。しかし、何ゆえでございましょう?」
「うむ。熱い物を入れても手が焼けぬ。こちらの方が、使う者の事を考えた良い茶碗じゃ。」
とまあ、そんな話だ。(「野ばら」と同じ作者の作だとは知らなかった)
窯業に従事し始めた頃、一般に「陶器」と言われている物の中には、
「陶器、せっ器、磁器」の3種類がある事を知った。
JISの規格で言うなら、
24時間浸水させて、水を1%以下しか吸水しないのが「磁器」で、
5%以下なら「せっ器」それ以上なら「陶器」と言う事になる。
陶芸家は慣習的に「磁器」を「石物」、陶器を「土物」と言ったりする。
極簡単に言えば、「硬くて詰まった質感の焼き物」が磁器で、
「空隙が多く、ガサガサした植木鉢みたいな焼き物」が陶器、
(よって、陶器より磁器の方が熱が伝わりやすい)
そういう事を「石物、土物」と抽象的に表現する。
(指で『焼き物』を弾いてみて、『チーン』と鳴れば磁器、
『ボコ』なら陶器、というチンボコな表現をする人もいる)
また、「陶器」は日本古来の焼き物で、「磁器」は中国、朝鮮から入ってきた、
最先端のセラミックだった。(秀吉の朝鮮出兵の頃の話だけど)
さらに、陶芸の世界では「薄く作れる程、名人」と言う伝統があり、
磁器の方が、強度的に有利で「薄く作る事」が可能だった。
よって、「殿様の茶碗」は薄手の磁器で「農民の茶碗」は厚手の陶器だった、
時代は、江戸時代の初期頃?
と...今になると、そんな余計な事を考えたりもする。
まあ、引き篭もったら、貴方も童話でも読んでみると良い。
童心を取り戻せるかも知れないし、何か新しい発見があるかも知れない。
『子供の頃読んだ本を大人になってから読み返すと、印象が変わる』
と言うけど、そーでもないぞ。別に。」
と言う人がいる。
それは、それで別に構わないけど、やっぱり子供の本の方が字が大きいし、
難しい言葉には解説が付いているし、読みやすい。
そんな訳で、図書館で小川未明(童話作家)の本を借りてきた。
「野ばら」という一遍は、
学校の教科書などにも、載っていたのでご存知の方も多いと思う。
これは鮮明に覚えていたので、印象は変わらなかった。
さて、もう一つ、これも学校の教科書に載っていたと思うが、
「殿さまの茶わん」と言うのがある。
ストーリー:
殿様は、普段、薄手の高級な茶碗を使っていたが、
ある時、民家で庶民が使う安物の茶碗と出会って言う。
「これは、いかなる者の作じゃ?」
「御恐れながら...名も無き陶芸家の作でございます。しかし、何ゆえでございましょう?」
「うむ。熱い物を入れても手が焼けぬ。こちらの方が、使う者の事を考えた良い茶碗じゃ。」
とまあ、そんな話だ。(「野ばら」と同じ作者の作だとは知らなかった)
窯業に従事し始めた頃、一般に「陶器」と言われている物の中には、
「陶器、せっ器、磁器」の3種類がある事を知った。
JISの規格で言うなら、
24時間浸水させて、水を1%以下しか吸水しないのが「磁器」で、
5%以下なら「せっ器」それ以上なら「陶器」と言う事になる。
陶芸家は慣習的に「磁器」を「石物」、陶器を「土物」と言ったりする。
極簡単に言えば、「硬くて詰まった質感の焼き物」が磁器で、
「空隙が多く、ガサガサした植木鉢みたいな焼き物」が陶器、
(よって、陶器より磁器の方が熱が伝わりやすい)
そういう事を「石物、土物」と抽象的に表現する。
(指で『焼き物』を弾いてみて、『チーン』と鳴れば磁器、
『ボコ』なら陶器、というチンボコな表現をする人もいる)
また、「陶器」は日本古来の焼き物で、「磁器」は中国、朝鮮から入ってきた、
最先端のセラミックだった。(秀吉の朝鮮出兵の頃の話だけど)
さらに、陶芸の世界では「薄く作れる程、名人」と言う伝統があり、
磁器の方が、強度的に有利で「薄く作る事」が可能だった。
よって、「殿様の茶碗」は薄手の磁器で「農民の茶碗」は厚手の陶器だった、
時代は、江戸時代の初期頃?
と...今になると、そんな余計な事を考えたりもする。
まあ、引き篭もったら、貴方も童話でも読んでみると良い。
童心を取り戻せるかも知れないし、何か新しい発見があるかも知れない。