ほぼ日刊、土と炎、猫と煙突

白く燃え尽きた灰の奥深く、ダイアモンドは横たわる。

猫ミステリー(2)

2008年10月29日 22時54分25秒 | 猫の名は?
ちょっと気になったので調べてみた。

当家に伝わる古いアルバムの中にあった白黒写真から。

推測するに1950年代。

後ろに写っている人物は、中学~高校時代の叔母(故人)であろう。

言い伝えによると、叔母はこの猫を溺愛していたらしい。

名前は”オセ郎”だといわれている。(ウソだけど)

なんか、似てねえか?→ここをクリック


ゲームを作ってみる事

2008年10月28日 22時47分57秒 | 古い日記
昨日の続き。

脳波計の仕事をしているSさんは俺に言う。

「テトリスを作ってくれないか?」
「はあ?」
「この脳波計の画面の上で動くテトリスのプログラムだよ」
「……」

脳波計に何故、テトリスが必要なのか?と訊けば……
「外人ウケが良いから」
という理由だった。

要するに海外で商品(脳波計)をプレゼンする時、
ちょっとしたジョークになるらしい。

「ゲーム機能付きって、日本じゃシャレにならないかも知れないけどね」
「そんなもんですか」
「時間があったらでいいからさ。やってくれるね?」
「はい」

とは言っても、脳波計はパソコンじゃないし色々と制約がある。

色々と考えた挙句、
文字フォントの□(四角)を組み合わせて、
ブロックを作る事を思いついた。

□□
 □
 □

こんな感じ。(揃ってねえな)

一週間後、あまり見栄えは良くないが一応それらしい物が完成した。

「テトリス、出来ました」
「俺のオセロも出来たよ」
「え?いつの間に……信じられないなあ」
本来の仕事が忙しかった筈なんだが、
Sさんくらいになると、片手間にチョチョイと出来てしまうらしい。
「じゃあ、やってみる?」
「はい」

でも、すぐに気付いた。

(このソフトには致命的な欠陥がある)

「あの……」
「何だ?」
「オセロのルール知ってます?」
「いや、実は良く知らないんだけど」
「石を好き勝手な所に置いちゃダメですよ」
「そうなの?」
「必ず相手の石が取れる場所に置かなきゃ」
「ああ。なるほどね」
「それとパスも自由にできません」
「へえ」

(こんな予備知識で良く作る気になったもんだ)
と妙な感心をした。

余禄:


若い頃の無茶

2008年10月27日 22時45分53秒 | 古い日記
「過去に自分がやった事は何だったのか?」
大袈裟に言うと、
「歴史の中で、それがどのような役割を果たしたのか?」
今になって見えてくる場合がある。

そう言えばこんな仕事に関わっていた事もあるなあ。

第3世代(電子ファイリング脳波計)
早すぎたデジタル脳波計と日本の混迷→ここをクリック

俺達は「ペーパーレス脳波計」って呼んでいたけど。

あれ? 日本○電のEGG3100って見覚えがあるよ。



……これ、作ったの俺だ。

いや。ウソです。俺は駆け出しの下っ端でした。
でも、この機械の「中身」を開発したのが、かつて俺が勤務してた会社でした。
(要するに日本○電からのアウトソーシング)
担当してたのは狂人プログラマーのSさんで、俺はその下働きでした。

この脳波計でテトリスをしてました。



いや、テトリスが出来るようにプログラムを追加しちゃいました。
(理由は後日書く)
それはそのまま商品化されたらしいのですが(以下、略)

この日本○電という会社は――

アナログ技術は一流だったが、デジタルの技術はてんでダメだったので、
ほとんどSさんが一人で作り直したとか、社員の多くが○価○会員で、
「うまく行かないのは”お祈り”が足りないんじゃない?」
と言うと本気にして、皆、一斉に数珠を取り出し、○○を唱え始めるとか……

そういう事はさておき、やはり、あの仕事は「時代の仇花」に終わったのか?

と悟った次第です。(と言うか、そんなのばっかりだな)

え? 俺が勤務してた会社って何処だって?

今はもう無いよ。

千年タイル

2008年10月26日 23時33分40秒 | 古い日記
俺がタイル屋時代に作った製品は、
「今、どこにどう設置されているのか?」
良くわからない。

が、製品によっては「あの場所しか無いだろう」
と推測できる物もあり、調べてみたら見つかった。

日本鉄道発祥の地→ここをクリック

このタイルは磨耗に強く、
何年経とうが、人が何人歩こうが……
理論上は絵が消えたり、退色する事は無い。

が、色々あって(需要が無い)その技術は永遠に封印された。

しかし、汚れてるなあ。

消耗戦

2008年10月26日 02時23分45秒 | 古い日記
ヘッジファンドとは、一応こういう事になっているが、
利益が出る場所には必ず現れるので「ハゲタカ」
と呼ばれている。

ヘッジファンド→ここをクリック

1992年。
一国が一個人によって危機にさらされたポンド危機→ここをクリック

1997年。
当時、俺が勤めていた会社を(間接的に)潰したアジア通貨危機→ここをクリック

今や他国を侵略&略奪するのに直接的な暴力はいらない...らしい。

そして2004年。
当時の世界情勢からターゲットを日本に選んだヘッジファンドは、
ひたすら円を買い捲り、円は$=117円から$=105円まで高騰した。

(……これは戦争だ!)

ついに日本の財務省が市場に介入。

詳しくは→ここをクリック

財務省は保有している米国債を売却して資金を作り、
逆に「円売り&ドル買いを続ける」
と言う荒業を繰り出した。

どちらが根負けするか? いや、先に資金が底を付くのか?
必死の攻防が二ヶ月間繰り広げられたが、
$=100円ラインを割り込めず、$=115円近辺で止まり
ついにヘッジファンドは日本からの撤退を決意した。

当時、アメリカではヘッジファンド2000社が倒産したらしいが、
「結局、得をしたのは誰なのか?」は良くわからない。

ここで、第一次世界大戦中、
仏独の国境で行われた”ヴェルダンの戦い”を思い出して欲しい。

1916年2月から12月16日まで両軍は激しく争い、一進一退の攻防が続き、
フランス軍36万人、ドイツ軍33万人の死者を出したが……

結局、終わってみれば国境線は以前と変わらなかったとさ。

トルコ行進曲

2008年10月25日 00時05分32秒 | 猫の名は?
ジェッディン・デデン  'Ceddin Deden'(祖父も父も)

知っている人はほとんどいないと思うが、
大昔、向田邦子原作のNHKドラマ「阿修羅の如く」でテーマ曲として使われた。


トルコ軍楽隊は、マーチング・バンドのルーツであり、
西洋の音楽家達は好んでトルコ(風)行進曲を作った。
(旋律はちっともトルコっぽくないけど)

でも、これは絶対そうだよな。

宮さん宮さん(トコトンヤレ節)

作曲者が、大村益次郎になってる。

壊れないけど、ある日消える

2008年10月24日 04時10分53秒 | 古い日記
ネパール軍と俺。

文化的相違とか、知的レヴェル以前に「お互いの言語」が怪しい。

そこで彼らの日本語能力を確かめてみた。

「ワタシ、漢字、少し読めます」
「え? そうなの?」
「例えばそれ――」
彼は俺が手にしたペットボトルを指差して、こう言う。



1:”午後”はアフタヌーンである。

2:前にある”紅”の字の意味はわからないが、
  ”茶=Tea”である事は理解できる。

「――あの、前から思っていたんだけど」
「ナンデスカ?」
「もしかして、凄く頭が良くない?」

経歴を訊ねてみると案の定、彼は本国の大学院まで出ていた。

「専攻は何でしたか?」
「ジオグラフと法律です」
「で、日本に来てからは何を?」
「茨城県で野良仕事、豚飼……etcを歴任しました」
(うーん)
日本の農政と官僚制について語りあった後(ウソだけど)
俺は思う。
「この人、無駄なオプション機能が充実しているOSみたいだな」
「ナンデスカ?」
「い、いや、何でもない」

そう言えば……

前任のネパール軍隊長も、かなりのインテリだったが、
奇しくも名前が”○スタ”だったっけ。


あの頃の未来

2008年10月19日 21時43分37秒 | 古い日記
バブルの時代、突然、この長者番付に躍り出た無名の若者は
憮然とした表情でこう言った。
「何もしてません。ただ、土地を売却せざるを得なくて」
「何で?」
「相続税です」
そりゃあ、ちっとも嬉しくねえだろうなあ。

さて。

今やウヤムヤになり
「銀行は悪くない。自己責任だよ」
の一言で闇に消えようとしている「あの連中の功罪」を思い出して欲しい。

(いや、功の部分は報道されないし、良く知らないけど)

バブル時代に日本の銀行各社が推し進めた”大型フリーローン”である。

彼らは現れる。

地価の高騰で「相続税が払えず、住んでいる所を追い出されるんじゃないか?」
と心配する人の所に。

銀行員の説明は以下の如し。

「財産の相続と言っても”マイナス財産”もあり、
 債務(借金)を負っていれば、それがプラスの財産と相殺される。
 よって、所有する土地価格に相対するような大金を借りれば、
 莫大な相続税を払わなくても済む」

……間違った事は言っていない。(基本的に)

借りた金でマンション経営すれば、年間収入が2000万、
それで借金は十分返せてオツリがくる。

当時の時代背景を考えればかなり説得力のある言葉だったと思う。

ただし、実際に財産を相続する時になったらどうなっていたのか?

バブル崩壊で土地価格が下落。

財産は基礎控除額だけで相殺され、相続税など最初から発生しなかった。

マンション経営も上手く行かず、後には莫大な借金だけが残る。

と言うか、元金が元金だけに利子が偉い事になる。

銀行は公的資金投入(言葉は綺麗だが税金、つまり国民全体で負担)
で生き返ったが、路頭に迷う人達は救済されなかった。

銀行被害の実態


うーん。思い出すなあ。
大昔、中野の激安下宿(家賃1万6000円)の大家さんから、
「もう限界だ。ここ壊してマンション作るから出て行って」
と言われた俺も被害者の一人です。

数年後、見に行ったら更地になっていたけど、何も建ってなかったよ。

今考えると……こういう事だったのかい?

高額納税者の孤独

2008年10月19日 20時37分40秒 | 古い日記
おかしい。何かがおかしい。
ちょっと前まで「どの業界の人間がどれくらい儲けているのか?」
なんとなく実感としてわかったものだが、
ここ最近、目印となる”何か”が消えたような気がする。

その時代を象徴するような花形職業……

以前はその収入額について察しが付いたモンだけど。

しばらく考えて思い当たった。

最近、アレをやっていないだろ?

初夏になると新聞やテレビを賑わした→額納税者公示制度

以下、コピペ。

高額納税者の氏名、住所、所得税納税額を
税務署に公示する制度が創設されたのは、昭和25年。

国家に貢献している優秀納税者を顕彰する一方で、
公示金額に疑問を持った第三者から、
所得隠しに関する情報が寄せられることを期待するという、
いわば“監視”の役目も担った。

当初は、通報者に対し報奨金も支払われていたという。

対象は、所得税額が1000万円以上の高額納税者で、
バブル期には土地長者が出現し、不況になれば対象者が減少。

最近は娯楽・健康食品関係が増えるなど、
時代の鏡としての役割も果たしてきた。

名前、住所など個人を特定できる制度は世界的にも珍しく、
情報を悪用して寄付を強要したりダイレクトメールが殺到するほか、
脅迫などに遭うケースも。

また昨年4月に施行された個人情報保護法との整合性もあり、廃止が決まった。

以上、コピペ終了。

通称、長者番付とも言われていたが、どちらかと言えば復活させて欲しい制度である。

破綻

2008年10月17日 00時33分34秒 | フィクション
以下、コピペ。

なぜ、低金利時代なのにリスクばかりを考えて投資を敬遠するのでしょうか?
投資をしない事を批判しているのではなく、疑問に思った
価値観によって考え方も異なるので、
どちらが正しい、間違っているという事はできないし、
言うつもりもありませんが、
郵便局に貯金だけして僅かな利息だけを狙うのは損をしていると僕は考えています

(中略)

米は投資やお金の勉強を小さい時から行っており、
運用の知識が自然に身につくようにカリキュラムが組まれている
よって、自然に抵抗なく投資を行うような行動を起こすのだと考えています!


以前、ジム・ロジャーズさんが今後日本で
全ての大学生や主婦が投資を行うと考えているとおっしゃっていました!

そうなった時には彼は現在日本に投資している株などを売り抜けると!

世界の有名な投資家達はチャンスを常に狙っているので
負けないようにしないとならないと思う。

以上、コピペ終了。

何年か前の典型的な論調である。

赤字で書いてるような事を日本でもやったら、いよいよ終わりだ、
と思っていたが、さすがにそうはならなかった。

子供には
「無責任なデタラメ言うな!」
とか
「寝る前に歯を磨け!」
とか、他に教える事が沢山あるって。

あのまま、ホリエモンや村上をのさばらせておいたら、
どうなっていたのか?わからんけど。

じゃあ