烏合庵奇譚

Welcome to Raven's roost
渡烏の戯言など… お聞き流し下さい.

出張帰り,“あさひ食堂”@上川町で“チャーシューメン”

2009-05-31 12:28:45 | そとめし;ラーメン
二泊三日の常呂方面,私ドライブの帰り際.遠軽パスは十時半.そろそろ…
“昼メシ,上川で良いか?…” ”…あさひ,イイすネ!” 御同役の覚えも今日は目出度い.同役2名は“特味噌”ながら,今日は此処での私の原点,久々に醤油を頂いてみよう.あ,叉焼乗っけて!



“チャーシューメン¥900-”.他二味のオーダーは,メニューによれば其々の味を冠する.
スープの透明度は結構高い.綺麗な明るい醤油色.ゆっくりと取られたであろう,コクがありながらもすっきりとした出汁,良く寝て酸味やえぐ味の抑制が効いたかえし.油はそこそこ表面を覆うが,しつこさは感じない.やや加水率低め,中細のしゃっきりした麺が良くマッチする.



柔らかく煮込まれた腿叉焼.脂身多め・厚めの6枚,ボリューム満点.ちょうど端の一切れが当り,端っこ好きの私を喜ばす.極太メンマもさっくりと良い食感.満足度の高い一杯であった.

やはり“ラーメン日本一の町”において知名度の高い店だけあって完成度の高い一杯であったが,20年近く前の初訪の印象とはやや異なった.以前はスープの醤油気がもう少し薄く,やや細濁りの,例えば“都”@和寒(2008/06/14掲載;高解像画像再録)に近いイメージであったのだが…
今回のほうが洗練された感があり,どちらが良いと言うべきものでもないが,店の味も,そして私の舌も,少しずつ移ろって来ているのだろう. ご馳走様でした.

⇒http://tabelog.com/hokkaido/A0104/A010405/1006696/
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ヘルメットを換える

2009-05-25 23:52:25 | Ape & Imp

前の単車(中古で買った YAMAHA SRX250)の時から使っているヘルメット.貼ってあるステッカー,T-2 ブルーインパルスのラストイヤー(1995)以来,14年の永きに亘り,私の頭を守って来てくれた.当時の国内では最も高規格(旧JISC種),信頼性の高いものだったが,長期の使用で内装(特にストラップ)にヘタリが目立ち始めた.帽体自体も,本来の規格品質保証期限は3年だったはずだ.
期限を過ぎても道交法上の規制は及ばないし,大きな衝撃も与えた覚えは無いが,樹脂の経年劣化は当然進行しているだろう.購入当時に仕込んだアマチュア無線用のヘッドセットも,局免(無線局免許≒コールサイン)を流した今となっては邪魔である.そろそろ引退して頂く事としよう.永い間,お疲れ様でした!

土曜日,所用あって(殆ど趣味だが)出たついで,行きつけのショップに立ち寄りメット選び.流石に原チャなのでレース仕様のフルフェイスは大仰だが,ハーフカップは心許ない.先代よりも少し軽快なジェッペル(ジェット型ヘルメット)を見繕う.
何より造りとフィット感.次いでデザイン,価格.店長のリコメンドもありチョイスしたこいつ,X-AIR RAZZO-Ⅱ.SGマーク(乗車用ヘルメット認定)・PSC 125cc超対応(一応,高速乗ってもイイってコトね;俺の原チャじゃ乗れんケド…).


軽い!とにかく(カタログスペック1.0kg;先代実測1.4kg).前面の開口部分が先代よりもやや大きく,内装パッドもやや薄め,シールドにも縁取りが無いので視界は頗る良い.後襟(あとえり)周りの刳りも大き目なので振向き易い.内装の質感も高く,ワンタッチリリースの尾錠も信頼感があり,且つ使い易そうだ
耐衝撃性ならば圧倒的に先代が上なのだろうが,法的にトラフィックの流れに乗ることを許され,前方への意識を集中しやすい自動二輪と比べ,右側→後方への注意を余儀なくされる原チャでは視界の広さと首周りの自由度の高さは有難い.なかなか頼りになりそうだ.ステッカー等のカスタマイズは,ぼちぼち進めることにしよう.
 …よろしく頼むゼ,相帽!
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またまた来ちゃった“同福堂”@西の里で“ラーメン・炒飯セット”

2009-05-24 12:59:29 | そとめし;ラーメン
二日おき,ルーティン夜業のTGIF,北広島.美味い夕メシ,同福堂頼み.壁に貼られたお勧めメニュー,”ラーメンセット,醤油でお願い!”.
炒飯にセットのラーメンは醤油・塩・広東麺と味噌から選べ,味噌のみ¥750-,他は¥650-.“中国料理屋の日式拉麺”という想定で醤油をチョイスしたのだが,


供されたのはこちら.良い意味で期待を裏切り,肉の細切りと玉葱・青椒の炒め合せが載った,“肉絲湯麺(ルースータンミェン)”と言うべき一杯.肉は下味を付け片栗粉を軽く塗して油通ししてあるようで,思い切り中国料理している.嬉しい誤算であった.
熱々のスープは既出の“スープ餃子”と共通の出汁と思うが,こちらは甘味のあるやや濃い目の醤油味.炒め具材の味もよく溶け出している.麺は札幌流の中細緩縮れ.少し柔らかめの茹で加減で喉越しが良いが,個人的にはもうちょっとだけ硬めが好みだ.具材由来の緩いとろみと油のおかげで,最後まで熱々で頂ける,“ラーメンライス”の似合いそうな一杯に仕上がっている.


少しのタイムラグで供された炒飯.具材は掻き玉(具と言うより飯と一体化している)のほかにはミックスベジタブル少しだけという拘りの無さだが,如何やればこう成るのか,ぱらぱら・ふうわりとした舌触りでこれも美味い.ただ,こちらも少し濃い目(本人比)の味付なので,ひょっとするとセットのラーメンは塩味のほうが良くマッチするかもしれない.

今回も美味しく満腹,ご馳走様でした!
次のルーティン,最終回は月曜日.定休日なので,夜業での来店は今日が今期最後.つぎは餃子と鶏唐揚のテイクアウトを楽しみとしよう.

⇒http://u.tabelog.com/ravenatspk/r/rvwdtl/3758347/
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粗忽ぷちツー to 毛無峠

2009-05-17 21:03:25 | Ape & Imp
まず始めに,一言御礼申し上げます.


本日昼頃,R393毛無山展望台の駐車場で,上掲写真のキャップを拾って木柵に被せておいて下さったドライバー/ライダー/チャリダー(若しくはパッセンジャー)様.
拾っていただいたキャップは無事,持ち主の粗忽なApeライダーの許に還って参りました.御親切に,心より感謝申し上げます.
  本当に,ありがとうございました.

以下,顛末編集中です.


Log;Updated on 2009/05/19

日曜朝.曇りがち・風やや強めながら薄日も覗く空模様.手稲・小樽方面,辛うじて抜けている.午後遅くから雨の予報は承知だが,さくっと走って戻るつもり.タイヤからスプレー撒くほどウェットになれば,どのみち今の仕様(エアフィルタ剥出し)では発動機の息吐きが激しく走れたものではない.最悪ずぶ濡れ覚悟して,雨具も持たずに走り出す.ターゲット:生ハム蕎麦;ロック・オン.
拙庵から屯田→花川→新川通り→R337→R5,浅里からR393にトラバース.
毛無山展望台までのヒルクライム,4速全開,Rock'n'roll! コーナリングは分があるが,直線入れば伸びきらぬ.先を急ぎのトレーラー,左側に寄って,お先にどうぞ.ハザード点滅,どういたしまして!


展望台,毛無山から増毛を望む…




さらに上ってホピの丘,生ハム蕎麦に舌鼓.売店で土産を買ってウェストバッグに収める時点で気が付いた. キャップが,無い…
先程展望台での休憩を終え,ヘルメットを被るときに脱いでミラーに引っ掛け,風で落ちたのをそのまま置き去りにしてしまったようだ.走り出したときに注意すれば,ミラーのどこかに映り込んでいたものと思う.確認の甘さを痛感する.

もしやと思い下りがけ,展望台に入れば,あった! 行きがけに停めた辺りの木柵の欄干が被ってた.私の後に利用されたドライバーさん・ライダーさん・チャリダーさん,ひょっとしたら同乗されていた方.何方かが拾って被せておいてくれたに違いない.嬉しかった.改めて,ありがとうございました!

一気に心が軽くなり,ゆったりした走りで帰庵すれば,折りしもぱらぱら降出す小雨.メーター見れば,
 Odo;9,461.2 - 9,359.3 = 101.9 km Trip.
 Fuel;101.9km / 3.08L ≒ 33.1 km/L.
お逢い出来なかった方の御親切に,心がとても暖かくなったぷちツーでした.


おまけ;今日のおみや.
ホピの丘で購入したトンデンファームの石狩川ベーコン・サラミソーセージ,そしてスモーク生ハム.ベーコンとサラミは取りあえずストック,生ハムを頂くことにする.


生ハムは部位やシーズニングの異なるものが数種類あったが,最もシンプルかつ熟成の効いていそうな肩ロースのものを選んだ.期待違わず,程好い乳酸醗酵の風味と控えめな燻香が心地良い.GW,余市の蔵を訪れ求めた一樽物(新樽10年貯蔵)トヮイスアップの若い香味が堪らなく合う.
生肉・生魚が苦手で,近所のスーパーなどで売っている生ハムには見向きもしないつれあい(そのくせプロシュートには目がない)が自分の分をそそくさと取り置いて,夕食の片付けを終えてウィスキーの所望に及んだところをみると,余程お気に召したようだ.ぷちツー事後の御機嫌取り材料がまたひとつ増えたのは有難い限りである.ご馳走様でした.
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サタデーナイト,出先の夕メシ,

2009-05-17 17:54:52 | そとめし;いろいろ
“同福堂”@北広島市西の里で“スープ餃子定食”

土曜夕刻から北広島近郊での作業.インターバルの夕メシ,せめて何か美味いモンを… ちょっと戻って西の里,R274沿い.中国東北(哈爾濱だったか?)に残留された女将さんが,中国人の夫君と帰国されて創めた店だと聞いた(ローカルTVだったか新聞か,出所は朧気,乞う御容赦).2~3年前から,何度かお邪魔している.


大きな紅い看板が目立つが,構えはごく普通の食堂系である.店内は向かって右に4人掛けのテーブル3卓,左手の小上がりには4~6名用の座卓が3卓.正面のカウンター(厨房と繋ぐ;席は設けられていない)前にどんと紹興酒の瓶が据えられているのを除けば,カレーライスや親子丼のほうが似合う雰囲気だ.だが,メニューを開くと驚かされるその品数.ジャンル別に整理され,きちんと漢字で記された料理名(もちろん日本語のタイトルも併記;画質良しとは言えないが写真も添えられている).いろいろ揃った定食類(¥600~800程度)の中から,今日は“スープ餃子定食(¥650-)”を頂くことにする.


熱々のスープの中でふっくら幸せそうに膨らんだその姿,むっちり・もっちりとした厚手の皮.札幌の南三条にあった“鹿鳴春飯店”で出していた餃子(2000年頃閉店,瀋陽市との合弁だったはず;こちらでは蒸餃子が主だった)を彷彿とした.北京語読みの“ジャオヅ”ではなく,あくまで中国東北訛の“ギョウザ”が相応しい,家庭風・完全食系の一品である.


良く寝てカドのとれた小麦の風味豊かな皮,練り込まれ,素材のどれもが突出することの無い餡.スープは上品な鶏の上湯ではなく,おそらくは豚骨も使った,ラーメンスープに近い印象のものだが,柔らかな塩味が実直な餃子にマッチして実に美味い.レンゲに掬った餃子に卓上の辣油(拘りの無い,小瓶の市販品である)や酢を一滴しするのも一興だ.
勤務中なので,瓶から汲出しの紹興酒を頂けないのが恨めしい.一品料理も多彩でリーズナブル(¥500~1,200程度),手頃なコースもあって是非とも贔屓にしたい店なのだが,札幌北辺の拙庵からでは酒類と共に料理を楽しむシチュエーションをつくり辛いのが癪の種だ.幸い,餃子(未調理)や鶏唐揚などはテイクアウトも出来るようなので,是非とも今度,試してみようと思う.
 多謝々,好吃了!


2009/05/19再訪;“回鍋肉定食(¥650-)”をいただく.


回鍋肉・ご飯・蛋花湯(卵スープ)・箸休め(千切大根と水菜の和物)のセット.
湯はスープ餃子のものより軽い清湯仕立て.ほっとする味わい.回鍋肉はもう少し油を控えても良いかと言う見栄えながら(私が作ると見栄えだけは多分こうなる),しつこさは無い.甜麺醤を利かせた濃いめの味付が,これでもか,とご飯を誘う.もう一膳頂きたいところだが作業を控え自重する.
ちょっと前に頂いた“ホルモン野菜炒め定食(¥650-:今のところ私のイチオシ;ホルモンとなっているが,豚ガツである)”も甜麺醤主体の味付けで美味しかった.この系統の味付は上手だと思う.内臓系では他に単品で牛ガツ・豚ホルモンや豚レバの炒め物などもある.全品制覇してみたいところだ.
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“秀来”@むかわ町松風の“野菜味噌ラーメン”

2009-05-16 14:01:45 | そとめし;ラーメン
4月から週2で通った胆振・日高方面のルーティンワーク最終日.勇払での作業は正午に完了,次の鵡川は14時の設定.同行者は好き物揃い,時間は十分.狙うは…
間近でもあり,私としては二十余年ぶり,“鳥よし”再訪を果したかったが,話すうち,一人がどうも“合わな”そうである.ここは一番,“秀来”に活路を求む.


むかわ町市街鵡川寄り,R235と旧国道に挟まれた住宅地に佇む目立たぬ小さな構え.暖簾潜れば釜前を囲むL字のカウンターのみ8~9席.厨房内はご亭主と,奥様だろうか.

十数年来で今回が三度目だったか,前2回はトップメニューの“天塩(あまじお)ラーメン”を頂いた.今回は大きく振って“野菜ラーメン(¥830-),味噌でお願い!”. 運良くカウンターの角際に落着け右肘に余裕があったので,面構えを押さえることが出来た.



ズッと啜ったスープは野菜の甘さと味噌の風味が先に立ち,柔らかな出汁が後にひろがる.味噌の色合いは橙色系,麹系と思しいが,米麹だけでなく何処と無く麦の介在を感じるのは私の穿ち過ぎか? 油はそこそこ浮いているがしつこい感じは全くなく,さらりとした,飲み口の良いタイプ.こってり派の中には,味噌汁スープと評を下す方も居られるだろう.中細緩縮れ,ややもっちり感のある麺が良くマッチする.


かっちり仕上がった腿叉焼は具材の中では唯一主張が強い.ぱさつき感なくしっかりした歯応え,控えめだが良く回った味付け,うすく残された脂身が軽やかに甘い.思いッ切り,私のツボである.やっぱり肉は,然と噛締めて喰いたい.やや細めに切られたしっとりとした食感のメンマ.もやし・白菜・人参などの野菜は炒めた後しっかり出汁を潜らせてありスープとの味の纏まりが良いが,敢て“野菜゛を冠するならば個人的にはもう少ししゃっきりした仕上げのほうが好みである.

何だかんだとツッコミを入れたが,大変オーソドックスな感のある味噌ラーメンで,丼の底まで飽くことなく啜りきってしまった.美味かった.御馳走様でした.
前回頂いた“天塩”も,柔らかな出汁の風味に塩の甘味が際立って,流石トップメニューと思わせる美味さであった.次回は是非,“醤油”も頂いてみたい.

⇒http://tabelog.com/hokkaido/A0108/A010802/1008531/
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GWぷちツー;青山奥⇒浜益,そして新店

2009-05-10 12:09:14 | Ape & Imp
“あいロード夕日の丘”レストハウス@石狩市厚田区で“鰊蕎麦”

GW最終日.帰省していた長男坊は前日三島に帰った.早朝から日高方面に日帰り出張だったため,千歳まで送ってやれなかったのは残念だ(かこつけて空港内の散策を楽しみ,一平さんでラーメンを喰いたかっただけのハナシである).


明けて当日,目覚めれば爽やかに抜けた空.千島桜や白木蓮がはや散り始めた庭は,替って桜桃が満開だ.風も穏やか,これは奔るっきゃないでしょう! 一蹴りで,Apeも心地よさげに目を覚ます.




レギュラールート反時計回り.風が吹いたら鬼門の札幌大橋も今日は楽勝,当別から青山方面へ.今日はちょっぴり,足を延ばしてみようか.開店時間前のこっこ家さんをスルー.懸案の“目玉親父カレー”は,また今度ネ.


青山ダムの脇を抜け,道民の森青山ダム地区の駐車場に停めて山越え前の休憩.駐車場は半分ほどが埋まっている.ウェストバッグに忍ばせておいた缶コーヒーを啜りながら,メインエリアへと続く歩道を“もりりんはし”まで辿る.雪融けを満々と湛えた湖面に残雪の山並が映える.戻る間にも家族連れ中心のお客さんが次々とメインエリアを目指す.トロッコ乗り場,賑わうんだろうな.


浜益への山越え,今日も発動機は小気味良く回る.浜益川下,いつもの休憩ポイントで愛冠岬を収めて証拠写真.コンビニのアメリカンドッグで厚田までの小腹を塞ぎ,単車にもガスを喰わせて一走り.


夕日の丘の駐車スペースは整備され,朽ちかけた様な木柵はきっちりした鉄のフェンスとなった.テーマモニュメントも設置されている(去年までの,ちょっとうら寂れたような,それでいて何かまったりした雰囲気も,それはそれで嫌いでは無かったのだが).


ただの芝生だった浜益寄りの一角には“あいロード夕日の丘”と銘打ったレストハウスがオープンしている.水洗のトイレが整備されたことは何よりありがたい.地場産品などを扱う売店には軽食スタンドも併設され,セルフサービスで頂くことが出来る.
実は,地場の粉をつかった蕎麦を供すると言う情報を得ていたのでそれを目当てに立ち寄ったのだが,レギュラーメニューの下に気になるPOP.早速,それ(当店おすすめ“にしんそば”¥580-),頂きましょう!


メニューの中で唯一ワンコインを越えるにしんそば.澄んだ汁,甘露煮の身欠鰊を覆うたっぷりの刻み葱が印象的.
すっきりとした,ちょっと甘めの汁には鰊の旨味がよく染み出しており美味い.甘めと感じたのは甘露煮の甘みが加わったからかもしれない.蕎麦は,専門店のそれよりはつなぎが多めなのだろうが,温かい汁に崩れず香りも喉越しも良い.スタンドの蕎麦としてはかなり良い部類に入るんじゃないかな.刻み葱もフレッシュだ.
鰊は身厚のものが6~7切れ,一口大に切られているが,半身分近くはあると思う.仄かに陳ね味を残して甘辛く煮付けられたその身はほろほろと美味い.するする,さらりと頂きました.ちなみにこの時は14時過ぎ,私の後2名さま程でにしんそばは打ち止めとなった.

これだけの身厚の,立派な身欠鰊である.原魚は恐らくは北太平洋辺りからのものだと思う(もしも違ったらお詫びします.ご指摘頂ければ幸いです).けれど,気軽に入って小味の利いたものを食べられる場所が出来たことは素直に嬉しい.手作りと言う天麩羅蕎麦に蕎麦とは別出汁の饂飩,カレーライスや牛丼もワンコインで食べられるようなので,レギュラールートを走るときにはこっこ家さん共々大いにお世話になることだろう.

この後再び青山中央に山越え,スウェーデンヒルズをゆるりと流して帰庵.

Odo = 9,340.3 - 9,163.2 = 177.1km Trip.
Fuel = 177.1km ÷ (2.99+2.88)L ≒ 30.2km/L.

ゆったり,長閑なぷちツーでした.
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GWの夕餉(#2/2);仕込み編

2009-05-08 18:10:21 | 烏合庵の食卓
砂鰈の拵えをつれあいに託し,油子の仕込み.


かっちり〆のはいった油子.鱗を落して三枚に卸し,上身・下身を造りにまわす.中落と鎌下・厚めに削いだ腹骨周りは笊に上げて風干しておき,砂鰈の唐揚ついで,じっくり素揚げて骨煎餅に仕立ててもらう.冊から削いだ皮目は湯引きにする.

造りは昆布〆で.酒で軽く湿した昆布で冊をミルフィーユキッチンペーパーとラップできっちり包み冷蔵庫に3時間ほど休ませる.出来るだけ薄く削造りにして,さっと湯がいて冷水で〆た皮と盛合せれば造りの上り.煎酒・醤油はお好みで.


砂鰈唐揚と骨煎餅の盛合せ真かすべ一夜干の炙りも添えて,地魚づくしの夕餉.丸ごと美味しく,いただきました(砂鰈・油子の兜と腑はコンポストに委ねました).

p.s.:若干の追記があります.トップコメント,ご参照下さい.
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GWの夕餉(#1/2);仕入れ編

2009-05-03 23:02:23 | 烏合庵の食卓




うらうらとした土曜朝.昨日来の暖かさに庭の千島桜は満開,蜜蜂が集う.白木蓮も馥郁と薫る.三島から帰省中の長男坊は連日旧知と遊び歩いているが,今日の夕食には戻ると言う.つれあい共々,腕を揮うか.地物仕入れに石狩新港向け,Impを駆る.


4月初旬,今年の市が立って間もなく訪れたときには客足もまだ疎らだったが,今日はなかなかの賑わいだ.並びのほうは鰈の出盛り,都合6種を確認(真鰈・砂鰈・宗八・黒頭・黒鰈・河鰈),流石に赤鰈はもう無いか.他に奔りの平目,がさえび(シャコ).ほっけの開きや活蛸など.


あれこれ回った,仕入れの品々.


先ずは砂鰈(スナガレイ);一山¥100-
掌~20cm程のもの,20尾ほどあった.マガレイにごく近い種で姿形も良く似ているが,ややしゃくれた口元と裏側(白いほう;無眼側)鰭際の黄色が鮮やかなのが特徴かな.あと,鱗も少し粗い.マガレイよりも身が薄くやや水気が多いので煮付け等には向かないが,唐揚には逆に身の薄さが幸いする.からっと揚った鰭際のさくさく感は堪らない.
拵えはつれあいに託す.小振りのもの一人宛2尾(都合8尾)を夕餉の唐揚に選び,残りはワタを除いて冷凍する.大き目のものは一匹付け,同じく唐揚で野菜の甘酢餡掛がハマる.


次に一夜干の真かすべ(メガネカスベ);1枚半¥500-
真かすべの生は先達て同じ店で購入皮付きの煮付けで美味しく頂いた.スーパーなどではなかなか皮付きで入手出来ないんだよね.今度は皮付きの“ぬた”も試してみたい.
今回仕入れた生干しのこちら,半身は夕餉に炙って頂く.残りの一枚は冷凍保存.近々,ザンギ(味付唐揚)にでも仕立ててみよう.


そして油子(今回はアイナメ);活1尾¥400-
前回ちゃんちゃんにしたウサギアイナメとは(色はともかく)尾鰭の形が違う.鼻面も少し尖り気味かな.ちなみに色で言えば,アイナメの雄は産卵期(晩秋~冬)には鮮やかな黄色を纏う(小学生のころ初めて買ってもらった魚類図鑑のアイナメのイラストは,その旨の解説も無く黄色に塗られていた.産卵期の実物を見た事が無かったので,妙な感じは暫く拭えなかった).
店頭の生簀で泳いでいる1尾を見つけ,店の兄サンに“刺身出来る?”と問えば,即座に (^^)b!
〆をお願いしたが,“あぶらこ,力,強いんだヨね~!”元気が良すぎて兄サン持て余し気味.“漁師の意地”で〆てくれる.それでも上身(うわみ;基本の設え,腹を手前,頭を左に付けた時に上になる方.三枚卸は上身・中落・下身で3枚)に刃を当てず,下身にきっちり〆を入れてくれるところは流石(利手が右なら,上身相手のほうが扱いは楽なのです).

先日頂いて美味かった糠鰊(勿論地場産・自家製;2本¥250-)も前と同じ店で買い足して,これは冷凍に回す.さあて,しっかり,仕込みましょう.
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