烏合庵奇譚

Welcome to Raven's roost
渡烏の戯言など… お聞き流し下さい.

日曜の夕餉から

2008-09-29 00:14:57 | 烏合庵の食卓
♪タタ~ンタッタ タンタタ タタ~ンタ~ッ♪
今回は,休日の夕餉の卓をご覧頂きましょう(石丸 謙二郎 調 ^^;)

ちょっと残った仕事片付けに,カレー饂飩(つれあい謹製?)のブランチ啜って勤務先.戻って風呂上りのビールを乾せば,坊主も戻って夕餉の卓.つれあいのハンドル,私の好物揃い.


中でもイチバンはコレ.特製,叉焼肉.レパートリーには煮豚もあるが,私はコッチが好み.


八丁味噌・醤油・砂糖・蕃茄醤(単なるトマトケチャップ)・塩・卸生姜を合せたたれを塗込んで2時間ほど置き,180℃のオーブンで1時間弱.粗熱がとれたら冷蔵庫で一晩休ませる…


ギミック無しの美味さ.しっかりした歯応え噛締めれば,じんわり染み出す肉の旨味.とろけるような煮豚では得られない.レアに出来すぎてしまったら,スライスした切口をさっと炙ればこれもまた乙!(今日は炙ってない)


もう一つはコレ,秋刀魚切込.スーパーで見掛けた市販品ながら,在りがちな数の子などを入れない設えが潔い.辛目の大根卸との相性もなかなかだ.


道産の鰊資源は,保護/増殖の取組みもあって回復傾向に向ってはいるものの,現在,市販の鰊切込の多くは輸入の魚・魚卵に頼る.当節地場に揚る魚で伝承の味を表す試みは大事だと思う.
収束しつつあるとは言え原油の高騰,秋刀魚(烏賊付けなど,他の漁業も勿論)漁師の皆さんも,大変な漁期であろうと思うのだが,何とか頑張って頂きたいと切に願う…
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烏式拉麺;#01:なんちゃって“生碼麺”

2008-09-28 09:44:34 | 烏合庵の食卓
先週の名残,TUE to FRI;札幌⇔名寄,往ったり復たり.毎日の昼飯,コンビニお握り齧る間ももどかしく… かくて帰宅,土曜の昼飯.

“そろそろ麺類,喰いたいなあ…”とつれあいに振れば,私の居ない先週末,“麺武はちまき屋”さんを坊主と堪能してきたそうで,外メシには腰が重そう. …なれば自助努力.
冷凍庫漁れば豚小間と烏賊下足発見.他に常備の野菜.今日・明日分の夕メシ種仕入れを兼ねてスーパーで麺ともやしを調達,早速仕込み.


麺4玉,大盛3人前.
豚小間・烏賊下足・玉葱・人参・青椒・木耳,主役のもやし.
具材は全て細めに切り,もやしは冷水に晒しシャキっとさせる.


鍋に湯を沸かし,一撮みの塩と少量の酒,長葱の青いところと生姜を包丁の背で叩いて泳がせ,豚小間・烏賊下足を順に加えてさっと湯通し,おか上げしておく.葱もざくっと切って具材とする.


豚・烏賊を湯掻いた湯に水を加え,3人前のスープの分量+αとして火に掛け,沸き始めたところで花鰹一掴み.ちょっと強めに煮出して網杓子で節を引上げ出汁とする.塩で当りを7分,残り3分を醤油,少量の酒と味醂で整え,スープの上り.


麺茹で用の湯を沸しながら,具材を調理.
鍋を火に掛け一撮みの塩.塩がぱちぱち弾けたらサラダ油を馴染ませ,人参・玉葱・青椒,おか上げの豚・烏賊,木耳を順に加えて炒め,もやしを加えてさっと油を廻したらスープの+α分を加え,牡蠣油で補強,水溶き片栗粉(馬鈴薯でん粉)で緩めの餡とする.


麺を硬めに茹で,温めたスープを張った丼に泳がせ,餡をたっぷり載せたら“なんちゃってサンマーメン”の出来上がり.
   伸びないうちに,戴きます!


一人作業なので,餡は麺を湯掻く前に上げなければならず,口中火傷のリスク負うほどアツアツに仕上げられなかったのは残念だったが,さっぱりしたスープと野菜の甘味溢れる餡が中細の麺に絡んで美味い.もやしのシャッキリ感も残り,つれあいには好みの火通りのようだが,タイトルや私の好みから言えばもう半呼吸速めに餡を絡めても良かったかもしれない.
あっさり目のスープは,ウチ的にはコレで十分なのだが,鶏ガラスープの素などを少量加えれば,さらにコクのある味わいになると思う.
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“駅弁かくだて”@名寄駅の“ニシン・カズノコ弁当”

2008-09-22 20:12:53 | そとめし;いろいろ
イレギュラーの出張,MON to SUN で名寄張付き.おかげで“丘珠航空ページェント”etc.,仕込み中のネタはボツ決定(泣)…

てな訳で,出張中の小ネタ,土曜日の夕メシ.
Biz Hotel の1室,コンビニで酒とおかず買足し,チマチマと.


はじめに知ったのは,確かローカル局TVの駅弁特集.身欠鰊の甘露煮半身と一本まんまの味付数の子.衒いも何も無い,実直そのものの画面(えづら)に惹かれ,いつかは食してみたいと思っていた.

弁当(¥860-)と酒,
アテはこちらも直球一本,おしんこの盛り合わせ.
開けてみれば,オンエア(うろ覚えではあるが…)どおりの一本気な
設え. とまれ,まずは鰊から…


甘めの炊きは予想通りだが,身欠の戻しは浅めで思ったよりしっかりした歯応え.噛締めれば少しひねた香りが鼻に抜ける….
… 悪くない!
数の子も甘めの漬込み,こちらは軟らかめの戻しながら,ハリハリとした歯触りも心地良い.
ご飯には味付けは無いが,時間の効果(製造 12:00・実食 19:00),身欠の香りがふうわりと廻っている.ご飯と身欠・数の子,取合せの紫葉漬・茎若布を交互に取混ぜて口に運べば,意外や多彩な味わいを醸し出す.合の手の姫竹含煮は少し醤油がちな味付け,これも格好のコントラスト.
おしんこを挿みながら食べ進めば,1/4 ほどを残し,一合ぺろっと空いてしまった…. もう一合,買っとけば良かった…

ご馳走さま.本当に美味しかった.だけど労働後の夕メシには少し,少な目かな.
夜食に,カップ麺のひとつも頂くとしましょうか…


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イラガ捕獲作戦

2008-09-03 01:11:10 | 徒然
日曜の朝.
拙庵の庭木,もみじ(品種知らず)の根元.塀の打込みに虫のものらしき糞が散らばっているとつれあいからの注進.“毛虫,居るんじゃない?”
早速改めると,居た.イラガ(苛蛾)の幼虫.


もみじだけでなく,枝伝い,隣家に張り出す桜桃と里桜.もみじはともかく,隣家のボクたちが不用意に触って,痛い思いをさせるのも快くはない.ここは一番,ご退散願う.


脚立を持ち出しつれあいと二人,小一時間.ピンセットと割箸で引っぺがしたヤツら,しかと数えてはいないが,多分200に近い.つれあいの取り落とした一匹が,落ち様に,見上げていた私のメタボ腹,薄手のラグビージャージの上から毒針の一撃を見舞ってくれたが,ちくちくと痛痒いそのインパクトは,手当ても要さず程無く消えた.


改めて見れば,“触っちゃダメ!”と言いたげに精一杯張ったイガイガ,ヴィヴィッドなライムグリーンとシックなマロンブラウンのコントラスト.磯の妖精,ウミウシとも通じるその姿形は,何とも愛らしい.

拙庵の桜桃は豊凶が生計に関わる換金作物でも無いし,少々葉を齧られたところで,そう簡単には枯死するものでもなかろう.増してや在来の昆虫の業.居ると解れば触らずに,痛い思いもせずに済むことなのだが…

ヒトとは,何とも我侭な生き物ではある. …合掌.
コメント (2)
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