例によって休日の昼餉.先日“ぶた肉山菜蕎麦”を仕立てた折に,“この汁のやり方でラーメン作れるんじゃないか?”と書いたのだが,それを試す機会が訪れた.釧路流の極細縮麺が欲しいところだが,近間では手に入らない.西山麺に合わすなら…ということで補強に岩海苔を散らし,花巻風に仕立ててみることにする.3人前で麺4玉使用,スープの上りは 1.2L の予定.先ずは前夜,かえしと具材その1の仕込から.
冷凍ストックの豚三枚肉(200gほど)を解凍,5mm程にスライス.被るくらいの水から弱火で煮立て,とろ火で10分程炊く.豚っぽさを最大限貰いたいのでこの時点ではあくは引かない(ゆっくり炊けば端から然程出ないし,いずれ出汁と合せる時に漉す).
概ね火が通ったら酒と醤油(各 2/3カップ),おまじないの味醂(大匙1程)を加えてとろ火のまま更に10分程炊いて火を止める.
次は具材その2.味卵用に茹で始めたのは良かったが,実はゆで卵は私が最も苦手とする料理なのだ.普段滅多にやらないし,何たって途中経過が見えない.見えないモノはコントロール出来るハズなど無い(怒)! ポーチドエッグのほうがよっぽどラクである.
口惜しいが,“全熟なら煮立ってから10分,半熟なら7~8分だョ”と事も無げに宣うスーシェフ(つれあい)の進言を信じるほか無い.できれば黄身をとろとろに仕上げたかったので6分で上げ,殻を剥いてかえしに漬込んでおく.
出汁は昆布・煮干と鰹節.煮干を裂いて(田舎系の蕎麦汁の場合,私は頭もワタも取らない)昆布と共に1L見当の水に沈めておく.
… ココまで仕込めば,あとは又,明日のココロだ~ァ!
さては当日.休めておいたかえしはこんな感じ.脂は充分だね.
出汁の鍋を中火に掛けてくらっと沸きかけたら花鰹一掴み投入.とろ火に落して2~3分くらくらと.火を止め粗熱が取れるまで落ち着かせたら昆布・煮干・節を漉上げ出汁の上り.
かえしを人肌に暖めて肉と卵をおか上げ,法蓮草を湯掻けば具材が上がる.出汁とかえしを合わせて中火に掛け,沸き端を丼に注ぐ.麺を堅め(今回は2分ちょっきり)に茹上げて泳がせ具材を付けて,岩海苔をたっぷりあしらえば,“花巻らあめん”出来上り (o^ ')b
… どれどれ,いただきま~す!
うん,なかなか好いです.思ったよりもスープが強く出来て,海苔がなくても麺に負けていない(想定よりも麺の上りが軟目だったこともあるが).海苔を塗せば尚更美味い!
ただ,スープを仕上げる時に,より強くと生醤油(大匙1ほど)を足したのが裏目に出て,一寸だけカドが立ってしまった.方向性は間違いでは無いと思うので,すこし硬めに上がった味卵と共に次回の課題としよう.ともあれ美味しく,いただきました!
補追:
ほかの具材との兼合いで岩海苔を向こうにあしらったが,“花巻=花撒き”の外題からすれば一面に散らすのが元来の趣向だと思う.葱と法蓮草も入替えて,葱を鼻髭に見立てても良かったかも…
このラーメンは,基本的には傾倒する料理人,小山裕久さんの“日本ラーメン”に範を採ったもので,基本・崩しを含め何度も仕立てている.札幌に永いと,オリジナルのロースよりも三枚肉のこってりさが好ましいと感じる.
ちなみに,小山さんの現在のオフィシャルwebページはこちら.“青柳”・“basara”,一度は頂いてみたいなァ (^^;)
冷凍ストックの豚三枚肉(200gほど)を解凍,5mm程にスライス.被るくらいの水から弱火で煮立て,とろ火で10分程炊く.豚っぽさを最大限貰いたいのでこの時点ではあくは引かない(ゆっくり炊けば端から然程出ないし,いずれ出汁と合せる時に漉す).
概ね火が通ったら酒と醤油(各 2/3カップ),おまじないの味醂(大匙1程)を加えてとろ火のまま更に10分程炊いて火を止める.
次は具材その2.味卵用に茹で始めたのは良かったが,実はゆで卵は私が最も苦手とする料理なのだ.普段滅多にやらないし,何たって途中経過が見えない.見えないモノはコントロール出来るハズなど無い(怒)! ポーチドエッグのほうがよっぽどラクである.
口惜しいが,“全熟なら煮立ってから10分,半熟なら7~8分だョ”と事も無げに宣うスーシェフ(つれあい)の進言を信じるほか無い.できれば黄身をとろとろに仕上げたかったので6分で上げ,殻を剥いてかえしに漬込んでおく.
出汁は昆布・煮干と鰹節.煮干を裂いて(田舎系の蕎麦汁の場合,私は頭もワタも取らない)昆布と共に1L見当の水に沈めておく.
… ココまで仕込めば,あとは又,明日のココロだ~ァ!
さては当日.休めておいたかえしはこんな感じ.脂は充分だね.
出汁の鍋を中火に掛けてくらっと沸きかけたら花鰹一掴み投入.とろ火に落して2~3分くらくらと.火を止め粗熱が取れるまで落ち着かせたら昆布・煮干・節を漉上げ出汁の上り.
かえしを人肌に暖めて肉と卵をおか上げ,法蓮草を湯掻けば具材が上がる.出汁とかえしを合わせて中火に掛け,沸き端を丼に注ぐ.麺を堅め(今回は2分ちょっきり)に茹上げて泳がせ具材を付けて,岩海苔をたっぷりあしらえば,“花巻らあめん”出来上り (o^ ')b
… どれどれ,いただきま~す!
うん,なかなか好いです.思ったよりもスープが強く出来て,海苔がなくても麺に負けていない(想定よりも麺の上りが軟目だったこともあるが).海苔を塗せば尚更美味い!
ただ,スープを仕上げる時に,より強くと生醤油(大匙1ほど)を足したのが裏目に出て,一寸だけカドが立ってしまった.方向性は間違いでは無いと思うので,すこし硬めに上がった味卵と共に次回の課題としよう.ともあれ美味しく,いただきました!
補追:
ほかの具材との兼合いで岩海苔を向こうにあしらったが,“花巻=花撒き”の外題からすれば一面に散らすのが元来の趣向だと思う.葱と法蓮草も入替えて,葱を鼻髭に見立てても良かったかも…
このラーメンは,基本的には傾倒する料理人,小山裕久さんの“日本ラーメン”に範を採ったもので,基本・崩しを含め何度も仕立てている.札幌に永いと,オリジナルのロースよりも三枚肉のこってりさが好ましいと感じる.
ちなみに,小山さんの現在のオフィシャルwebページはこちら.“青柳”・“basara”,一度は頂いてみたいなァ (^^;)