烏合庵奇譚

Welcome to Raven's roost
渡烏の戯言など… お聞き流し下さい.

室蘭;輪西,やきとりの“鳥よし”で呑る

2009-08-23 19:49:39 | そとめし;いろいろ

一泊二日の室蘭,輪西に投宿.若い同僚を伴い近くのやきとり屋の暖簾を潜る。実は,この店は7月末に同じビズホに投宿した折,“室蘭 やきとり”の検索にヒットしたサイトで当りをつけてお邪魔した店だ(店の外観はその時の画像).


前回客は終始私一人,親父さん・女将さんとの差し.
父上が帯広で修行して戻り,屋台から興して店を構えた昭和12年に親父さんが生まれたこと(だから,豚肉の‘やきとり’は帯広が元祖なのだそうだ)・終戦間際の艦砲射撃のこと・父上が亡くなり,母上の女手と子供の手伝いで切抜けた食糧難時代のこと・洞爺丸台風の高潮のこと… 輪西の隆盛を見守り続ける親父さんの話に興は尽きず,ビール(スーパードライ大瓶)1本・焼酎(甲)お湯割り2杯の大変濃密な時間を過ごさせて頂いた.ただ,話に興が乗り過ぎて肝心のやきとりを味わうのが疎かになりがちだったのは大変に申し訳無くまた心残りだった.

ということで今回は満を持し,緩衝材として同僚(許せ!)を巻き込んでの再訪となったわけだ.
コの字のカウンター,20席くらい.奥に小上りもあるようだが引戸が閉てられている.今回も前客は無く,同僚と二人.カウンターの親父さんは“いらっしゃい”と言い様炭火の炉に被せた鉄蓋を開けにかかる.炉の真向かいに陣取ると空かさず女将さん,“お飲み物は?”.そこはそれ,取りあえず.
奥に掲げた品書き,“やきとり”類の他は冷奴に漬物と潔い.勿論,1本から焼いてくれる.

通しのキャベツ新漬(カウンターに箸は出しておらず爪楊枝でつつく),豚精(玉葱間)・レバ・モツ(シロ)をたれ(甘めだがしつこくは無く飽きない)と芥子で頂きながらビール2本をやっつける頃にはうまい具合に世話話もまわる.小雨もよいの夜,次はしっとりと燗酒でも…
お願いして,親父さんの取り出した徳利に目を奪われた.若い頃先輩に連れられ通った薄野外れの焼鳥屋で見覚えた,地面に降りた小鳥を思わすその形.


“親父ッさん,それ直燗(じきかん)じゃない?!”
“ウチらは‘はと燗’って言うんだけどね.昔は酒も質が良くなかったから,焼酎でもこれで燗付けると好い具合にクセが抜けて旨くなるって言ったモンだョ”
徳利を受け取り女将さん“お燗どうする? 熱燗? それとも…”
言われりゃ,ココは一番“だら燗”しか無ェでしょう!
“酒は問屋に任せてるから…”と言いながら炉の熾きに埋めて付けてくれた桃川のだら燗はほんのり甘くふくよかで,親父さん・女将さんの気風と共に,じんわり沁みる味わいであった.

次回,10月に室蘭を訪れる予定がある.中島町辺りに数あるビズホをリザーブした方が作業地には至便なのだが,是非ともまた輪西に投宿して,今度は熱燗の3本でも引掛けに寄ろうと既に心は決まっている.

2009/10/30 追記:
10月予定の室蘭出張.目論見どおり輪西に投宿,“鳥よし”さんの門口を訪れたが灯りは点っていなかった.定休は日曜と記憶するが,何か御都合があったのだろう.“はと燗”の熱燗,頂きたかったなァ…
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ぷちツー to 毛無・ホピの丘

2009-08-15 22:46:23 | Ape & Imp
帰省していた長男坊は明日三島に戻る.10a.m.頃の便なのでJRでも余裕だが,偶さか送ってやるとしよう.それなら今日は奔ろうか.5月以来今期二度目の毛無.今度は粗忽は致しますまい.

小樽方面いつものルート,屯田→花川→新川通り→R337→R5,浅里からR393にトラバース.毛無山展望台までのヒルクライム,気温が高いのでやはり発動機はダレる.20℃割れば4速イケイケだが,今日は時折3速に落す.後続さん,ごめんなさい.展望台での小休止(増毛は煙って望めず)を交え,ホピの丘まで駆け上がる(苦笑).





ホピの丘,駐車スペースは殆どびっちり.レストハウスは人だかり.レストランは混んでるだろうなァ.お気に入り,生ハム蕎麦は諦めて,軽食スタンドのテイクアウトでお茶を濁す.焼きソーセージも魅力だが,今日は搦め手.牛筋煮込(¥100×2)・煮玉子(¥130-)・山菜汁(¥300位だった筈…).


牛筋のオーダーは2串だったが,串から外れているのが多かったので,ブースのおっちゃんはバラけた串4本と串落ちを掻き集めて2本分+α(多分)にしてくれた.よく煮込まれ,とろっとしたトコ,こりっとしたトコのコントラストが楽しい.山菜汁は蕨や姫竹,茸数種.水煮保存のものだろうが歯応え良く美味い.


煮玉子は確りハード,八角の効いた煮汁が殻の皹から芯まで廻ってこれも美味い.山菜おこわも食指が伸びかけたが,腹を満たし過ぎるのも…と自重.つれあいへのご機嫌伺い(生ハム)は抜かりなくウェストポーチへ.

下りがけ,展望台までの上り返し.直線では左をキープ.展望台下の九十九折では何とかご迷惑にならない速度を保って下る.朝里には抜けず,小樽マリーナで小休止.


運河周辺の喧騒を他所に,ゆったりと缶コーヒーで一服.折しもの通り雨を遣り過して帰庵.

Odo = 0,108.2 - 0,001.3 = 106.9km Trip.
Fuel = 106.9km ÷ 3.41L ≒ 31.3km/L.
オドメーター2周目端,距離的には一寸控えめなぷちツーでした.
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ぷちツー to 青山奥⇒浜益,そして石狩

2009-08-14 14:01:23 | Ape & Imp
長男坊が盆の休みで帰省する日曜.起きれば久々ぬけた空,風も穏やか.帰着予定は夕刻,時間アリ.ちょっくら奔ってきましょうか.


レギュラールート長めの反時計回り,当別から青山方面へ.青山中央のパーキング(道民の森案内広場)で小休止を入れたら青山ダムの脇を抜け一気に浜益への山越え.気温が高いので発動機はちょっとダレ気味,きつい登りでは3速に落さざるを得ない,一寸苦しい走り.とは言え下りは余裕アリ,さほど押さずに浜益へ.単車にガスを喰わせて厚田に向かう.


“あいロード夕日の丘”駐車スペースは単車と4輪で確り埋まり,眼下の海浜プールも好天に誘われた海水浴客で賑わう.レストハウスで腹ごしらえ,夏期限定“冷やしぶっかけおろしそば:¥500-”を頂く.地場産石臼挽粉,きっと締って香りと喉越しの良い蕎麦に甘めながらすっきりとしたぶっかけ汁.たっぷりの大根卸しと小葱が嬉しい.表のログテーブルで手繰れば,大葉の風味と潮風が涼味を増す…     あぁ,美味しかった.ご馳走様.


満足してたっぷりと休み,青山中央に山越えしたところでオドメーターに目をやれば,一回りまで 70kmを切っている.きっちり回してしまいましょう.札幌大橋に向いた鼻を西に転じ,海水浴帰りで滞りがちな石狩河口橋を抜けて久々の石狩灯台.


真薫別から生振に抜け,あいの里経由で帰庵すれば,最寄駅から拙庵に歩く長男坊とばったり.


Odo = (1)0,001.3 - 9,789.1 = 212.2km Trip.
Fuel = 212.2km ÷ (2.91+4.32)L ≒ 29.3km/L.
6年目にして,オドメーター1周記念となったぷちツーでした.
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