烏合庵奇譚

Welcome to Raven's roost
渡烏の戯言など… お聞き流し下さい.

Ape,起きる!

2009-03-29 21:41:11 | Ape & Imp
日曜朝.目覚めれば麗らな日差し.
昨日買い物の道すがら,Vツインの心地よいサウンドと交差したこともあって心は逸るが,表に出てみれば風はやはり冷たい.今日のところはいざとなれば奔れる状態をつくって置くに止めよう.


陽射の中に引出せば,今年も一発で目覚めたApe.昨年より半月ほどは早いかな.
灯火・ワイヤ類・チェン・タイヤ(トレッド)はOK.ショップに出かけてオイルも交換.店長,工場長.お久しぶりです.今シーズンも宜しくお願いしますね!帰りがけ給油すれば準備万端,何時でも出れます!  …今年はココから,はじめましょう.

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“あぶらこ”を“ちゃんちゃん”で喰らう

2009-03-29 10:40:03 | 烏合庵の食卓
週末の食材を仕入れに出かけたスーパー.ショウケース,氷の上のあぶらこと目が合ってしまった.一本五百円也,思わずキープ.ちゃんちゃんにでも仕立ててみようか.
襟裳(様似)の漁師に手ほどきを受けて以来,ちゃんちゃんについては青鱒(カラフトマス)原理主義の拙庵だが,北部日本海では,ほっけちゃんちゃん原理主義も根強いと聞く.ココは一番,搦手のあぶらこ辺りから融和の道を模索せねば為りますまい.


あぶらこと言えば北海道では主にアイナメとウサギアイナメの2種を混称するが,今回求めたのは後者.丸く扇型の尾びれでアイナメと区別できる(アイナメのそれは角張り,中央がやや切れ込む).店頭にならぶサイズなら体色が赤っぽいのは雄で,雌はやや黄色味掛かった褐色である.ちなみにホッケもアイナメ科の魚.


先ずはあぶらこの捌き,鱗を落し兜を割って背開きに(素直に二枚に卸しても無問題).鰓と腑を外し,身に水気を当てぬ様,汚れた腹腔と鰓際だけをさっと洗い,肝は味噌に練りこむので取っておく.




次に練味噌.酒と味醂を合せて煮切り,とろ火に落としたところに肝を入れて粗く解し,味噌を溶いて練り上げる.あとは野菜(拙庵では茄子・青椒・長葱・茸類が定番)を細かめに切り分ければ下拵えは整った.早速,焼いてゆくことにしよう.




熱したホットプレートに薄く胡麻油を引き,身頃を下に魚を入れる.青鱒の場合はここに野菜と味噌を仕込んで蒸し焼くのだが,今回はこのまま身頃を少し焼き込む.骨身に焼き目を入れたら皮目に返し,周りに野菜と練味噌を仕込み,蓋をして焼き(蒸し)上げてゆく.野菜がしっとりとして,味噌が沸々わいて来れば頃合だ.熱の通ったところから,ちゃんちゃん解して,頂きます!


舌の上で,ほろほろ・ホクホクと崩れる身,味噌を纏った野菜の甘さ.渾然一体の味わいがちゃんちゃんの身上と思っているが,あぶらこも青鱒に劣らず野菜との絡みが良い.そして身の下から現れる皮目の圧巻.もっちりと甘い脂の味わいは,鱒類では得られないものだ.
いや,あぶらこ恐るべし! 桜鱒でも,時不知でも揺るがなかった青鱒原理主義が大きく揺らいだ一瞬であった.宗主ほっけにも,ゼヒまみえたいモノである.
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スクランブルエッグと焼きソーセージの夕餉

2009-03-17 00:13:32 | 烏合庵の食卓

先週末スキーの帰りに買ったよくばりコッコさんの卵がまだ残っていた.冷凍庫を漁れば,これも暫く前に頂いたベーコンとソーセージ.こいつもそろそろ頂かねば…
買い物に出たついで,パンとワインを調達すれば,コレはもう,立派なディナー.つれあいに任せたスープとサラダの上り際,いそいそとソーセージを焼きにかかる.


フライパンに少量の水をひいてウインナーを並べ,弱火に掛けて転がしながら暖める.以前,ぷちツーリングで“ホピの丘”を訪れたときに,ソーセージを焼いていたおじさんからアドバイスを頂いたやり方だ.脂の滲んだ汁気をソーセージに還元するイメージで纏わせ,あらかた汁気が飛んだら輪切りにしたボローニャも加え,焼き目をつけてゆく.



並行して,スクランブルエッグ.まずはベーコンを弱火に掛けて,脂を染み出させるようにじっくりとカリカリに焼き上げ,脂をフライパンに残しておか上げしておく.



焼きあがったら卵の出番.ざっと割りほぐして塩・胡椒.少しの牛乳を加えて流し込む.ベーコンの脂を含ませるように鍋肌から大きくかき混ぜながら半熟にふっくらと仕上げ,ベーコンと盛り合わせる(こういう時は写真を撮ってるヒマなど,本当にありませんよね ^^;).ワインを開けて,頂きます!



美味しい,しみじみと.ソーセージもベーコンも,味付けや薫香は控えめで押しは弱いのだが,ゆったり噛み締めればじんわり甘味(うまみ)がわいて来る.それを纏める卵の包容力.フライパンに残ったソーセージの脂もパンに絡め取り,ワインと共に北海道のチカラ,余さず確かに,いただきました!

p.s.


先週末訪れたこっこ家さん.今期からの通年営業.昼時過ぎに訪れた時には丁度二組のお客さまがお帰りになるところ.こっこパパさんもお元気そうで先ずは一安心.セルフサービスの店だが,私一人ということもあり,パパさんお手ずから席まで供して頂き,恐悦至極である.勿論,ラーメン(今回は塩)や餃子は相変わらずシンプルな味わいながらじんわり美味い.
今年もまたぷちツーがてら,何度か寄せて頂きますね!
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“果て”を目指して… なんちゃって ^^;)“パキスタン・カリー” 2/2

2009-03-09 01:03:29 | 烏合庵の食卓
今シーズン多分最後のスキーから戻り風呂上りのビールで一息ついたら,やおら.

寝かせておいたカリーの鍋をとろ火に預け,サラダの仕上げ.
春雨を湯掻いて冷水で〆,水を切り様一摘みの塩を振って落ち着かせる.冷蔵庫に寝かせておいた揉み野菜と合せて米酢と少量のオリーブオイルで調えればサラダは上り.


カリーが温まってきたら塩でアタリを整え,乾煎りしてスモーキーな香味を出したカレーパウダーとガラムマサラを振り込んで香りを立たせればカリーも仕上がった.つれあいが硬めに炊き上げてくれたご飯に添えて,頂きます!





うん,取りあえず味と香りはほぼ想定に沿った,ご飯に合うものになっている.佃煮感覚で食べるには良いだろう.だがしかし….夜半に寝た子を起こすなど,余りにも煮詰めることに腐心した結果,ご飯に纏わるしっとり感を全く失わせてしまった.バゲットには,ムリだ.どうやら私は,間違いを犯した.素材を追い立ててはいけない.

もう少し汁気を残すか,ベースの仕込みにオイルをどっさり使うのか.カラバト流ならおそらく後者,水分というより油で煮る感じの,フランス料理で言えばコンフィ(耳学問で,作ったことも,食べたことも無いのだけれど)に近い手法なのだろうか.
幸い,つれあいは“私,もう少し,しっとりした方が好き”と言いながらも半熟卵を塗しながら(スキー帰りに寄った“よくばりコッコ”の卵;実はコレが抜群に合った)ペロっと平らげてくれたし,坊主は二度,お変わりもしてくれた.
どうにか食べてもらえるモノが出来たと取敢えず安堵はしているのだが,“現地の味”には及びもつかぬ.“パキの真理”は途轍もなく深い.深遠を覗いてしまった身としては,行方半ばにも至らぬ玄奘三蔵の心地である.

“果て”はまだ,果てしも無く遠い…
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“果て”を目指して… なんちゃって ^^;)“パキスタン・カリー” 1/2

2009-03-07 21:33:05 | 烏合庵の食卓
土曜の昼下り.今日の夕餉はつれあいにお任せだが,なんだかカレーが喰いたいな.しかもちょっとコアなやつ.5年ほど喰ってない“カラバト”みたいな, “うまいか.まずいか わからない / でも”;クセになるオイリーでスパイシーなヤツ.よし,久々に時間あるし,つくっちゃお! 明日の晩メシ… と,言うワケで…

警告!
以下記事は“カラバト・カリー@札幌;藤野”への私的オマージュです.掲載レシピに沿って調理しても“カラバト”および“サリサリ@横浜;白楽”両店の味は絶対に再現出来ないのでご注意下さい.
(両店をご存知でない方はゼヒ,“カリー カラバト サリサリ”でご検索ください.ハマッてしまわれた皆様が,正確で楽しい話題を沢山提供して下さっています.話題を寄せて下さっているウェブライターの皆様,お名前は挙げきれませんが,ありがとうございます! ^^)b

で,仕入れ.チキンはレッグでなく手羽元.野菜はベースの玉葱・蕃茄・大蒜・生姜.ほかに香味で冷蔵庫に在った人参・西洋芹・洋菜花の芯・青椒.お店では当然スパイスは自家調合なのだろうがそこはなんちゃって.市販のカレーパウダーとガラムマサラを手持ちのスパイスで補う.あと,もう一つのなんちゃってのモト,野菜ジュース.


まずはチキンにカレーパウダーを揉み込み,野菜を仕込む間,室温に休ませておく.


大蒜・生姜(皮付)は粗みじん,玉葱は繊維に沿ってスライス.芯の硬いトコは粗微塵.そのほかの野菜は粗いスライスまたは小さめの乱切り(人参は皮付).


まずは玉葱を煮込みの鍋に入れ,たっぷりめのサラダオイルを廻し掛け,一混ぜして油をコーティングしてから火に掛ける.中火→弱火で飴色になるまでじっくり炒める.



飴色になったら大蒜・生姜を加えて油を馴染ませ,カレーパウダーを加えてさっと炒める.香りが立ったらほかの野菜を加え,中火でしんなりするまで炒め,野菜ジュースを加えてとろ火で煮込みはじめる.






野菜の仕込みが出来たら,チキンに取り掛かる.フライパンに,こちらも多めのサラダオイルを熱し,チキンを入れて転がしながら,中火でじっくり皮目をこんがりと焼いてゆく.きつね色に焼き目がついたら野菜の鍋に加える.フライパンのこびり付きも酒でデグラッセして加え,塩で控えめにアタリをつけてとろ火のまま煮込んでゆく.ガラムマサラとエキストラのスパイス(今日はベイリーフ・スターアニス・クローブ)も加えておく.




煮込みの時間を利用して,サラダ(浅漬けと言った方が良いかな)を仕込む.玉葱はスライス,人参は短冊,青椒とレッドベルは小さめの乱切り.甘藍はざっと千切っておく.あと,戻した木耳.


玉葱をしっかり塩揉み.人参→木耳→青椒(&レッドベル)→甘藍の順に加えながら,軽く揉み合わせる.昆布を刻み込み,米酢と少量のレモン果汁,粗挽の黒胡椒少々,隠し味のしょっつるで調え,冷蔵庫に寝かせておく.


この頃になれば,カリーも程々煮込まれている.火から下ろして一晩寝かせることにする.実は,気負ったあまり野菜ジュースを入れ過ぎてしまい,予定より水気を飛ばせなかったので,息が抜ける様に蓋はせず,布巾を掛けて休んで貰う.


あとの仕上げは,また,“明日のココロだァ~!”


とは言え気になって,夜半,寝た子を起こしちゃった私なのです.
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