烏合庵奇譚

Welcome to Raven's roost
渡烏の戯言など… お聞き流し下さい.

“HMG バイク祭 in つどーむ”

2009-06-29 21:53:21 | Ape & Imp
日曜日.前日までの出張の疲れか,ちょっと寝坊.ブランチに音威子府の蕎麦を啜り,押っ取り刀でApeを引出す.前回ぷちツーの汚れを洗い,隣町のつどーむ前,土・日のバイク祭り.たまには少し大きめの単車にでも試乗してみるか(400ccまでだけど ^^;)


各ショップのブースで賑わう,つどーむ前の広場.軽食類の出店やトライアルのデモンストレーションが雰囲気を盛り上げる.

国際A級,佐伯 竜 選手の急登坂セクション.右はライディングMCの 小林 直樹 サン


試乗車は都合20台ほどが用意されていたが,私の乗れる排気量の車種は半分ほど.ビッグスクーターやアメリカンは性に合わない(フォワード・コントロールは苦手じゃ!)のでさらに絞り込み.コンベンショナルな3台に試乗.つどーむから北上;左回りで地下鉄栄町駅前を経由する周回コース,約 2.5km.

Honda VTR250

パイプ・トラスフレーム,ステップ後目.ちょいレーシィな造り.今日ビのVツインはひたすら滑らかなのね!結構パワー感もあるし.ワインディングで遊ぶには丁度良さそう.このステップ位置ならハンドルはもう少し低めの方がイイかな.試乗車のメンテ具合か,クラッチのミートが遠いのと,チェンの張りが弛めだったのがちょっと残念.

Kawasaki Ninja250R

フルフェアリングながらベーシックな造り.インライン4は滑らかで下のトルクもあり扱い易いが,ピックアップは先の VTR よりは温和しめかな.ゆったりしたツーリングには良いかもしれない.フェアリング固定のミラーはバンク時にちょっと見辛いかな(これまで私が乗ってきた単車のミラーは全てハンドルバーマウントだったせいもあるが).

Honda CB400 SF

私好み,ネイキッド.インライン4.吹けが軽い! さすがの400,鋭いピックアップが“チョー気持ちイー!”スタンダードなライディングポジションで取回しも良い.今回乗った中では一番好きかな.

実は,私としてはもう少しクラシカルな感じの単車(少気筒で,ひとつ々々の爆発を感じられるような… 出来れば,キックスタートがイイなァ d^^)が好きなので,Kawasaki W650;バーティカルツインにも乗りたかったのだが(W400,持ってきて欲しかったなァ… --;)

試乗を終えて暫し.会場奥の特設コースで,併催された(2輪)ジムカーナ競技会の最終ヒート(前日と合わせて6ヒート目)練習走行が始まった.
パイロン・スラロームのタイムトライアル.北海道のシリーズは排気量によるクラス分けは無いので(細かいターンの連続で,パワーによるタイム差が出にくい),90ccからオーバー1リッターまで雑多な車種の混走である.練習2本・競技1本,じっくり観戦.タイトなターンをスムーズに抜けてゆくテクニックにしばし見惚れる.

'09 北海道トップシード ;北村 聖司 選手の練習走行


タイムトライアルなので,競技ではコース上には1台ずつしか出ないが,合間にシード選手が披露してくれた3~6台でのトレイン・デモは圧巻であった.

鋭く吹け上がるエグゾースト・ノート,カストロールの焼けた臭い… 地方戦とはいえ,久々にモータースポーツを間近に見る楽しさを堪能したバイク祭りでした.

… ノービス・オープン(NO)クラスなら私の原チャでもエントリー出来るんだよネ. … 切上げアラ還だてら,近間の練習会にでもお邪魔させて貰おうかなァ…
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白貝をチャウダーで頂く

2009-06-17 21:11:12 | 烏合庵の食卓
先日,同僚から白貝のお裾分けを貰った.白老方面の仕事先で漁師さんから頂いたものだそうだ.その日朝揚がった物だそうで,当日は一人宛2枚をハーフシェルにしてレモンを飛沫いて頂いた.
砂を咬んでいるので点塩(2%程度)で良く振り洗いしてやる面倒さはあるが,青柳(バカガイ)などよりクセが無く,ニュートラルな貝の甘さに溢れており,コリっと歯応えもあって美味い(クセが無い分面白味に欠けるとも言えるのだが…).


残った分はつれあいが捌いて冷凍していたのだが,この日はそれをチャウダー(白)に仕立ててくれた(つれあいのベシャメルは,肩の力が抜けてなかなか美味いのである).


冷凍してあった白貝は自然解凍してもう一度薄目の点塩(今度は1%程度)を潜らせ,残った砂やヒモの縁の黒い筋などをきれいに除いておく.


ベーコンを炒めて(半端に残っていた“トンデンファーム;石狩川ベーコン”の脂身を使ったのでバターは引いていない)滲んだ脂で白貝をさっと炒め,


乱切りの馬鈴薯・人参・玉葱を仕込んだチャウダー地(緩めに溶いた市販ホワイトシチューの素でも全然Ok!)に合わせて暖め,牛乳で濃度を整えれば出来上り.


好みでバゲットのトーストをクラッシュして頂く.

美味い! 北奇(ウバガイ)だと甘味が勝ち,青柳は具合によってはやや渋く,浅利(アサリ)は青臭く成りがちなのだが,こいつは本当にニュートラル.“貝の真ン中”だけを選りすぐったような旨味は,正にチャウダーの為に生まれてきたのだとさえ思える.

北奇漁にがっさり混獲されて選別の手を煩わせ,捌いてみても柄に比べた殻の厚さ故歩留りも悪く,あまつさえ浜値は付かぬ.夏場のBBQネタ,冬場には鍋物セットの嵩増しとして見掛けはするが,もっと確り味わってあげたい素材だと思う.剥身のストックがもう少し残っているので,今度はフリッターかフライを試してみよう.
とっても美味しく頂きました.ありがとう.

p.s.;“白貝(市場名)”とは書きましたが…


(貰った中には)2種ありました.
下がサラガイ;ちょっと丸っこく,殻は滑らか.内面の色は橙色系.上はアラスジサラガイ;長細く,年輪状の輪紋(特に周縁)はざらつく.内面は紫を帯びる.


味はまあ,言うヒトは“アラスジが美味い”とか宣うけれど,私の舌では殆ど区別が付かなかった.あと,北海道にはベニサラガイと言うのが分布していて,アラスジと似ているが内面が紅色系と言うのだけれど,判らん!
そう言えば,路面店であった頃の“爐(いろり)のスペシャルらーめん”の海鮮炒めには白貝が入っていたように記憶するが…(思い違いかな?)
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メット・デビュー,ぷちツー to 青山・厚田,

2009-06-14 18:47:32 | Ape & Imp
昼飯は“こっこ家”さんの“目玉おやじカレー”

土曜朝.目覚めれば何とも重たげな空.更のメットに雨グセ付けたくは無いが… さりとて走らずの2週間,我慢も限度.強めの南東風の中へApeを引出す.


レギュラールート反時計回り,一寸変則.札幌大橋を渡り,石狩高岡から聚富への山道を辿り,高岡貯水池脇を抜けて当別・青山.こっこ家さんは昼一寸過ぎ.ハーレー2台,乗用車6・7台.変わらぬ繁盛,善哉々々.

3席ほど空いたセンターテーブルの端に落着き伝票カキコ.“目玉おやじカレー大盛¥650-(並盛¥550-,特盛¥750-)”.カウンターに出して暫し.“6番テーブルのお客様ァ,目玉おやじカレー,出来ました~ぁ”


やっぱりご想像通り,半分ルーに隠れたとろとろ黄身の目玉焼き.甘めの鶏ミンチカレーはやさしい味わい.ぷりぷり白身と甘い黄身,オムカレーとは違ったコントラストもまた楽し.お碗で添えられたスープもすっきりとした鶏風味で美味い.付合せの福神漬け,前回(オムカレー)は無着色だったが今回は紅色.紫蘇の色かな? 小鉢も沢庵からほぐし鶏(ラーメンのトッピングと同じ物かも)入りのコールスローに変更されている.こっこパパさん,色々工夫してるんだね.

ご馳走様.満足してエンジンかければ,あちゃー,来ちゃった!ぱらぱらと…
侭よと青山中央,新メットの広い視界と新しいバイザーの撥水性が有難い.下からの風の巻き込みはやや大きいが,雨滴を引き込むことは無く,原チャの速度域なら問題無し.軽いので首から肩の負担も少ない.バイザーの上げ下ろしが渋めなのが一寸だけ煩わしいところだ.峠越えして夕日の丘.レストハウス,ホットコーヒーに砂糖とミルク(普段は入れない)でちと雨宿り.


小止みになったところでリスタート,止み切れず時折ぱらぱらとは当ったものの,発動機の息つきも酷くはならず,ジーンズとシャツの襟元がしっとりする程度で帰りつけば,

Odo;9,583.7 - 9,461.2 = 122.5 km Trip.
Fuel;122.5km / 3.88L ≒ 31.6 km/L.
何だかんだでしっかりメットに雨グセ付けちゃったぷちツーでした.

p.s.:


夕日の丘レストハウスで買ってきたこちら.甘口でちょとピリ辛の風味がご飯にGood!(青味は拙庵自生の浅葱).弁当のお握りに入れてもらお!
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再訪,ウグイに振られて“だるま軒”@札幌二条市場で“味噌ラーメン”

2009-06-10 23:54:12 | そとめし;ラーメン
ウグイ狙いの豊平川はボウズ(竿さえ出してない -_-;).喰い気の矛先をラーメンに転ず.幸い,二条市場が近い.市場最寄りの駐車場にImpを停める.

前回,初訪の醤油で三味制覇を誓い,二度目の今回.塩か味噌,どちらにするか悩んだが,塩は何となくイメージ出来たので(当っているとは限らないケド ^^;)味噌を優先.



やや白っぽい色合いの味噌スープ.麹系主体の合わせ味噌だろうか?表面に浮かぶ油が醤油に比べやや多いのは,炒めモヤシ(+玉葱)の反映だろう.一口目を啜った瞬間は色合いに反して味噌だれのアタックをやや強めに感じ,その後件の柔らかな出汁が立ち上がって来る感じ.僅かに乳化した油の円味も感じる.
醤油を頂いての予想よりはやや粘度高めの印象だが,風味・飲み口とも良い.醤油同様,舌触りと風味が心地よい自家製麺を啜り,レンゲでたっぷりと追いかけてやるのが似つかわしいだろう.

具材の炒めモヤシは思いの外しゃっきりとした仕上げで最後まで歯触りのコントラストを楽しめる.腿叉焼は歯触りのある仕上げだがぱさついた感はなく,味の染み具合もしっかりとしており美味い.醤油を頂いた時より脂身多めの一切れであったが,使い分けておられるのだろうか? 伊達巻と海苔は入っていない.

強い押しは無いのだが,全体の均整が良く取れた一杯だ.半分ほど啜って卓上の胡椒を一振りするのもまた面白い.飽きることなく平らげてしまった.
ご馳走様.次回予定の塩も,とても楽しみだ.



⇒http://tabelog.com/hokkaido/A0101/A010103/1000510/
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うぐいに振られて旬尽くし;チップ・姫竹そして地蕗

2009-06-08 23:48:11 | 烏合庵の食卓
奔ろうかと思って起きた土曜朝,どんよりと重い空.着替え時に落ちた一中てが止め.矛先を喰気に換える.一報出してほうりっ放しのうぐいを求め,Impを駆って豊平川へ.しかし…

ターゲットの気配なし.早かったか?
ならば喰気を平行移動,昼メシ(次報)求めて二条市場.腹足りて巡れば目が合った一尾.20年近く喰っていないが,そうか,こいつの旬か.


ヒメマス(アイヌ語ではカパ(ル)・チェプ:(体の)薄い・魚;とか…).紅鮭の陸封型.支笏湖では6月1日に解禁を迎えたばかり.口切れ(釣鈎の跡)が有るのは釣り物の証.まずまずの大きさ.良く肥え鱗は照って,眼は澄み切っている.値付け¥1,500-,特に値切りはしなかったが,おばちゃん“¥1,300でイイよ!”.よし,買ッた!
当然刺身,となれば粗は三平.新蕗が欲しかったので当別“はなポッケ”に回ると姫竹が!近くのスーパーで山わさびも.色々嬉しい仕入れとなった.


早速身卸,繊細で柔らかな身質なので結構気を遣う.上身・下身は皮を引いて刺身,粗(中落・兜・鎌下・腹簀)はべた塩をして三平に回す.蕗を託したつれあいの協力もあって,春から初夏への移ろいを感じる,なんとも豪奢な膳となった.



造里;支笏湖産姫鱒,根山葵醤油

薄目に削造り.柳刃に纏わるしなやかな身質.山わさびは円を描く様にゆっくり卸す.
ねっとり舌に纏わりかけたと思い様,しなやかに解け呆気なく消えてゆく甘さ.外洋を泳ぎ故郷に辿り着くために脂を蓄えた降海型の鮭鱒とは全く異なる,儚げな味わい.それこそがこの魚の身上だろう.“甘ァい!・トロける~ゥ”では有り得ない(あくまで本人比).久し振りに出会えて良かった.

汁・香物代;姫鱒・新蕗・馬鈴薯の三平,新蕗煮浸

蕗の下茹でと煮浸しはつれあい.塩で板摺りした蕗を硬めに湯掻き,皮(すじ)を剥く.濃い目の鰹出汁を塩・醤油(香程度)で塩梅.一口に揃えた蕗を入れたら一煮立,そのまま冷ます.大地の香を頂く.鰹節を天盛しても佳.
三平の蕗は下茹でしてもらったのを使う.昆布を敷いた鍋に水を張り,乱切りの馬鈴薯・人参を弱火で炊く.柔かくなった昆布は,例によって細目の短冊に切り鍋に戻す.八分がた火が通ったら中火にして一口に切った粗と笹切りの蕗を入れ少々の酒を振り込んで一煮立ち.あく(殆ど出ない)を取り,足りなければ塩で調え笹切りの葱を散らす.塩した魚は,普段はさっと霜を降るが,全く臭味の無い素材なので今回はそのまま炊いた.
有り得ないほど淡白で上品な旨味が野菜の甘味に裏打ちされてじんわりと美味い.鼻に抜ける新蕗の香が甘さを締める.三平の域を超えたかもしれない.

焼物;ちか干物二趣

上2尾は糠漬け,浜頓別産坊主のガッコ主催の実習模擬店舗で購入.淡白な身に糠塩が風味を添える.このままも良いが,解して熱い渋茶の茶漬けにばっちり合いそう.
下3尾は一塩(海水か点塩に漬けたのだろう)の一夜干.出張帰り,浜佐呂間の土産.脂の少ないシシャモ(道産)と言った感じ.香ばしくて美味い.一番下の1尾は子持ちでさらにGood!

預鉢;姫竹炙,御手前勝手

七輪,とはいかず,卓上ガスコンロで銘々皮目が焦げるまで炙るだけ.“アチ・アチ・アチッ!”と皮を剥き,味噌マヨネーズを掬って齧り付く.芽吹きの青さが鼻に抜け,仄かなえぐ味と甘味が舌に拡がる.指の熱さも味のうち.滋味.文句なく,今日のメインディッシュ.

御飯;和蘭独活混飯

つれあいハンドル.TOKIOの松岡クンがTV(番組忘れた)で紹介したレシピの受売り.
グリーンアスパラの根元 1/3ほどをピーラーで皮剥き,塩で板摺り.10分程寝かせ,洗って5mm程に小口切り.飯を堅めに炊き,上りにバターひと欠けとアスパラを加えて10分程蒸らす.ざっと混ぜ込んで盛り付ける.
シンプルレシピながら完成度の高い一品,初夏の息吹を堪能する.解したチカの糠漬が抜群に合う.糠鰊とも,相性良いかも.

出張先で求め,残して持帰った芋焼酎のロックでゆったりと舌を洗いながら堪能した品々.
ご馳走様.ウグイには振られたものの,却って季節を感じた夕餉でした.
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