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山田太一(1934ー)『車内のバナナ』:多数派に従いたくない者は逃げ場がない時、従うか殺されるか、どちらかだ!

2019-11-07 17:20:31 | 日記
鈍行列車のボックス席で、人の良さそうな男が他の乗客に色々話しかける。そのうちバナナを出し、みんなに1本ずつ「食べたらどうか」と渡そうとした。二人は受け取ったが、私は「いい」と断った。「なぜ断るのか?」と私は一人、非難された。「隣組じゃないの。我(ガ)を張らないでさあ」と戦争中に、近所のおばさんに言われたのを私は思い出した。

《感想1》同調しなければ村八分となり攻撃され侮蔑され暴力を受ける。恐るべき同調圧力。
《感想2》世の中はもちろん「十人十色」。しかし許容されない差違がある。敵と味方だ。
《感想2ー2》多数派に従いたくない者にとって、問題は逃げ場があるかどうかだ。逃げ場がない時、彼は従うか、敵として殺されるか、どちらかだ。
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