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オウィディウス(前43-後18)『変身物語』(上)「巻2」(19)-3「オーキュロエ」(その3):彼女は神ユピテル(ゼウス)から予言を禁じられ、馬(ヒッペー)に変身させられた!

2021-12-19 13:21:09 | 日記
(4)オーキュロエは神ユピテル(ゼウス)から、予言を禁じられ馬に変身させられ、ヒッペーと呼ばれることとなった!(83-84頁)
アポロンとコロニスの赤ん坊(将来の名医アスクレピオス)の運命と、自分の父ケイロンの運命を予言したオーキュロエは、神ユピテル(ゼウス)から、以後、「語ること」(予言すること)を禁じられ、「言葉を用いること」を許されなくなった。オーキュロエは「神の怒りを身に招いた」自分の予言の能力を恨んだ。「未来のことなど、知っていない方がどれだけよかったことか!」とオーキュロエは言った。だが、人間の声と姿がオーキュロエから奪われていった。
(a)草を食べたい気がしきりにしてきた。
(b)広い野原を無性に走りたくもなってきた。
(c)オーキュロエは言った。「お父さま譲りの馬の姿に変わろうとしているのね。でも、どうして全身が?お父さまは半分だけ馬なのに!」だが彼女のこの訴えの最後の部分は、紛れもないいななきに変わった。
(d)それから指がひとつに集まり、馬蹄となった。
(e)顔と頸(クビ)の長さが増した。
(f)裾(スソ)の長い上衣の大部分が、尾となった。
(g)頸をおおっていた乱れ髪はたてがみとなった。
こうしてオーキュロエは今や、声も姿も一変し、まぎれもなく馬となった。この異変によって名前もヒッペーと変わった。

《参考》ギリシャ語でヒッペー(hippos)は「馬」という意味だ。英語で「hippo-」関連の言葉がある。
◎「hippopotamus」:カバ。hippo(馬)+ potamus(川)=川にいる馬。ギリシア語「hippos potamios」に由来し、字義は「川の馬」。エジプトのカバを説明する際にHerodotus(ヘロドトス)が用いた学術語。(※ヘロドトスは「エジプトはナイルの賜物」の言葉で有名なギリシアの歴史家。「歴史の父」。)
◎「hippocampus」:ギリシア神話のヒッポカムポスで、ポセイドンの乗る馬車を牽く。ギリシア語hippo(馬)+ kampos(怪物)。半馬半魚の海馬。なおHippocampus はタツノオトシゴ属(sea-horse)の学名。また(脳の) 海馬。


★「ヒッポカムポスに乗るポセイドーン」3世紀中葉のローマ時代のモザイク
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