DIARY yuutu

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原民喜(1905ー1951)「昼すぎ」『ある時刻』(1946)所収:死のだるさ、死の予感の詩だ!詩人はものうく死(夕方)の気配のうちにある!

2019-08-23 22:38:31 | 日記
 「昼すぎ」 In the afternoon

朝はたのしそうに囀(サエズ)つていた小鳥が In the morning, small birds sing merrily.
昼すぎになると少し疲れ気味になつている。 However, they become to look tired a little in the afternoon.
昼すぎになると、夕方のけはひがする。 In the afternoon, you feel that evening comes.
ものうい心に熱のくるめき。 In your sluggish heart, heat makes you dizzy.

《感想1》小鳥は詩人自身だ。彼は昼すぎになると少し疲れ気味だ。昼過ぎは死(夕方)の気配だ。心はものうい。彼はこの時期原子爆弾被災以後、食糧難もありひどく体調不良だった。熱でめまいが起きる。
《感想2》死のだるさ、死の予感の詩だ。詩人は疲れ気味でものうく死(夕方)の気配のうちにある。
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