DIARY yuutu

yuuutunna toki no nikki

(1)君、(2)触覚、(3)身体①、(4)他者、(5)身体②、(6) 感覚、(7)身体③、(7)-2身体④、(8)物世界、(9)その出現、(10) 身体⑤、(10)-2身体⑥、(11) 感覚の揺れ

2017-11-20 22:25:57 | 日記
(1)君
「君とは、感覚、感情・欲望・意図、思考・妄想・虚構・夢だ。」
(2)感覚の本質構造&触覚
感覚は、本質構造を持つ。
君の触覚は、君の身体と物との境界として出現する。
触覚とは、物が出現することだ。(物は、一方に身体としての物、他方に物とが、接触する境界としてのみ出現する。)
(3)身体①は感情の道具
君の感情の道具である物が身体だ。
(4)最初の他者理解
最初の他者理解とは、ある物が、君と同じく「感覚、感情・欲望・意図、思考・妄想・虚構・夢」である存在だと啓示されること。
(5)身体②は痛みの及ぶ範囲
痛みの及ぶ範囲が身体だ。
(6)感覚=特殊感覚+一般感覚
感覚は、特殊感覚(特定の受容器がある)と一般感覚(広義の触覚)からなる
一般感覚(広義の触覚)には、体性感覚((ア)皮膚感覚+(イ)深部感覚)と(ウ)内臓感覚がある。
(7)身体③は一般感覚の及ぶ範囲
一般感覚の及ぶ範囲が身体だ。
(7)-2身体④は特殊感覚の受容器が属す範囲
特殊感覚の受容器が属す範囲が身体だ。
(8)物世界
受容器において特殊感覚される事態が物世界だ。
さらに一般感覚(広義の触覚)される事態が物世界だ。
皮膚感覚される事態は、抵抗する物世界(延長世界)の典型だ。
(9)感覚とは、物世界の出現の事だ
一般に、感覚される事態が、全て、物世界だ。
感覚とは、物世界の出現の事だ。
(10)身体⑤は、君の感情・欲望・意図に従う物世界の範囲だ
身体は、物世界に属す。
物世界において、君の感情・欲望・意図に従う物世界の範囲が身体だ。
(10)-2 身体⑥は、君の思考・妄想・虚構・夢に従う物世界の範囲だ
さらに物世界のうち、君の思考・妄想・虚構・夢に従う物世界の範囲も、君の身体だ。
(11)感覚の揺れによって、物世界は揺れて出現する
君の感覚の揺れによって、物世界は揺れて出現する。
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山之口貘(1903-1963)「かれの戦死」『鮪と鰯』(1964年):かれは《おのれの声に従う》のでなく、愛刀に《そそのかされて》自害した

2017-11-20 20:26:46 | 日記
 かれの戦死   

風のたよりにかれの
戦死をぼくは耳にしたのだが
まぐれあたりの
弾丸よりも
むしろ敗戦そのことのなかに
かれの自決の血煙りをおもいうかべた
かれはふだん
ぼくなどのことを
おどかすのではなかったのだが
大君の詩という詩集を出したり
あるいはまた.
ぼくなどのことを
なめてまるめるのでもなかったのだが
天皇は詩だと叫んだりしていたので
愛刀にそそのかされての
自害なのではあるまいか

《感想1》
「かれ」は、この詩人に忘れ難い印象を与えた者だった。
なぜなら、「かれ」についての詩を、この詩人は、書いたのだから。
《感想1-2》
山之口貘氏は、兵隊に召集されなかった。
(「日華事変」が始まった1937年に、詩人は、すでに34歳だった。)
これに対し、「かれ」は、軍人となり将校になったので、戦争に参加した。
《感想2》
「かれ」の場合は、「戦死」と言っても《「弾丸」に当たったわけでない》と、この詩人は思った。
つまり「かれ」は、《「敗戦」に責任を感じ、あるい日本国の「敗戦」を恥じて、「自決」した》のだと思った。
《感想3》
「かれ」は、天皇制の熱烈な信奉者であり、愛国主義者だった。
だが「かれ」は、山之口貘氏を、愛国主義的でないと「おどかす」ことはなかった。
「かれ」は、《人に何かを要求する者》でなかった。
つまり「かれ」は、純粋で、《自分の理想を生きる者》だった。
「かれ」は、詩と天皇制に生きたロマン主義者であり、「大君の詩」という詩集を出した。
《感想3-2》
「かれ」は、詩人として、山之口貘氏に敬意を表し、「なめてまるめる」ことをしなかった。
そして、詩人山之口貘氏も、「かれ」を、なめることがなかった。
もちろん、「かれ」と山之口貘氏とは、詩についての考えが、違った。
「かれ」は「天皇は詩だ」と叫んだりしていた。
《感想4》
山之口貘氏は、「かれ」について、《「かれ」はおのれ自身を生きなかった》と残念に思う。
「かれ」は、《おのれの声に従う》のでなく、愛刀に《そそのかされて》自害したのだと、思う。

 His Death in Battle

I indirectly heard his death in battle.
I didn’t imagine that a bullet had accidentally killed him.
I rather imagined that he had killed himself covered with blood in the rigid fact of a defeat of the war.
He usually didn’t menace me, but he published a collection of poems named “the Poetry of Tycoon”.
Moreover, he didn’t insult me nor deceive me, but he advertised the thought that “the Emperor is poetry itself”
As a result, he killed himself because he was tempted by his loved sword.
I imagine such things.
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